クララ・マルロー夫人の言葉がWASABIのようにきいています。
世紀の悪法「凶暴罪=共謀罪」を断固フンサイする (古川利明の同時代ウォッチング) 2006.03.31
…今度の凶暴罪の最大のポイントは、法案成立の際、かなり強い世論の反対があったことで、半ば「破防法化」しているこの通信傍受法の“解凍作業”を狙っているという部分ももちろんありますが、もっと大事なのは、この21条にある「集会、結社の自由」のところに踏み込んできた点です。ここのところは、「世界」や「週刊金曜日」あたりもまだあんまり指摘していないようですが、非常に大事です。
「人間の自由の保障」について、憲法はうまく説明していて、何よりもまず、個人の奴隷的拘束からの自由(=第18条)があって、さらに思想、良心の自由(=第19条)を保障することで、個人の肉体的、精神的な自由を保障しているわけです。
しかし、「個人の自由権」を行使し、それを広く社会訴えていくためには、「個人と個人の連帯」が必要です。そこでは、人と人は顔を合わせ、意見を戦わせ、議論を尽くすことで、合意を形成し、また、新たな発想や思想を構築していくことができるのです。そして、社会をまっとうな方向に変えていくには、こうした「個人の連帯」が不可欠です。
私の大好きなアンドレ・マルローのいちばん最初の妻で、マルローと一緒に政治的な行動を共にしたクララ・マルローがこういうことを言っています。
「革命とは、できる限り、多く、互いに会うこと」
これが、まさに「集会、結社の自由」の本質にあるものですが、今度の「凶暴罪」は、この「集会、結社の自由」を簒奪しようとするものです。通信の秘密、表現の自由に飽き足らず、ついに、いよいよ「集会、結社の自由」のところまに土足で踏み込んできやがったな、というのが、今度の法案に対する私の最大の危機感としてあるのです。
なんでこんなところにWASABIが出てくるのかというと、映画の最終近くジャン・レノが山葵をパクパクと食べるシーンがある「WASABI」という映画のもう一人の主演は広末涼子さんで、彼女の出身地が高知であり、古川利明氏の毎日新聞記者時代の初任地が高知支局であり、この高知県は、酒飲みにはうれしい「ししとう」という逸品の日本での出荷率の5割を占める産地だからなのです。
まあ、お酒を飲んでの冗談でさえ、考えてから言わないといけないような世の中にはなってもらいたくはないものです。
古川利明氏によれば、「共謀罪」とは、「9.11」直後に、アッシュクロフト司法長官の主導で一挙に成立した「愛国者法」(=パトリオット法)の中にあるものであり、その後アメリカ合衆国憲法の機能を事実上停止させたに等しい悪法で、その「愛国者法」の正式名称を日本語に直訳すると、
「テロ行為を阻止し、防止するために必要なツールを増強することによって、アメリカを団結、強化させる法」
となり、日本の法案はそのアメリカの猿マネとのことです。
参考:
・改めて「アメリカVSフランス」の亀裂の深淵にあるものを考える (古川利明の同時代ウォッチング) 2003.08.16










このままだと、日本もそうなってしまうレールを敷かれているようで非常に気味が悪いです。これまでもアメリカの猿真似しかしてこなかったわけですから・・・。
『911』
・・・って、『アルカイダ』という目に見えない実体不明のテロ組織を『仮想敵』として設定することによる、(ブッシュ)政権維持のための、そして重大法案(『パトリオット法』)可決のための、民意煽動の布石でしかなかったと同様に、
『東シナ海油田問題』、『竹島領土問題』、はたまた『靖国参拝問題』
・・・って、『中国』、『韓国』という日本周辺国からの脅威を『仮想敵』として設定することによる、日本から出ていく米軍の穴埋めに自衛隊を急拡大させ、そして防衛庁を省へと格上げする決定を行うための、民意煽動の布石だったわけで。
(実際、自民党は11月22日の結党50周年大会で、戦力不保持を決めた条項9条の2を削り、軍隊=自衛軍の保持を明記する憲法改定案を発表してるし・・・)
結果、アメリカ政府は、その『仮想敵・アルカイダ』が派手に大事件を起こしてくれればくれるほど、ブッシュ政権の思う壺だし、また同様に、日本政府は、『仮想敵・中国&韓国』が派手に日本バッシングや強引な領海侵犯をやらかしてくれた方が、小泉政権の思う壺ってことですよね。
まるで独裁政権へとまっしぐらに突き進んでいるようで、実に嫌ですね。
これ以上悪法が蔓延った日にゃ〜、実際問題、国民の不自由は頂点に達し、ストレスや不満は臨界点に達すること間違い無しでしょうね。(そう思うのは、私だけ???)
「あのテロ(9・11)は疑いなく、歴史的な事件です。しかし、私が思うに、テロの最大の影響は、すでにあった動きを加速し、強めたことです。少し形を変えただけでした。日本でもどこでも同じです。日本では憲法改正に向かうかもしれません。世界中の政府が9・11をチャンスと見ました。保守的で残酷な計画を進める絶好の機会だと。国民は当然、不満に思い反対するでしょう。しかし恐怖と緊張の時期を利用して、愛国心に訴えれば、計画を遂行できる。国民に忠誠と従属を求めればね。権力とはそういうものです。機会を狙っています」
と語っていますが、イギリスも『9・11』以前には、多くの人が危険との認識をもっていたことから「国民IDカード法案」はずっと拒否されてきたのですが、ついに数日前にその法案が通ってしまいました。
英国のバイオメトリクス計画が前進へ──議会が国民IDカード法案を可決
Computerworld 2006.03.30
http://www.computerworld.jp/topics/move/36361.html
しかも、次のような組織も同時に発足してしまうようで、現在ですら監視カメラ王国のイギリスは、皮肉にも自国人のジョージ・オーウェルが1949年に著した『1984年』を地のまま行くような国へと変貌を遂げつつあるように思います。
英国版FBIが発足 組織犯罪の撲滅目指す
CNN 2006.04.03
http://cnn.co.jp/world/CNN200604030020.html