部長ブログ@箕面市役所

箕面市役所の部長が、市のホットな話題を語ります!
市の動きや仕事紹介、副市長、教育委員会委員などのつぶやきも。

今年最後のブログです。1年間ありがとうございました。

2011年12月28日 | 議会事務局

こんにちは。議会事務局の竹内です。
今年最後の部長ブログをお送り致します。

先日、平成23年の重大ニュースが新聞に掲載されていました。なんと言っても千年に一度といわれる東日本大震災がトップでした。未曾有の被害が発生し、未だに被災地では復興が進んでいない状況と聞いています。
この大災害で、私たちは何を感じ、何を学んだのか、検証することが大切な事と思います。被災地は、今冬の厳しい寒さに襲われています。
一刻も早い復興の手だてが講じられることを願うばかりです。

先日、福島原発の事故調査委員会の中間報告が新聞やテレビで報じられていました。原因の一つに誤認や情報伝達に不備が有ったとの報告でありました。
冷却装置が動いているものと思い込みがあり、対応が遅れた模様です。もちろん想定外の出来事で有ったとは思いますが、一つの判断や思い込みが大きな事故に繋がってしまったようです。
事の大小は有りますが、私たちも場面により判断が必要な場合があります。この事を考えると、小さなケアレスミスや思い込みが思わぬ事態を引き起こすことを肝に銘じて、想定外の場合や緊急の場合にこそ的確に判断が出来るような訓練を日頃から積んでいく必要性を痛切に感じさせられました。

話は変わりますが、自分自身の重大ニュースとしては、前回のブログで記載させて頂いた人間ドックの結果が送られてきて、案の定、精密検査が必要との内容でした。
検診前日のお酒が原因かと思っていましたら、あまり関係のない肺に陰があるとの診断でした。初めての経験でしたので非常に狼狽えました。
すぐさま、箕面市立病院で精密検査の予約を取りまして、再検査を受診しました。その間1週間ほど期間が有りましたが、たばこは止めようか、食べ物はどうしたらいいのかなど素人なりに一生懸命考えましたが、再検査でCTスキャンを取って頂き、結局脂肪がレントゲンで陰になっていたそうで、心配なしとのことでした。つまり、太りすぎだということでした。
そして再び、たばこは吸うは、お酒は飲むはの元の生活に戻ってしまいました。でも今回のことでやっぱり健康で有ることのすばらしさを再認識致しました。これからは暴飲暴食を控え、たばこも止めようかな?と考えています。(多分無理だと思います。) 


                       (箕面の美しいまちなみ いつまでも続きますように)


             (萱野中央のまちなみ グリーンロードのトンネル口)
             (将来、ここに北大阪急行線が延伸されるため、来年は節目の年です)

さて、この十二月は議会では、第4回定例会が開催されていました。
今定例会は、比較的議案数も少なく穏やかな議会運営になるかなと思っていましたが、各常任委員会、本会議とも活発なやり取りが展開されました。

特に請願が提出されたことにより、所管の民生常任委員会での質疑や本会議での討論において、様々な意見が交わされました。請願の特色は、市民や各種団体から各議員に要望がなされ、賛同する議員が紹介議員となり議会に提出できることです。
今回は、「介護保険制度」を巡る内容で、委員会では委員が紹介議員に対して、質疑を行う形になります。最近の議会改革の議論の中で、議員同士が議論する場がもっと必要ではないかとの意見があります。まさに、この紹介議員と各委員との質疑応答はこの形になっています。

※請願とは
1.請願の趣旨・・・地方議会に対して、一定の措置を執るよう、あるいはとらないよう希望し、申し出ること                                                                2.請願権者・・・極端に云えば誰でも権利を有する
    ・自治法第124条 請願しようとする者は、議員の紹介により請願書を提出しなければならない
3.請願の効果・・・議長が受理した後、委員会に付託され審査後本会議で採決される。採択された場合、執行機関等へ送付され、送付を受けた執行機関等は誠実に処理することが求められています。(法律上の拘束は課されない)
4.請願の審査・・・請願の付託を受けた常任委員会で審査を行う
    ポイント(1)提案者は、紹介議員
              (2)内容が地方公共団体あるいは当該議会の権限内の事項であること
              (3)請願の願意が法令上、行政上実現性の有無
5.請願の採決・・・採択・不採択の意志決定を議会の議決を行う
                                                                                                                                         このように、請願は広く国民全体に認められている権利です。記載すればややこしく見えますが、誰でも市行政に対して要望できる仕組みです。
具体的な手続きはこちらをご参照下さい。

12月20日、21日の両日の本会議では、実に21人の議員から一般質問が行われました。これは、現在の議員数24人で、そのうち議長と一人病欠の議員が居られますので、ほとんどの議員が質問を行われたことになります。議員定数が25人になってからの最多タイの人数になりました。

質問内容も多岐にわたり、理事者の答弁調整もなかなか大変であったと聞いております。もちろん質問すれば良いというものでもありません。
その内容がいかに行政の課題に切り込んでいるか、将来的なビジョンが見えてくるような質問が求められます。
私見ですが、質問の形式も今の形で良いのかもっと議論が深まる方法など議会として模索していく必要性を感じています。

市役所は今日で御用納めです。明日から1月3日までお休みになりますが、消防本部の職員など年末年始も多数勤務いたします。
皆さんは、どのように過ごされて居るんでしょうか?もちろんお仕事や商売でお忙しいかたがたも居られると思いますが、一年の計は元旦にありと申します。何か新たに始める事や改める事が有れば、良い区切りの時だと思います。
年末年始、何かと慌ただしいですが、そんなことも少し考える時間も必要かなと改めて感じています。

市議会に於きましても、来年は選挙の年です。議員に立候補を考えられてるかたも大変ですが、市民の皆様も責任を持って投票されることは非常に大切な事と思います。

今年一年は大震災などで大変な年でありました。来年は良い年でありますよう願わずには居られません。
 
私事では有りますが、来年56歳になります。8の倍数の年には体調に変化のある年と、とあるCMで放送されていました。その8の倍数に当たる年でも有りますので、体調には気をつけて来たる年を良い年にして参りたいと考えています。

皆様にとりましても来る年が素晴らしい年でありますよう祈念致しまして、本年最後のブログを締めたいと存じます。

今年一年部長ブログご愛読頂きまして、誠にありがとうございました。

 


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みのおのまちづくり(都市計画審議会)

2011年12月27日 | みどりまちづくり部

 こんにちは、みどりまちづくり部長の山田です。
 先週から寒さも厳しくなり、いよいよ今年も残すところあとわずかとなりました。
 この一年を振り返ると、今年はまず3月11日に発生した東日本大震災を考えずにはいられません。
 発生から半年以上過ぎた現在でも、多くのかたが避難生活を送られ、大変厳しい寒さの中、日々戦っておられます。
  我がみどりまちづくり部からも、被災地に応援職員を派遣し、少しでも復興の一助となるよう取り組んでまいりました。
 来年も継続して岩手県大槌町への支援を行っていきたいと考えています。 
 
 さて、今回は12月15日に開催されました都市計画審議会の内容についてご報告します。
 審議案件は、付議案件(議決していただくもの)1件と報告案件が2件でした。


 案件1「北部大阪都市計画生産緑地地区の変更について」

 生産緑地地区は、市街化区域内にある農地の緑地機能「大雨や火災などの防除」「農業と調和した都市環境の保全」などに役立つ農地を保全して、良好な都市環境の形成を図る制度です。市が都市計画の手続きを経て指定することにより、市街化区域においても都市計画上「保全する農地」として明確に位置付けられることになります。 


(市内の生産緑地:間谷地域1)

(市内の生産緑地:間谷地域2)

 その一方で、生産緑地は農業者のかたが営農できなくなると解除されるため、平成4年に制度ができた際に設定されて以来、毎年減少してきていました。

 近年、市街地に近隣する農地がさらに高く評価される一方で、営農を巡る環境はますます厳しくなっており、安定的に農業経営できる環境が求められる中で、今年度から積極的に農地保全をはかることとし、都市部における身近なみどり空間として、また、将来の箕面の農業を支える農業者を支援する意味からも、制度ができて以来初めてとなる生産緑地の追加指定を実施しました。


(生産緑地の役割)

 今回は減った分を差し引いても5900平方メートルの生産緑地が増加となっています。
 この内容について議決いただきましたので、速やかに変更手続きを行います。
 また、今後も引き続き毎年追加をはかり、まちなかのみどりの機能強化につなげたいと思います。


 案件2の「止々呂美景観保全策について」

 止々呂美地域には四季折々の表情をみせる山なみと、棚田などの田畑、河川、趣ある建築物が一体となった、都市部には見られない良好な景観が残っていますが、これは地元のみなさんの努力によってこれまで守られてきました。

 こうした財産を大事にしながら新たに地域の特産品を盛り上げるなど、止々呂美らしさを生かしたまちづくりに市もお手伝いをさせていただいています。 


(止々呂美の景観)

  この案件は、近隣で箕面森町や新名神高速道路の整備が進むなか、引き続き「止々呂美らしさ」をまもっていくため、あらたな景観のルールをもうけて対応するためのものです。

 地元のまちづくり組織と調整させて頂きながら、田園や集落に相応しい建物の色彩基準や野立て看板の禁止などを盛り込んだ案をつくり、今回審議会で報告しました。

 審議の中で「ひとくちに止々呂美といっても景観や土地利用の面で色々な場所があるので、それをふまえて基準のメリハリを考えてはどうか」といったご意見もいただきましたので、今後、再精査のうえ、さらにパブリックコメント等でご意見をいただき、景観保全策を取りまとめたいと考えています。


 
案件3「箕面森町第2区域のまちづくりについて」

 箕面森町の第2区域の一部、現在民間事業者の開発によって宅地整備が進められている部分で、来年度からの宅地分譲にむけ、より良好な住環境の形成をめざした景観ルールの追加など、事業者から相談を受けています。今回、事業からの提案内容を報告させていただき、ご意見を伺いました。 


(今回の検討対象地)


 この景観ルールは市と事業者で内容を検討した上で、市が決定して運用するものですが、事業者からはこのほかにも「建築協定」「緑地協定」など、実際にお住まいになるかたがたが組織を立ち上げて運用し、お互いに守り合うルールもあわせて設定したいという意向も伺っています。
 
 きめ細やかなルールによってより良いまちづくりをしていただくことは市としても望ましいことなのですが、ルールを作る主体と運用する主体が異なりますので、事業者にはお住まいになるかたがたが主体的な運用ができるようになるまで、しっかりサポートしていただく必要があります。景観計画の内容とあわせて、運用方法についても、今後特に精査していきたいと考えています。


(全体計画:677区画を予定されています)

 以上の3案件について、今回審議を行いました。
 
 「都市計画審議会」という名前のせいか、市民の皆さまにはなじみが薄い、すこし堅苦しいイメージをもたれることもあると思いますが、実はみなさまの生活に非常に関わりの深い内容について、まちづくりの専門家や市議会議員、公募市民などさまざまな立場の委員のかたがたが活発な議論を行っていただいています。傍聴もできますので、少しでも興味をお持ちのかたはお気軽にお越し下さい。(開催の案内はもみじだよりをご覧ください。)

 

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一年を振り返って ~人と人とのつながりの大切さ~

2011年12月26日 | 子ども未来創造局

こんにちは。教育推進部長の大橋です。

 いよいよ、今年もあと僅かになりました。今年1年、皆さまにとってどんな1年だったでしょうか?
 今年の大きな出来事と言えば、やはり3月11日の東日本大震災、福島第2原子力発電所の事故、9月の台風12号の襲来でしょう。
 今年の世相を表す漢字に「絆」が選ばれましたが、本当に人と人とのつながりの大切さ、素晴らしさを感じさせられ、考えさせられた1年ではなかったでしょうか。

 12月22日、市内小・中学校の2学期終業式が行われました。学校も今年1年をこれで無事終えることができました。

 

 

 

「私の1年を振り返って・・・1月」
 本州で一番早く日の出を見ることができる千葉県犬吠岬で、輝かしい年となるように願って、父と二人で今年の元旦を迎えました。

「私の1年を振り返って・・・3月」
 3月までは、市民安全政策担当として、東日本大震災の被災者支援の仕事をさせていただきました。
 箕面市では、震災直後から箕面市赤十字奉仕団など市民ボランティアのみなさんと市職員などで義援金の受付活動を行い、子どもから大人まで多くのかたにご協力をいただきました。
 また、社会福祉協議会を中心に救援物資の受付を行い、京阪神一円からたくさんの救援物資が寄せられました。今井京阪神運輸さんのご協力のもと被災地へ物資をお送りすることができました。

「私の1年を振り返って・・・4月」
 総務部から教育推進部に異動。異動して初めての大きなイベントが豊川北小学校の入学式です。
 新1年生、希望に胸を膨らませ、学校生活での子ども同士の人間関係作りが始まります。多くの人と出会い、多くのお友達に恵まれることを願って出席させていただきました。

「私の1年を振り返って・・・6・7月」
 平成22年度検証期間として休止していた小学校の芝生化を「青少年を守る会」など地域団体の皆さんやPTAのかたがたのご協力のもと、北小学校、箕面小学校、そして中小学校の3校で行いました。各校長先生、学校は、本当に地域とのつながりを大切さにされていました。
 9月の運動会では、青々とした芝生で保護者の皆さんが集って、お弁当を広げられたことでしょう。

「私の1年を振り返って・・・9月」
 中学校の文化祭。生徒が一丸となって作品作りや合唱、ダンスや劇に取り組んでいました。

 学校の一大イベント「運動会」、各学年競技では、日ごろの練習をしっかりと発表していました。とどろみの森学園では、みすず幼稚園も参加して、幼・小・中が一緒に運動会を行いました。上級生は後輩を気遣い、後輩は上級生を見習い、何事にも一生懸命な姿に心打たれました。

「私の1年を振り返って・・・10月」
 読書の秋、今年も「箕面・世界子どもの本アカデミー賞」が行われました。
絵本賞には「100かいだてのいえ」(いわい としお 作)が、作品賞には「恐竜の谷の大冒険」(メアリー・ポープ・オズボーン 作・食野 雅子 訳)が、ヤングアダルト賞には「フリーター、家を買う。」(有川 浩 作)がそれぞれ選ばれました。
 第三中学校、中小学校、北小学校の児童生徒の協力のもと、児童生徒たちによって授賞式が行われ、第三中学校の美術部の生徒自らが作成したトロフィーを受賞された作家の先生方に送りました。

「私の1年を振り返って・・・12月」
 1年の締めくくりの月。22日に中学校給食検討会から中間報告が教育長あて提出されました。
 中間報告では、「すべての中学校に給食調理施設を設置し、全員が同じものを食べることを基本に給食を実施することが望ましい」との提言がされました。また、給食を通して仲間づくりや学級づくりを行う大切さも報告されています。
 今後、この中間報告を受けて、本日、臨時の教育委員会議を開き、教育委員会としての方針決定を行い、その後、市としての方針決定・予算化を行うこととなります。

 最後に、淀川キリスト教病院にホスピスを開設された柏木 哲夫先生の言葉をご紹介し、被災地の一日も早い復興と、皆さまにとって、特に被災されたかたがたにとって来年は良き年となりますことをお祈りし、今年の私のブログを締めくくります。

「日常の人間関係で『ありがとう』『ごくろうさま』『ごめんなさい』は、とても大切な言葉です。心から『ありがとう』と感謝を言える人間関係。『ごくろうさま』とねぎらうことのできる人間関係。謝るべき時に『ごめんなさい』と言える人間関係。この3つの言葉を日常の言葉として、お互いに自然に言い合うことのできる人間関係に生きる人たちは、どんな時も喜びに満たされていることでしょう。」

 


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大阪府知事選挙の結果について

2011年12月22日 | 選挙管理委員会事務局

選挙管理委員会事務局長の林です。

大阪府知事選挙が11月27日に執行されました。自治会をはじめ多くの皆さまのご協力を得て執行することができました。ありがとうございました。

投票率は、箕面市では前回に比べ1.92ポイント増え55.32パーセントで、大阪府全体では前回に比べ3.93ポイント増え52.88パーセントでした。
不在者投票については0.57パーセントで前回より微増で、期日前投票については前回に比べ1.88ポイント増え6.11パーセントでした。

また、同日に市長選挙が執行された大阪市では前回に比べ13.84ポイント増え60.92パーセントで、 また町長選挙が執行された田尻町では前回に比べ12.26ポイント増え66.08パーセントでした。

池田市(6.94ポイント増)、箕面市(1.92ポイント増)、八尾市(1.28ポイント増)、吹田市(0.72ポイント増)、守口市(0.55ポイント増)、松原市(0.39ポイント増)、羽曳野市(0.35ポイント増)、富田林市(0.29ポイント増)で増加しましたが、泉佐野市(2.54ポイント減)、岸和田市(2.23ポイント減)、交野市(2.12ポイント減)など他のすべての市において減少しました。 

さて、平成24年は、8月26日に箕面市長の任期が、8月28日に箕面市議会議員の任期がそれぞれ満了となります。選挙の期日はまだ決定されていませんが、皆さんの身近な選挙ですので、当日用事などで投票所に行くことができない方は、不在者投票や期日前投票の制度を活用して、投票されるようお願いします。

また、選挙の執行については、多くの皆さまのご協力が必要となりますので、よろしくお願いいたします。

 

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介護保険パート2

2011年12月21日 | 健康福祉部

こんにちは。健康福祉部長の小野啓輔です。
   
年末です。
今年の漢字は「絆」。きずなでした。
東日本大震災を決して忘れず、被災者と被災地に想いを馳せ、
人と人とがつながり支え合うことの大切さを、多くの人が再認識し、
この言葉が選ばれたのだと思います。
さらには、去年に広がった「無縁社会」に対峙する言葉として、
これからの日本社会を照らす希望の光となることが期待されます。

思い起こせば、去年、住民登録がある高齢者がいつの間にか亡くなられていたり、
登録地に居住実態がなく長期間所在不明になっていたりする事例が
全国各地で相次ぎ、「消えた高齢者」とか「無縁社会」と言われました。
この出来事は、まさに家族や地域のきずなや人間関係の希薄化・孤立化など、
現代社会の問題を、新しい切り口から照らし出すこととなりました。

箕面市では、今年も昨年に引き続き、8月1日現在で満90歳以上になられた
市民のかた1277人について、所在確認を行いました。
その結果、いわゆる「消えた高齢者・所在不明高齢者」はおられないことを
確認できました。
確認に当たっては、市での内部確認を経た上で、必要な場合には、
民生委員・児童委員の皆さまに直接訪問いただくなど多大なご協力を得ました。
ここに謹んで感謝申し上げます。

今後も引き続き、高齢者がより一層、安全・安心に暮らしていけるよう
努めてまいります。

そこで、今日のテーマは、「介護保険パート2」です。


  
  【市立介護老人保健施設「クリスマスコンサート」のワンシーンです。】


●パブコメ中~第5期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(素案)

豊かな長寿社会を支えていくための介護保険制度。
箕面市の概要については、9月27日のブログでお知らせしました。
その後、箕面市保健医療福祉総合審議会や保健福祉計画部会などでの検討が進み、
「第5期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(素案)」を12月5日に公表しました。
そして、広く市民の皆さまのご意見をお聞きするため、
パブリックコメント(市民意見の募集)を平成24年(2012年)1月4日(水曜日)まで
実施しています。
箕面市の「第5期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」は、
老人福祉法に定められた「老人福祉計画」と、
介護保険法に定められた「介護保険事業計画」を一体的に策定するもので、
平成24年度から平成26年度までの3年間の基本的な計画になります。

現在公表している「素案」を少しご紹介します。

 
●基本理念・基本目標・重点施策

計画の基本理念は、これまでも一貫して「ノーマライゼーション社会の実現」と
しています。ノーマライゼーションは、国連において示された考え方で、
高齢者や障害者、少数者など、社会的に不利を負いやすい人々を排除するような
社会は、弱くもろい社会であり、多様な人々が存在し互いに支え合い、共に生き、
共に暮らす社会こそが「あたりまえ」の社会であるという意味です。
基本目標は、高齢者の「いきいきとした暮らし」「安心な暮らし」「支え合う暮らし」を
実現することを掲げており、これもこれまで箕面市が目標としてきた方針を
継承しています。
そのための重点施策として、
(1)健康で生きがいのある暮らしの推進、
(2)地域におけるケア体制の充実、
(3)介護保険サービスの質の確保・向上と適正・円滑な運営、
(4)権利擁護の推進、
(5)安全・安心のまちづくりの推進の5点を位置づけ、
それぞれの分野で施策展開をめざしています。
施策の詳細は、素案をご参照ください。


●介護保険サービスの基盤整備と介護保険料

介護保険制度の構築ポイントは、
介護保険サービスの基盤整備と介護保険料のバランスです。

サービスの利用者が着実に増加していくことは、
介護を家族だけが抱え込むのではなく、社会のみんなで支えていこうという
「介護の社会化」が進むことでもあり、
介護が必要な人やご家族の負担軽減につながっています。
充実したサービス基盤がそろっていなければ、
介護保険サービスを使うことができません。
しかし、同時に、サービス基盤が充実し、利用者が増加していくと、
介護保険からの給付費も当然増大していくことになり、
介護保険料の上昇が見込まれてきます。

介護保険料が多少高くても、充実した介護サービスを望むのか、それとも、
介護サービス水準は低くてもいいから、介護保険料を安く抑えるのか。
人によって、立場によって、介護経験によっても、考え方が異なる難問ですが、
この選択は、全国一律ではなく、高齢化など地域の実情や住民の意識、
サービス基盤の状況などを反映して決めることができるよう、
保険者である市町村に委ねられています。

介護保険料は、65歳以上の介護保険料基準月額で表されることが多いです。
これは、65歳以上で所得区分「第4段階」のかたの保険料月額です。
「第4段階」というのは、、本人が市民税非課税で、かつ
世帯内に市民税課税者がいるかたです。
現在の箕面市の基準月額は、4000円です。
全国平均は4160円で、全国での最高額は、5770円、最低額は、2265円で、
約2.5倍の差がでています。


【箕面市の現在の介護保険料(65歳以上のかた)】

 


この月額4000円の箕面市の介護保険料基準月額を、来年度からどうするか?

今回公表している素案の概要版では、
現時点での暫定推計値として、
月額5050円から5200円という金額を公表しています。
現在の4000円と比較して、26パーセントから30パーセント増という値上げが必要だとの
推計になっています。


●介護保険料が決まる仕組み

なぜ、こんなに介護保険料が上がるのか?
詳しい説明は、素案の概要版を見ていただきたいのですが、
一番シンプルに説明するなら、
高齢者の増加→介護保険利用者の増加→介護保険支出の増加
→1人当たりの保険料上昇 ということになります。
しかし、この説明では荒っぽすぎるので、
もう少し補足説明を加えます。

(1) 利用者増による上昇

まず、介護保険利用者の増加状況です。
平成23年度(2011年度)の要介護認定者数は4674人ですが、
それが、平成26年度(2014年度)には5596人になると推計されます。
約20パーセントの増加です。

 

次に、要介護認定者数が増加すると、介護保険を利用する人が増えるわけですから、
当然、介護保険の支出が増加します。

平成21年度(2009年度)から 平成23年度(2011年度)までの3年間の
介護保険給付費(支出)金額は、約178億円です。

平成24年度(2012年度)から 平成26年度(2014年度)までの3年間の
介護保険給付費(支出)見込金額は、約225億円です。

金額ベースで、約26パーセントの増加見込みです。


(2)国の指針・制度変更による上昇

介護保険制度は、国において3年ごとに見直しがされます。
今回の介護保険制度の見直しにより、
65歳以上の介護保険料基準月額が増加する制度改正が複数ありました。

例えば、65歳以上のかた(「第1号被保険者」と言います)と
40歳以上65歳未満のかた(「第2号被保険者」と言います)とで、
介護保険料を負担する割合が異なり、この割合は、人数比率に基づき3年ごとに
見直しされています。
現在は、第1号被保険者20パーセント、第2号被保険者 30パーセントですが、
来年度からは、第1号被保険者21パーセント、第2号被保険者 29パーセントに変更され、
65歳以上のかたが介護保険料で負担すべき額が増加します。

 

他にも、所得段階区分の変更や、介護報酬地域区分の見直しで、
介護保険料が上昇する影響が生じています。

この(1)(2)の影響だけでも、65歳以上の介護保険料基準月額は、
約1000円上昇します。


(3)施設整備による上昇

介護保険では、介護が必要な状態になっても、できるだけ住み慣れた自宅で
過ごしていただくことを基本としています。
しかし、ご本人の状態や家族環境などにより、特別養護老人ホームなどの施設に
入所して介護を受けることを希望されるかたも、たくさんおられます。
介護保険施設としては、特別養護老人ホームのほかにも、老人保健施設や
グループホーム、特定施設などの種類があり、
目的や状態によって選択できる制度にはなっていますが、
一方で、特別養護老人ホームは満杯で、入所を待つ待機者が多くおられるのも
現実です。
箕面市の特別養護老人ホーム待機者は、平成23年(2011年)4月現在で、226人に
なっています。このうち、特に介護度が重く緊急度が高いかたは、115人です。
このように、新たな施設整備もニーズとして必要となっています。

そこで、まず、現在決定している計画が、「旧清掃工場跡地」を活用した
福祉複合施設の建設です。
これについては、今年3月3日のブログ「松寿荘と永寿園」をご覧ください。
この新しい複合施設の中に、定員29人の特別養護老人ホームが平成25年4月に
できる予定で、ここは「地域密着型」という箕面市民限定の入所施設です。
一方、この施設ができることで、施設を運営していく経費が当然必要ですので、
介護保険給付費は増加します。その影響を、65歳以上の介護保険料基準月額で
推計すると、月額約40円の増額となります。

さらに、他にも介護保険施設がほしいというニーズも強くあり、
新たな施設整備を行えば、それに伴い、保険料も増額となります。
新たに介護保険施設を建設した場合の介護保険料基準月額への影響額を、
施設種別ごとに表したのが下のグラフです。
どの施設をどの程度整備していくか、慎重に検討を進めています。

【施設整備による保険料基準月額の増加見込(例)】

 

このような試算の結果、現時点での介護保険料基準月額の暫定推計値が、
月額5050円から5200円という金額になっています。
5050円は、今後3年間、清掃工場跡地の福祉施設以外は介護保険の施設整備を
行わない場合。
5200円は、さらに小規模特別養護老人ホーム、グループホーム、特定施設の整備を
行った場合の推計値です。


●保険料上昇抑制策の模索

介護保険料の上昇を出来るだけ抑制したい。

そのために、「素案」では2つの方策を掲げています。

(1)市の介護給付費準備基金の取り崩し

介護保険制度が発足した平成12年度(2000年度)から、
箕面市は、介護保険用の貯金(基金)を持っています。
正式には「介護給付費準備基金」と言います。

これは、初期に国から交付された準備費用と、
3年ごとの介護保険財政の剰余金を積み上げたものです。
基金の目的は、赤字が出た場合に一時的に穴埋めする資金で、
急激な介護保険財政の悪化に備える「非常時の備蓄米」のようなものです。

箕面市の介護給付費準備基金は、現在の残高は約4億円です。
過去3年間の介護保険財政は、おおむね収支トントンの状態でしたので、
新たに基金に積むことはできない状況でした。
この基金をどこまで取り崩すか?
例えば1億円取り崩すと、介護保険料基準月額は、約90円下げることができます。
一方、全額を取り崩すと、次の3年間、貯金無しで乗り切らなければなりません。
もしも赤字が出た場合は、大阪府から借金をして穴埋めし、
その借金は、次の保険料に上積みされます。
保険料の水準と介護保険財政収支との両方をにらみながらの
シビアな見極めが必要です。

なお、都道府県でも、各市町村の介護保険財政が赤字になった時に、
一時的に貸し付けを行うために、「財政安定化基金」を設置しています。
今回、全国的に介護保険料の大幅な上昇が見込まれることから、
この基金を一定額取り崩して、保険料の上昇を押さえることが出来るようになりました。
大阪府の基金は、既に箕面市用として、約4800万円を取り崩すことが
決まりましたので、暫定推計値では、この基金取り崩しの効果額として
月額約45円の抑制を既に盛り込み済みです。


(2)所得階層・保険料率の設定変更

より所得の高い層の保険料率を上げたり、所得階層をさらに分割したりすることで、
基準月額の上昇を抑えることができます。
例えば、最も所得の高い層(65歳以上で、年間収入が約1300万円以上のかた)の
保険料率(現行1.8)を2にすることで、
介護保険料基準月額は、約27円下げることができます。
素案では、いくつかのパターンをシミュレーションしています。


このように、月額5050円から5200円という金額は、まだ決定ではありません。
あくまで現時点での暫定推計値です。
皆さまから寄せられたパブリックコメントのご意見も踏まえ、
さらに審議会・部会で検討を重ねるとともに、市議会に正式にご提案し、
来年3月に確定する予定です。

どこまで上昇を抑制出来るか。これからが、まさに検討の正念場です。

箕面市では、10月から12月まで「子どもたちに残したい箕面の山なみ! みのお山麓保全ファンドに寄附をお願いします!」統一キャンペーンを実施中です。


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