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いろは呑龍トンネル

2011年10月01日 22時54分45秒 | Weblog

早起きして、鉄道の日記念のカードを買いに行きましたが、虹は見当たりませんでした(笑)。


7000系は1963(昭和38)年に登場しての5年間に90輌製造されましたが、今でも60輌程が現役で活躍しています。
通勤ではよく乗りました。やっぱり、登場時の塗装のほうが・・・


ひと眠りの後、10時半過ぎに家を出ました。


     
         「呑龍」は『どんりゅう』と読みます

これまで、「首都圏外郭放水路」などの雨水貯留施設はTVで幾度となく紹介され、その巨大さに圧倒され、一度は現場にと思っていました。
この度、京都府の「桂川右岸流域下水道雨水対策事業」で京都・向日市に建設中の『いろは呑龍トンネル』を見学することができました。

阪急京都線に久しぶりの乗車。長岡天神で下車。
JR長岡京駅-長岡天神駅-簡易裁判所前-JR向日町駅-阪急東向日駅の阪急バス77系統に乗車し、簡易裁判所前で下車しました。



    受付を終え暫くして、概要説明を受けましたが、なんでも
    供用開始が10月11日(火)のため見学は今日が最後とか
    希望時間に当選して、本当に良かったです

    早速、地下に・・・


              頂いた「案内図」
    隧道は、暫く西進し、国道171号線の地下を北上します


         受付の後ろに見える立坑の天端です
         近くに行って下を覗き込むことも、
         写真を撮ることも失念し誠に残念!

         さて、その内部は・・・




    この乙訓ポンプ場の立坑の深さは31.9m。 壁厚は2m
    で、内径は17.0m。
    右に見える二本のパイプは貯留された雨水を、西羽束師川
    (にしはづかしがわ)の水位が下がったころ、放流するため
    のもので、満管水位で48時間も掛かります


     水位ゲージの「0」が管渠(かんきょ)の満管水位の位置
     その上の黄色から赤色に変わったところは、1.22mで
     日本の標高の基準となる東京湾平均水面の位置とのこと
     この辺りの標高が14m程であることが分かります


  水位ゲージの黄色と白色の境目(-5.5m)、 管渠の天端位置です

      





    雨水北幹線第3号管渠の延長は1,120m、内径は6.1m

  隧道は泥土圧式シールド工法で掘り進められ、直線部(標準部)には
  RC(Reinforced Concrete:鉄筋コンクリート)セグメントが使われ
  ていますが、詳しくはワンパスセグメントだそうです。
  それが、直ぐ奥の急曲線部になると・・・



    急曲線部にはSSPCセグメントがびっしりと並んでいます
    直線部に比べると非常に幅の狭いセグメントを敷き詰めなが
    らの作業のため、一日当たり掘進距離も当然ほんの少しです












      セグメントには5つ置きに番号が記されています






















            画像が入れ替わります






            画像が入れ替わります

  セグメント番号1075が見えます 第3号管渠は1077で終了
  これから先は第2号管渠で、内径6.1mから凡そ半分の3.0mに
  通常ならば、この位置に立坑を掘り、シールドマシンの入れ替えを
  行うのですが、国道の真下ではそれができません。
  そこで採用されたのが、ハイブリッド親子シールド工法というもの
  第2号管渠はこの位置から、 阪急洛西口駅近くまでの2,864m
  全長約4kmの区間の途中に立坑を設けずに掘り進んだ例は珍しく
  平成20年度土木学会関西支部技術賞を受賞しています
  ハイブリッド式親子シールド工法の詳細は、こちらです


               第2号管渠

          







   



















    阪急洛西口から西に約1kmある第一号管渠の貯留の状態を
    ライブ映像で見ることができます。

   第1号管渠   貯留量:54,000m3
   第2・3号管渠 貯留量:53,000m3┘事業費:250億円
   これらの雨水北幹線に接続し整備される
    雨水南幹線  貯留量:82,750m3 事業費:250億円
        貯留量合計=189,750m3
          ドラム缶約95万本分、
          25mプール(300m3)約633杯分


             お土産に頂きました


  帰りのバスの時刻が迫っていたので気が急いて、シールドマシンの
  写真を撮ることも忘れてしまっていました。ダメですねぇ(苦笑)。


     ところで、『いろは呑龍トンネル』という名前ですが
     頂いた資料には以下のように書かれていました

  いろは呑龍トンネルの由来
  いろは呑龍トンネルの「いろは」は、京都府未来下水道計画である
 『いろはプロジェクト21』から、「呑龍トンネル」は、『呑』は貯留、
 『龍』は治水、『トンネル』は大口径貯留管のイメージから名付けられ
  ました。

 「いろは呑龍トンネル」はみんなの安全で安心な暮らしを守るため、
  大雨を「呑」み込む「龍」なのです。

      「いろはプロジェクト21
       Innovative(知識・技術の革新を目指す)
       Recyclic (リサイクルを目指す)
       Organic  (有機的な結びつきを目指す)
       Human   (人間味のある)
       Aquatic  (水の)
      Project21  (21世紀へのプロジェクト)

 大阪府では、「寝屋川南部地下河川、寝屋川南部流域下水道増補幹線」が
 平成23年6月1日から、地下河川と巨大下水道管で96万m3の貯留が
 開始されました。



往きに乗った阪急バス77系統の後半、簡易裁判所前-JR向日町駅経由で阪急東向日駅に向いました。近くにあった食堂で、遅いお昼のざるそばを。

構内地下道を潜って大阪方面行きのホームに出ると、河原町発天下茶屋行の準急が出たところでした。暫し、来る電車に写真機を向けました。


           9300系 特急河原町行


       6300系 快速特急梅田行『京とれいん


            5300系 準急梅田行

凡そ半世紀前、通学で乗っていた頃の京都線、東海道新幹線の工事を右に見ながら、大山崎で国鉄を潜ると線路の両側は延々と続く竹藪でしたが、高度経済成長に伴ってどんどんと宅地化が進み、今その面影は全くありません。


    長浜発姫路行新快速 (3265M 223系2000番台)
    あわよくばと期待していましたが、うまく来てくれました

そうそう、今日は10月1日ですから、東海道新幹線の誕生日なのですね。
1964(昭和39)年生まれで47歳になりました。並走区間で700系が駆け抜けて行きました。

高槻市で特急にとも思いましたが、座れる見込みがなく、そのまま、梅田まで乗車し、家路を急ぎました。

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