おばば院生,その後

主婦から40代で大学院入学・博士取得。非常勤日本語教師を掛け持ちしてきた凡人母院生。縁あって大学の先生に。

進まぬ内職

2013-09-14 17:33:33 | Weblog
どうなのでしょう。
研究というと、夢のように謎が解けていく・ものごとの深層が解明されていくように思いがちだが、実際のところ、どうなのでしょう。
どれほどのものを明らかにしているのでしょう、文系の場合。

さて、請け負っていながら失念していた内職。
とあるコーパスからコロケーションを選び出し辞書形式にするというものなのだが、
・・・難しい。
昨日・今日をしっかり使えばかなり進むであろうと考えていたのに、この二日間でできたのは、なんと、動詞2つ半・・・

言葉は割り切れないものなんだと思い知らされる。
辞書にするために言葉を切って分けて並べる。
しかし、ごくありふれた動詞の用法ですら、切れない・わけられない・並べられない。

先の講習会はコーパスを分析ツールを使って処理しそこに法則を見出す手法の講習だった。
が、そこでも、分析ツールを信用しないということがポイントだった。最後は分析者の主観を大切にすべきだということだった。分析ツールはコーパスを見る上でのヒントを見せてくれるのであって、答えをくれるものではないと。
内職を下さった先生からも「コーパスはあてにならないから、日本語教師のカンを生かして」と言われている。

言葉は本当に摩訶不思議。器用に使いこなしている人間は何者なんだ。
やはり根本的に言葉の捉え方から間違ってるんじゃないだろうか。


それはともかく、

まずい・・・

明日は早朝から自治会の「道普請」(由緒正しい名称だ)なので、おそらくその後、自分は使い物にならないであろうことは目に見えている。
広大な海岸の草刈りなのだよ。
夏草茂りっぱなしだよ。
ダニもこえーよー。
業者に頼もーよー。

そして来週からいよいよほんとに後期が始まる。
目指せ2月!

講習会

2013-09-13 18:57:54 | Weblog
語彙分析の講習会に行ってきました。
講習会の後、安曇野、上高地とまわり、東京に戻って息子ちんと娘ちんに会って、そしてようよう帰ってきました。
一人で一週間も家を空けたのは初めてだ。

講習会は、新進気鋭の主催者の方たちは学生の参加を想定していらっしゃったそうだが、意に反して現職の人がほとんど。
私が最高齢とはいえ年齢がそう離れていない人も多く、初対面の人たちとの同室も気が合って、勉強にもなった。

そんな中、参加して一番よかったことは、これから自分のすることが見えてきたように思うこと。
私は研究者になるには能力も若さも意欲もない。
でも、教えることと直接結びついている研究なら食いつくし理解できるし面白い。
やはり、教えることがしたいこと。
そして、日本語教師になることを思い立ったきっかけのペルーに、やはり60歳までに日本語教師として行きたい。

3日目の早朝、同室の人たちと近くのリゾートホテルのテラスにコーヒーを飲みに行った。
雲が晴れて、北アルプスの峰々が姿を見せてくれた。
常念、穂高、乗鞍岳。
まだ名前がわかる。
行きたい。

信州を出る日、上高地に4時間のタイムリミットで行ってきた。
上高地は観光客だらけでうるさいことこの上ない。
観光客から遠くを目指す。
徳沢へ。

残念ながらタイムリミット。
今度は、いつか、涸沢まで行きたい。

そう。高地トレーニングをしてだな、ペルーへ行くわけさ。

それにしても、歩きすぎて(東京都内も含め…東京は歩く…)、そして歩きながら夏休みにしなきゃならんかったのにしてなかった内職を思い出して、今はふらふらしながらパソコンに向かって内職してますだ。


関東の夏休み、楽しかったな…(遠い目…)


五十の手習い

2013-09-06 23:38:35 | Weblog
明日から宿泊講習会に参加します。
おそらく最年長なんだろなー。

参加までにインストールしておいてください、というメールが次々に送られてきて、
何だこりゃと思いつつも適当に入れていたら、
やっぱり変なものも一緒に入れてしまって、
講習会に行く前からブルーだ私は。

きっと若者に囲まれて、私は一人、理解の遅さにたじろぎ、戸惑い、恥じ入るのだ。
勉強はやはり若いうちにするもんだと私は思う。

行く前から本当にブルーなのだよ。
準備する気にならないのだよ。
しかし飛行機も予約してあるし、もう行かんわけにはいかんのよ。
追い込んでがんばるわたしであった。
ああ。なんだかみじめにかんじるのであった。

歳をとるのは仕方ありません。
それでも勉強したいんだから仕方ありません。させろ。

母にわかるように~市民セミナー終える~

2013-09-04 22:49:33 | Weblog
最近、母に話したいと思うことがよくある。
何をというと、些細なこと。たとえば子どもの自慢。一人暮らしの気持ち。
3姉妹のなかでは母と話さない役柄だったので、母と話したいと思ったことはあまりなかったが、亡くなってみると、意外に話したいと思うことが多い。どれもこれも、ふつう人には話せない些細なこと。些細なことが口に出して言える相手って、母親だけなのかもしれない。

今日は市民セミナーの担当日。
朝、スタバで最後のチェックをしていた。
そして、ふと、そういえば母も住んでいた地域の「市民セミナー」に登録していて毎月大学の先生の話聞いているんだよ、と話していたことを思い出した。
そうだ。きっとこの手のセミナーだったに違いない。
70過ぎた母が聴いていたセミナー。
そうか。母がわかるような内容にしなくちゃいけなかったんだ。

付箋に「お母さんにわかるように話す」と書いて、お客さんから見えないパソコンの画面に貼って話をした。


・・・

だめだ。母、ぜーんぜんわからなかっただろーなぁ。。。。


なにはなしとんなんだかわらかんかっただが。
気がつくのがおそかっただが。こんどがあったらこんどはがんばるけ。
それよりあんたじぶんのことばっかりじゃないでまだこどものことみたらんといけんだあで。
(方言でしめてみただけどよそのひとらにはわからんだらあなあ)

セミナー準備終わる

2013-09-02 22:35:40 | Weblog
信じられないことだが、結局2時間のセミナーの準備に、まる4日、ほんとに「まる」4日、かかりました。
1日でできるはずだったのに。
私はばかです。とろいです。

ほんとに、「まる」なんです。

金曜日から今日月曜日までの4日間、睡眠をのぞいて、ずーっとリビングの椅子に座り続け、パソコンに向かい続けた。
こんなに続けたのは博論以来かもしれない。

博論の頃は、何やかんや言っても、いくら部屋にこもっていたといっても、いくら家事放棄してたといっても、やはり人と一緒に住んでいたのでしゃべったり、様々な行動をしていたのだと思う。

しかし、今は一人暮らしなので、ほんとうに全く動かず、全くしゃべらず、4日間、過ごしたのでした。

そして、そうするとどうなるか。

足が曲がったままになってまっすぐ立てない。
市役所の人に資料できたから送るよ電話してみたら、声がかすれている。(声って出しすぎてもかすれるが出さなくてもかすれるんだなあ。)
目が異様に落ち込んでいる。
頭の中でやたらしゃべってる。

そう。ちょうど「孤独のグルメ」の井之頭さんのように。



お疲れ様でした。とりあえず。
(講演は明後日…まだ終わってはいないのである…)