雑木帖

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『やゆよ記念財団』

2006-09-23 16:20:38 | ネット
 またアベ氏の疑惑団体か…とお思いの向きもあろうけど、あやしげなところは一緒だけどこちらのあやしげさはソウリとは関係のない楽しいあやしげさだ。

 ■お手柄! 厚生省

 グリコ・森永事件の犯人、かい人二十一面相が15日昼、厚生省のボイラー室で逮捕された。戦後の怪事件の一つと言われたこの事件は、発生から12年近くが経ってようやく解決に向け大きく動きだした。

 厚生省は最近、長い間対外的に「見つからない」と説明してきたエイズ薬害問題の内部資料を「発見した」ばかり。菅厚相がプロジェクトチームの設置と徹底的な調査を指示してからわずか3日後のことだった。このニュースを新聞で読んだ大阪府警の本部長が厚生省に捜索を依頼したところ、ボイラー室の物陰に隠れていたかい人二十一面相がすぐに発見されたもの。一部からは厚生省が組織ぐるみで犯人を隠匿していたのでは、との声も出ているが、菅厚相は「プロジェクトチームによる徹底的な調査で犯人が見つかった、と前向きに受け止めている」と述べ、不正はなかったとの見方を強調している。

 菅厚相の説明が真実であるとすれば、厚生省の調査能力は警察当局のそれを大きく上回っていることになる。消息筋によれば、厚生省に対しては、ローマ法王からも外交ルートを通じて「ノアの方舟の残骸を探してほしい」との依頼が寄せられているという。日本の歴史ファンの間でも、耶馬台国の謎が近く解明されるのではないか、との期待が高まっている。

1996/2/16 やゆよ記念財団 付属図書館
 なぜかとてもおかしいジョークだ。
 この『やゆよ記念財団』は2001年04月に新潮社から出版された『大嘘新聞』の著者の一人である やゆよ氏の記事を集めたページで、次のような設立趣旨が書かれている。
やゆよ記念財団は1996年、やゆよ氏からの800円の拠出金を原資に設立されました。設立趣旨は、

  NIFTY-Serve コメディーフォーラム(FCOMEDY)の
 嘘情報・新嘘情報に 発表された嘘資源の有効活用
  毎月1,000円の基本料金を払っているが、全然使いみち
 のないASAHI-NETのアカウントの有効活用

の二つです。
 やゆよ氏は現在『財団日報』というブログもやっているようだ。

 『大嘘新聞』は他にも光デパート氏、義眼氏、佐野祭氏という3人の共著者がいる。本の題名の『大嘘新聞』なる命名はそもそもは光デパート氏のWebページの『大嘘百貨店』「大嘘新聞」というコーナー名からつけられたらしい。

 記事の書きっぷりからいって著者たちは新聞や雑誌などの記者であるようにも思われるが、この『大嘘新聞』は時期的にみても、ネット上で好評となり単行本化された初めてのケースではないだろうか。
 当時、出版が決まりサイトの記事の多くが削除され読めなくなったため、ちょっと残念な気がしたものである。ちょうど、ネットを始めて間もない頃だった。

 少しして次のWebサイトも単行本化された。

 ・できるかな? hirax.net

 こちらもとても面白い記事で、その作者がCANONの技術者だったと最近知って、成長著しい企業にはやはりこういう人材がいるのなだとなんだか変に納得した次第だ。
 この「できるかな?」の中の記事の一つに“街の灯 (City Lights)- 人口密度と夜の光 -”というものがあるが、これは宇宙飛行士・毛利氏が出演しているTVCMで出てくる人口衛星から撮影した夜の地球の映像を日本で初めて紹介した(多分)記事である。



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