1980年代、日産自動車は「1990年代までに技術世界一を目指す」という目標をかかげ、品質向上に力をいれたでつ。
901運動と呼ばれたこの活動は、1980年代から低迷していたシェア回復の対策として行われたでつ。
その結果、日産は数々の名車を生み出し、技術面も大幅に向上。
ブランドイメージのアップや販売回復に貢献。
S13と180SXも、この901運動から生まれた車。
901運動の一環として誕生した5代目S13型シルビア!
未来的なデザインは、”アートフォース・シルビア”と表現され、グッドデザイン大賞を受賞。
すでに先行して販売されていた3代目のプレリュードとともに、デートカーブームを巻き起こしたでつ。
もともとデートカーというコンセプトから生まれたシルビア。
ミドルクラスの後輪駆動車でスポーツ走行にも適した設計であったことで、販売台数を大幅に伸ばしたでつ。
つまり、硬軟双方のファンに支持されたでつ。
シルビアの誕生から遅れること1年。
S13型シルビアの日本国外向けモデルである北米向け240SXをベースにした180SXが誕生。
これは、先代シルビアにあった3ドアクーペを望む販売店サイドの要望から国内向けに企画されたもの。
S13型シルビアと同じく人気車種となったでつ。
シルビアとの相違点としてあげられるのは、角型2灯式のリトラクタブルヘッドライトの採用。
北米の規則では、シルビアのヘッドランプの高さが承認を得ることができなくて、180SXはリトラクタブルヘッドライトが採用されたでつ。
その他エンジンやトランスミッション、サスペンションなど車の基本構造はS13と共通。
また、インテリアやドアパネル、フロントウインドシールドも共通されてて、スタイリッシュなFRスポーツとして高い評価だったでつなぁ~
シルビアの水平に流れるようなボディシルエットは、エレガントさとスポーティさを兼ね備えたもの。
ロングデッキショートテールのスタイルは、最終型が販売されすでに15年以上が経過しているにも関わらず、全く廃れることのない
デザインとなっているでつ。
街乗りはもちろん、サーキット走行でも映えるデザインで、どんな使用用途でも柔軟に対応できるでつ。
インテリアについては、センターにタコメーターが配置され、スポーティな雰囲気が残されているでつなぁ~
180SXのエクステリアに関してはシルビアと比べ、やや角ばった印象。
また、ヘッドライトのリトクタブルエッドライトは、シルビアよりも高級感があるでつなぁ~
インテリアはシンプルで、シートのヘッドレストがやや大きめ。
また、シルビアよりも後部座席の幅がやや広く、シートを倒せば積載性にも優れているでつ。
1993年、プラットフォームはS13型のものを流用してるけど、ボディサイズを拡大するフルモデルチェンジによってシルビアはS14型へ。
だけど、その後も180SXはモデルチェンジすることなく、S13型のまま販売が続けられたでつ。
180SXが販売されたのは、1989年から1998年までの9年間で、その間にマイナーチェンジ、フルモデルチェンジもなかったでつなぁ~
シルビアと180SXはパーツの互換性が高く、流用が簡単に行えることが特徴。
それに目を付けたチューナーが「シルエイティ」と呼ばれる顔面スワップ車を生み出したでつ
これは、フロントヘビーとなる180SXのリトラクタブルヘッドライトを取り払うことにより、フロント軽量化を行うことが出来る他、
構造が複雑なリトラクタブルヘッドライトの修理代を節約する等のメリットがあったでつなぁ~。
S14型に進化したシルビアだけど、3ナンバーサイズとなったことで販売は…
その一方でS13型を懐かしむユーザーが、次善の選択肢としてモデルチェンジされなかった180SXを購入し、シルエイティに改造したでつ。
この、シルエイティは、漫画「頭文字D」で、佐藤真子とそのナビゲーター沙雪が乗車する車両として登場してるでつなぁ~
同じ車なんだけど、アメリカ版と日本版の違いかなぁ~
シルビアは、3ナンバーにしたけど居住空間は狭いし、重量も重くなったことで、S14型は…
S13型を継承して、5ナンバーのFRスポーツカーとしてS14型はモデルチェンジすべきだったと思うけどなぁ~
なんでもかんでも、3ナンバーにしてしまうのもどうかと思わせたシルビアでつなぁ~