くりりんのささやき

心の旅人くりりんが感じたこと、思ったこと。

『アウシュヴィッツの図書係』

2016-12-07 20:23:36 | 日記
 原作者のアントニオ・G・イトゥルベは、
 実在の女性ディタ・クラウス(1929年〜)に直接会って、
 アウシュヴィッツでの体験を聞きました。
 その実話から生まれた作品です(集英社2016年7月刊 小原京子訳)。
 あのアウシュヴィッツ収容所では本を読むことも禁じられていました。
 そのなかで子どもたちに本を読ませるため、
 わずか8冊のすり切れた本を命がけで隠していた、
 小さな「図書係」の女の子の物語です。
 何百万人ものユダヤ人が収容所で「殺処分」された事実はあまりにも重すぎて、
 人は時としてそれをを正視することから逃げてしまいがちです。
 だからこそ「文学」が必要なのだと思います。
 いみじくもウィリアム・フォークナーの言葉が巻頭言として引用されています。
 「文学は、真夜中、荒野の真っただ中で擦るマッチと同じだ。
 マッチ一本ではとうてい明るくならないが、一本のマッチは、
 周りにどれだけの闇があるのかを私たちに気づかせてくれる。」
 
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