いろんな思いを抱え高速を黙々と運転していた
一人だからなのか疲労感がひどい
線量計の数値が上がっていく
原発帰宅困難区域の看板が出てくる
〇岡ICを降りると街の様子がおかしいのにすぐ気づいた
避難解除のなったばかりの土地は
ゴーストタウン化し蝉の鳴き声だけで以上に大きく聞こえた
錆びついた建物
伸びきった雑草
黒い袋があちこちに積み上げられ
あちこちに迂回路の看板
けっきょく目的の場所には辿りつけなかった
怖い 本当に怖かった
その地を離れ宿さがしに
本当はいわきまで生き予定だったが
疲労感がはんぱなく隣町の宿に連絡してみた
急な宿泊にもかかわらず雲よく空いていた
夕食は時間的にも用意できないというので
行く途中に新しく出来たであろう
さくらなんとかモールだったか?忘れたが
そこで夕食を買って行った
着いたら皮肉にもツインの部屋で
孤独を突き付けられた感じであった
それに加えここは彼の元職場なのだ
今までの思い出が走馬灯のようにこみ上げてきて
久しぶりにSNSを開いてみた
友達欄に名前がない!!
解除したのだろうと思ったのだが
それもおかしい
ブロックだと気づくのに数分かからなかった
検索ワードにもひっかからない
自分もブロックしようと画面に名前をいれたら瞬時にでてきたではないか!
ブロックされても相手をブロックできるのだから
当たり前と言えば・・・
それを見数秒で堕ちた
谷底に落とされた気分
そこまでされるほど厭がられていたのか?
などの悲観的なこと頭の中でエンドレスリピート
違う、いやそうだ、違う、いやそうだ
否定しては納得してはでトランス状態
おもわず皮肉のメールを送ろうと思ったが
良くも悪くも友達の顔が頭に浮かびコールしていた
出なかったがすぐにかかってきた
実は今、福島にいる
ブロックされた