DATAの練習はだれもが取り組んだことのある練習だと思います。
50m×40本や100m×20本、200m×10本をS1でHARDする練習で、記録をDATAとして保存します。
サイクルは50mにつき1:00~1:30にし、休息時間も十分とります。
平均タイムを出すことで、今までの自分のDATAとの比較や他人との比較もできます。
この練習は乳酸に耐える力や持久力を高めるのに効果的です。
1週間のメイン練習として行うチームも多いと思います。
日大豊山でも特に冬場にはよく行います。
ただし、取り組む際の注意事項がいくつかあります。
①最初から積極的に取り組むこと
ただ単にアベレージをそろえるような練習では意味がありません。1本目から挑戦する気持ちで取り組むことが必要です。
②記録が落ちてきたとしても落ち幅を小さくすること
1本1本を全力で取り組んでいれば、記録が落ちてくるのは当然です。記録が落ちることが問題なのではなく、いきなり大幅に落ちることがよくないのです。
③常に高いレベルを維持すること
徐々に記録を上げるようなことや上下幅が大きいこと、最悪なのはラスト1本が一番速い記録であることです。
④自信がつく取り組み方をすること
終わった後に自分自身が納得し、力がついたという自信が持てるような取り組み方をすることです。
練習は常に実践を考えて取り組むべきで、練習のための練習では何の意味もありません。
DATAの練習は肉体的にも精神的にもきつい練習ですが、それを乗り越えることで体力も精神力も養うことができます。
また、この練習の利点として、チーム力を高めるということもあります。
DATAを一人でやるのはつらすぎます。
チームのみんなで声を出しながら、競い合って乗り越えるのです。
DATAの練習はどんな種目の選手にもあてはめることができるため、チーム全員で取り組むことができます。
一つの目的に向って、チーム全体の雰囲気を高めることができるのもこの練習の特色です。
昔の水泳部員たちの気合です!
つらい練習を乗り越えた後の笑顔です!
竹村知洋