intelは第7世代Coreプロセッサー36モデル及び、これに対応するIntel 200シリーズチップセットを正式に発表。
第7世代Coreと言えば、昨年夏にモバイルPC向けのKaby Lake-U及びKaby Lake-Y、すなわち低消費電力設計のモデルを投入済。
今回はそれ以外のデスクトップPCあるいは自作PC市場向けの“Kaby Lake-S”、高性能ノートPC向け“Kaby Lake-H”のターン。
代の第6世代CoreであるSkylake-Sと今回のKaby Lake-Sとの間には、基本アーキテクチャーはほぼ同じ。
Kaby LakeはSkylakeの成果を下敷きに、これを最適化するTock+世代の製品。
これはすなわちCPUの基本性能はほぼ横ばいであることを示しているけど、今回最上位のCore i7-7700Kは定格4.2GHz、最大4.5GHzという高クロックモデルになってるでつ。
さらに言うと、無印7700の動作クロックは定格3.6GHz、最大4.2GHzとK付きに比べてかなりの差があるでつ。
型番末尾に「K」が付くモデルは、倍率のロックがない「オーバークロック可能」なもの。
従来Core i5とCore i7の最上位にしか存在しなかったが、今回はCore i3にもK付きモデル「Core i3-7350K」が存在。
かつての「Pentium 20th Anniversary Edition」のように、安価にOCに挑戦できる製品。
第7世代Coreも強化のメインターゲットはCPU内蔵GPU。
Kaby Lake-SのCPU内蔵GPU「Intel HD Graphics 630」ではEU数は従来と同じ24基だが、HDMI2.0aに対応することでリフレッシュレート60Hzでの4K出力に加えてHDRにも対応。
もちろんマザーボード側のHDMIポートや液晶ディスプレー側の対応も必要。
さらに、4K HEVC 10bit並びにVP9のデコード機能も追加されたことで、オンライン動画の4Kプレミアムコンテンツ、例えばNetflixの4KがPC上で視聴可能となるでつ。
Intel 200シリーズチップセットの基本機能はほぼIntel 100シリーズを踏襲しているが、最上位のZ270ではチップセット(PCH)から出るPCI Express 3.0レーンが20から24に増加。
より豊富なオンボードデバイスを搭載できるようになったでつ。
さらに、Intel 200シリーズチップセット搭載マザーボードのメインストリームモデルでは、多くの製品がM.2スロットを2本備えるでつ。
チップセット側がRAIDに対応していれば、NVMeのM.2 SSDを2本束ねて超爆速ストレージを構築することも可能。
また、Intel 200シリーズのM.2スロットはIntelが投入準備を進めている次世代高速ストレージである“Optane”にも対応。
まだ製品投入は先だが、将来性を重視するなら今あるIntel 100シリーズチップセット搭載マザーボードから、
Intel 200シリーズチップセット搭載マザーボードに乗り換えておくのが吉。
Core i7-7700Kのスコアーの高さ。マルチスレッド時はあと一息で1000ポイントに手が届く非常に高いスコアーを示し、
さらにシングルスレッドでもCore i7-6700Kを上回る(マザーボードの“Multicore Enhancement”は有効で計測)。
このスコアーの高さはターボブーストで動作クロックが4.5GHzまで上がったからスコアーが上がっただけという意地悪な見方もできるけど、
OCなしででポンとこのスコアーが出せるという点はそれだけで十分魅力。
その他下位モデルについてもクロックなりのスコアーを見せているが、6年前のCore i7となるCore i7-2600のマルチスレッド性能は最新Core i5の上位モデルとほぼ変わらず、
シングルスレッドのスコアーは段違いに低いという点も見逃せないでつ。そもそもCore i7-2600はもはや6年前のCPU、そろそろお役御免といったところ。
CPUのみを使用した場合はコア数が多く、動作クロックの高いCPUから先に処理が終了。
ここでも4.5GHzで回るCore i7-7700Kは強い。
一方、Core i7-7700とCore i7-6700Kはブーストクロックは同じだけど、Core i7-7700のほうが遅れているでつ。
定格クロックの差(3.6GHzと4GHz)が関係している可能性が大。
また、Core i7-2600はCINEBENCH R15ではCore i5-7600Kに近い性能を出していたが、このテストではCore i5-7400以下の結果となったでつ。
特に負荷の高いH.265テストでは5分以上も差をつけられているでつ。
QSV使用時は処理の多くの部分をGPU側で受け持つため、結果の差が縮まっているでつ。
ここでもCore i7-7700Kと7700無印に開きが出ていることを考えると、数千円の価格差(実際にはK付きはCPUクーラーぶんでさらに数千円上乗せだが)があっても、
7700無印よりも7700Kを買ったほうが長く前線で戦えるマシンになると言うべきところ。
ちなみに、Core i7-2600でH.265のグラフがないのは、そもそもH.265でのQSVに対応していないためでつ。
4K時代の基本圧縮コーデックになるであろうH.265で高速エンコードに対応していないとなると、もはや時代遅れであると言わざるを得ないでつ。
ざっくりとKaby Lake-Sのテストを行なってみたが、CPU内蔵GPUのグラフィック性能や消費電力まわりにやや怪しい点(サンプル版なので……)はあったものの、
CPUのパフォーマンスとしては順当なものが確認。
「Skylake-Sとほぼ一緒では?」という見方もできなくはないが、少なくともK付きモデルに関しては動作クロックが上がったことによるパフォーマンスアップが得られるでつ。
幸いなことに今回はマザーボードやCPUが互換性があるので、先にCPUだけ交換することができるのも嬉しい話。
Kaby Lake-Sは“いまだSandy BridgeやIvy Bridgeで頑張っているユーザー”にこそ強くオススメ。
NVMeやOptane対応、さらにCPU内蔵GPU性能や省電力機能など、新プラットフォームへ移行するメリットはかなり大きい。
余談だけど、最新世代のマザーボードはLED発光機能も充実しており、実際手にすると結構楽しいのも魅力のひとつ。
そして何より、肝心のWindows自身が旧世代CPUに見切りをつけているのも絶対に見逃せない点。
インボックスドライバーで動作はするが、将来何か問題が出たら古いプラットフォームはなす術がない。
Windows 10に対する好き嫌いはさておき、NetflixのようにWindows 10がキーになるサービスは今後も増えていくと思われるでつ。
そうした事態に対応するには、賞味期限の切れたPCは乗り換えていかねばならない。
だからこそKaby Lake-Sは、旧世代のシステムを使っている人にこそ、強くオススメ。
CPUの進化もすごいなぁ~
だけどまだまだ、インテルがスタンダードでつなぁ~
第7世代Coreと言えば、昨年夏にモバイルPC向けのKaby Lake-U及びKaby Lake-Y、すなわち低消費電力設計のモデルを投入済。
今回はそれ以外のデスクトップPCあるいは自作PC市場向けの“Kaby Lake-S”、高性能ノートPC向け“Kaby Lake-H”のターン。
代の第6世代CoreであるSkylake-Sと今回のKaby Lake-Sとの間には、基本アーキテクチャーはほぼ同じ。
Kaby LakeはSkylakeの成果を下敷きに、これを最適化するTock+世代の製品。
これはすなわちCPUの基本性能はほぼ横ばいであることを示しているけど、今回最上位のCore i7-7700Kは定格4.2GHz、最大4.5GHzという高クロックモデルになってるでつ。
さらに言うと、無印7700の動作クロックは定格3.6GHz、最大4.2GHzとK付きに比べてかなりの差があるでつ。
型番末尾に「K」が付くモデルは、倍率のロックがない「オーバークロック可能」なもの。
従来Core i5とCore i7の最上位にしか存在しなかったが、今回はCore i3にもK付きモデル「Core i3-7350K」が存在。
かつての「Pentium 20th Anniversary Edition」のように、安価にOCに挑戦できる製品。
第7世代Coreも強化のメインターゲットはCPU内蔵GPU。
Kaby Lake-SのCPU内蔵GPU「Intel HD Graphics 630」ではEU数は従来と同じ24基だが、HDMI2.0aに対応することでリフレッシュレート60Hzでの4K出力に加えてHDRにも対応。
もちろんマザーボード側のHDMIポートや液晶ディスプレー側の対応も必要。
さらに、4K HEVC 10bit並びにVP9のデコード機能も追加されたことで、オンライン動画の4Kプレミアムコンテンツ、例えばNetflixの4KがPC上で視聴可能となるでつ。
Intel 200シリーズチップセットの基本機能はほぼIntel 100シリーズを踏襲しているが、最上位のZ270ではチップセット(PCH)から出るPCI Express 3.0レーンが20から24に増加。
より豊富なオンボードデバイスを搭載できるようになったでつ。
さらに、Intel 200シリーズチップセット搭載マザーボードのメインストリームモデルでは、多くの製品がM.2スロットを2本備えるでつ。
チップセット側がRAIDに対応していれば、NVMeのM.2 SSDを2本束ねて超爆速ストレージを構築することも可能。
また、Intel 200シリーズのM.2スロットはIntelが投入準備を進めている次世代高速ストレージである“Optane”にも対応。
まだ製品投入は先だが、将来性を重視するなら今あるIntel 100シリーズチップセット搭載マザーボードから、
Intel 200シリーズチップセット搭載マザーボードに乗り換えておくのが吉。
Core i7-7700Kのスコアーの高さ。マルチスレッド時はあと一息で1000ポイントに手が届く非常に高いスコアーを示し、
さらにシングルスレッドでもCore i7-6700Kを上回る(マザーボードの“Multicore Enhancement”は有効で計測)。
このスコアーの高さはターボブーストで動作クロックが4.5GHzまで上がったからスコアーが上がっただけという意地悪な見方もできるけど、
OCなしででポンとこのスコアーが出せるという点はそれだけで十分魅力。
その他下位モデルについてもクロックなりのスコアーを見せているが、6年前のCore i7となるCore i7-2600のマルチスレッド性能は最新Core i5の上位モデルとほぼ変わらず、
シングルスレッドのスコアーは段違いに低いという点も見逃せないでつ。そもそもCore i7-2600はもはや6年前のCPU、そろそろお役御免といったところ。
CPUのみを使用した場合はコア数が多く、動作クロックの高いCPUから先に処理が終了。
ここでも4.5GHzで回るCore i7-7700Kは強い。
一方、Core i7-7700とCore i7-6700Kはブーストクロックは同じだけど、Core i7-7700のほうが遅れているでつ。
定格クロックの差(3.6GHzと4GHz)が関係している可能性が大。
また、Core i7-2600はCINEBENCH R15ではCore i5-7600Kに近い性能を出していたが、このテストではCore i5-7400以下の結果となったでつ。
特に負荷の高いH.265テストでは5分以上も差をつけられているでつ。
QSV使用時は処理の多くの部分をGPU側で受け持つため、結果の差が縮まっているでつ。
ここでもCore i7-7700Kと7700無印に開きが出ていることを考えると、数千円の価格差(実際にはK付きはCPUクーラーぶんでさらに数千円上乗せだが)があっても、
7700無印よりも7700Kを買ったほうが長く前線で戦えるマシンになると言うべきところ。
ちなみに、Core i7-2600でH.265のグラフがないのは、そもそもH.265でのQSVに対応していないためでつ。
4K時代の基本圧縮コーデックになるであろうH.265で高速エンコードに対応していないとなると、もはや時代遅れであると言わざるを得ないでつ。
ざっくりとKaby Lake-Sのテストを行なってみたが、CPU内蔵GPUのグラフィック性能や消費電力まわりにやや怪しい点(サンプル版なので……)はあったものの、
CPUのパフォーマンスとしては順当なものが確認。
「Skylake-Sとほぼ一緒では?」という見方もできなくはないが、少なくともK付きモデルに関しては動作クロックが上がったことによるパフォーマンスアップが得られるでつ。
幸いなことに今回はマザーボードやCPUが互換性があるので、先にCPUだけ交換することができるのも嬉しい話。
Kaby Lake-Sは“いまだSandy BridgeやIvy Bridgeで頑張っているユーザー”にこそ強くオススメ。
NVMeやOptane対応、さらにCPU内蔵GPU性能や省電力機能など、新プラットフォームへ移行するメリットはかなり大きい。
余談だけど、最新世代のマザーボードはLED発光機能も充実しており、実際手にすると結構楽しいのも魅力のひとつ。
そして何より、肝心のWindows自身が旧世代CPUに見切りをつけているのも絶対に見逃せない点。
インボックスドライバーで動作はするが、将来何か問題が出たら古いプラットフォームはなす術がない。
Windows 10に対する好き嫌いはさておき、NetflixのようにWindows 10がキーになるサービスは今後も増えていくと思われるでつ。
そうした事態に対応するには、賞味期限の切れたPCは乗り換えていかねばならない。
だからこそKaby Lake-Sは、旧世代のシステムを使っている人にこそ、強くオススメ。
CPUの進化もすごいなぁ~
だけどまだまだ、インテルがスタンダードでつなぁ~