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薬師寺 東塔修理現場見学会

2012年06月03日 23時58分31秒 | Weblog
昨日のニュースでご存じの方もいらっしゃると思いますが、薬師寺の東塔の解体修理が明日から始まりますが、その前の見学会が昨日・今日と行われました。
運良く当選しましたので、行って来ました。




             東回廊・東塔・金堂

素屋根は鉄骨7階建てで、東塔の北側(手前)で組立てた後、本年2月6日、油圧ジャッキで横移動(奥の方に)させ、東塔をすっぽり覆いました。



          東院堂は東回廊の東にあります



               西塔と東塔
    回廊の中央から左の壁に写真が貼ってあるのが分かりますか
    「写真で見る東塔解体修理事前調査報告」です(後述)




                中門


               二天王像
1582(享禄元)年の兵火により中門とともに焼失し、1991(平成3)年に復元復興されました。1984(昭和59)年の中門復興に伴う発掘調査で裸形の仁王像ではなく武装した二天王像ということが判明しました。




           参加証を提出し、受付完了
   
      今回の見学会、2、3両日、500人ずつの計千人
      どれ位の応募があったのでしょうね


    パソコンに映し出されたCGを見ている(!?)ところです


         注意事項を聴いて、いよいよ・・・


           この坂道を登っていきます


            初層の裳階(もこし)です


            初層の身舎(もや)です



          二層の裳階部に上がって来ました
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       説明を聞きながら、撮影に余念がありません


          振り向くと西塔が見えています


      屋根の反りがなくなっているのがよくわかります
      鬼瓦の写真でも分かりますが傷みが進んでいます


           明治の鬼瓦と室町時代のそれ



         鬼瓦、いろいろな表情をしています



           屋根の木組み (gifアニメ)


   当然のことですが、床から小物が落下しないようにしています


         東塔西面での説明が終って移動します


        西塔の正面の網を外してくれていました




               西面と南面


                南面


             心柱が見えています


               南面と東面


                東面
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                心柱


               東面と北面


           これから最上階を目指します


               二層身舎


               三層裳階


               三層身舎





        最上階の『相輪』まで上がって来ました




         近くまで寄れると良いのですが・・・
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           穴明き幕(?)から見る金堂


          こちらは大講堂 左の屋根は金堂
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         穴明き幕(?)って、こんなものです


            若草山と東大寺大仏殿
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          平城京・大極殿と朱雀門の遠望
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        それではお暇することに致しましょうか



               三層身舎


         下りは上りとは違う坂道を通ります


               三層裳階


               二層身舎
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                金堂


     次の班(集合は多分11時15分)が上って来ました


               二層裳階


               初層身舎
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                初層


               初層裳階
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          約1時間の見学が終わりました
     ヘルメットを返して、「どうも有難う御座居ました」


      解体修理の説明を落ち着いて見ることができました



           黒い部分が穴開き幕(?)です


          宝珠・竜舎・水煙が見えています



                金堂
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                大講堂
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                鐘楼







           東塔 金堂 鐘楼 大講堂
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             金堂 西塔 大講堂
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            金堂の鴟尾と西塔の水煙


              大講堂の鴟尾


          東僧坊内から見る金堂と大講堂



           東僧坊内の金堂本尊台座模型






   まいまい ねじ巻き まみむめも 梅の実 落ちても 見もしまい



















          これから、玄奘三蔵院に向います







                礼門


             礼門から見る玄奘塔



                玄奘塔




この後、大唐西域壁画殿で平山郁夫画伯が描かれた玄奘三蔵の求法の旅を辿る「大唐西域壁画」を見ましたが、ここは撮影禁止です。
この壁画は2000(平成12)年に完成したものですがその翌年、完成記念の「平山郁夫 大下図・スケッチ帖・素描画・資料展」が、平山郁夫美術館、日本橋三越に続き、4月17日~7月29日で琵琶湖畔の佐川美術館で開催され、終り間近の7月15日(日)に出掛けました。

その時の様子を井戸端会議室(BBS)に記していますので、ちょっと長いものですが、そのまま再掲します。

JR大阪駅からですが、一旦京都で降り切符を買い直し守山へ。守山からは近江バスで佐川美術館へ。守山駅でバスに乗り換える頃から物凄い雨になりましたが、びわこ大橋の東詰め近くの美術館に着く前に止んでくれました。
3年前に建てられた近代建築ではありますが、その落ち着いた佇まいは、バス停を降りた所から、ゆったりとした心持ちにさせてくれます。29日までの会期で、薬師寺壁画の基となったスケッチ、小下図、そして大下図を展示してあります。
展示室の入口を入って直ぐの説明パネルで「目から鱗」でした。皆さんは、何を今頃になって・・・と仰るかもしれませんが、わたしにとっては正に、目から鱗でした。
「スケッチと写真の違い」という小さな説明パネルには、こう書かれていました。「気に入った風景を前にしたとき、それが主役だというポイントをウンと増幅させて描きます。またいらないところは大胆に抜きます。・・・ 写真からは気持ちのこもった美観を見いだすことができないのです」と。
お恥ずかしい話ですが、平山画伯が幾たびもシルクロードやインドに出掛けられ沢山のスケッチを描いてこられることを知った時、写真を撮ってきて、それを基に描けばいいではないかと思っていたのです。
自分が感じたのものを増幅し、他は抜く。これは正に人間の感覚です。
話は少々ずれますが、我々が物を見るとき、全ての画像情報が満遍なく網膜には捉えられています。それが、自分の見たい目標が浮かび上がり、周りのものは少々ぼやけて見えるのは、情報伝達化学物質(確かシナプス)が、見たい目標は多く他の情報は少なく、発せられるのです。
これは音でも同じことです。喫茶店で誰かと話している状況を思い出してください。友が少々面白くない話をし、退屈している。とても懐かしい曲が流れていて、それに聴きいっている。後ろの席から何やら面白そうな話が聞こえてきた。聞き耳を立てる。BGMは気にならず、後ろの席の話が手に取るように聞こえ、心の中でウンウンと頷いている。「聞いてんのかぁ!」と、友の大きな声に驚く。鼓膜に届いた音響情報もシナプスで調整して、必要な音を取り出しているのですね。
スケッチは、正にそのような、主役を浮かび上がらせその他をぼやかす、ことをするのに必要だったのですね。そのあと、平山画伯の描かれた幾多のスケッチを拝見しましたが、主役が浮んでいました。隣に居る家内にそっと、「このことを小学校の絵の時間で最初に教えてくれんとなぁ。『自分が見た通りに描くのではなく、ここが好きやというところをしっかりと描くんやでぇ!』って」。頷いていました。もしかしたら、日本は画壇の大家を2名、生み損なったかも知れません(笑)。
他の説明パネルにはこんな意味合いのことも書かれていました。「小林古径先生は、基本的素描(デッサン)に味は出してはいけない。そのため、硬い鉛筆を使いなさい。と教えてくださった。1本の線を描く。しかし、見えない1本の線も描かねば・・・。
鍛錬を積み重ねるしかない。そして、自分なりにそれが分かったのは30年も経った後だった」と。また、別のパネルには「『見る。感じる。描く。』の3つのことを瞬時に行うのです。デッサンは格闘技です。」とも。
ヒマラヤに近い零下の中でデッサン。寒さは直ぐに忘れてしまい、懸命に描く。ふと気付くと、鉛筆の先は凍り、力いっぱいに線を引いている。そんなことも忘れてしまう程、格闘をなさっておられたのです。
この文に、感動すら覚えました。
20年間に書き溜めた4000余枚の中から、たった7枚の画面を。この作業も大変ですね。小下図を描き、それを大下図に。小を大にただ描き移すだけではありません。大下図に移した後、大きさの違いから来る感じ方の違いを、また修正するのですね。
本当に根気の要る、時間の掛かる大作業です。
特別展示室の「大下図」には圧倒されました。近いうちに、薬師寺に出かけようと思っています。
そして、がらりと変わり、彫刻家の佐藤忠良氏(女優・佐藤オリエさんの父上)の裸婦を中心としたブロンズ像の数々を別の部屋で観賞しました。この部屋にも何枚かのデッサンが展示されていました。無駄のない線。それから出来上がった無駄なところのないブロンズ像。
広い展示室。都会から離れ、それほど多くない鑑賞者にごったがえすこともなく、実に落ち着いた雰囲気で、マイペースの観賞が出来ます。
さて、交通の便ですが、東海道線・守山駅からのバスと、湖西線・堅田駅からびわこ大橋を渡るバスがあります。わたしたちは、守山-美術館-堅田のルートで、電車・バスともに待ち時間も少なく、非常に上手くいきました。
まず、大阪から行かれる場合は、時間に余裕があれば、京都駅で一旦下車しましょう。大阪-堅田、大阪-守山は、直通で1110円ですが、大阪-京都は特定運賃区間で540円。京都-堅田は400円。京都-守山は480円。さらに、バスは、守山-美術館は450円。堅田-美術館は380円。
京都下車、堅田経由で行かれるのがお得でございます。バスの本数は少ないですから、くれぐれもご注意ください。

(註)
佐川美術館の公式ページは、こちらです。
館内には、平山郁夫館、佐藤忠良館、樂吉左衞門館があります。







             近鉄・大和西大寺駅









      写真を撮って、昼食を済ませ、家路に就きました


        「写真で見る東塔解体修理事前調査報告」

          写真をクリックしてご覧ください



    2010(平成22)年11月3日、
    唐招提寺金堂堂内特別公開に行ったときに撮った薬師寺です











         2009(平成21)年2月28日撮影



         2004(平成16)年2月15日撮影
       右上の素屋根は解体修理中の唐招提寺金堂です
    (詳細は、[思い出あるばむ]⇒[おおぞら歴史散歩]です) 


今回の平成の大修理は明治以来110年ぶりとのこと。
西塔と並んだ姿が見られる東塔の落慶は6年後の2018(平成30)年末の予定だそうです。
それまでに見学会が開催されるでしょうから、ダメ元で応募してみます。
また、お隣の唐招提寺の大修理はTVで特番が放送されましたので、東塔もいずれどこかの局で。見落とさないようにしたいと思っています。

最後に、薬師寺さんのURLは、こちらです。
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