部長ブログ@箕面市役所

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きこえにくいかな?と思ったら

2017年06月20日 | 市立病院事務局

皆様こんにちは。箕面市立病院事務局の稲野です。

梅雨入りしても雨が降らない「空梅雨」もよう。ジメジメせず、過ごしやすい天候がつづいています。田植えが終わった田んぼでは、カエルが合唱を始めました。こういう年は梅雨後半に大雨が降る傾向にあるようです。豪雨被害や落雷にはくれぐれもご注意いただき、箕面の夏を満喫しましょう。

(綺麗に咲き出したリハビリ棟前のアジサイ)

さて、今回は去る5月27日(土曜日)に開催した「市民医療講座」について、ご紹介いたします。

○市民医療講座~きこえにくいかな?と思ったら
今回の市民医療講座は、「きこえにくいかな?と思ったら」と題し、当院耳鼻咽喉科主任部長の嶽村医師が「聴こえのしくみと難聴」について、以下のように解説しました。

(熱心に講演を聞かれる受講者の皆さん)

○耳の構造と聴こえのしくみ
まず、「聴覚」は当然のことながら、五感の一つです。その中で、難聴が理解されにくい理由としては、部屋を真っ暗にするとか、同様の体験がしやすい視覚障害に比べて、聴覚障害は体験しにくいことや、その人の行動や振る舞いでは分かりにくいことが挙げられます。
それで他人から誤解されたり、ご本人もコミュニケーションを敬遠し、孤立や孤独感につながったりします。「百聞は一見にしかず」という言葉も、聴覚と視覚の優劣を表すような誤解を与え、実は「百伝聞は一経験にしかず」というのが正しい表現です。

耳の構造としては、耳介(耳たぶ)、外耳道、耳管、鼓膜、耳小骨、蝸牛(かぎゅう)などがあり、それぞれの役割が果たされることにより、音が聴こえることになります。大まかには、「鼓膜が振動する」→「耳小骨が振動する」→「蝸牛内の外リンパ液が振動する」→「蝸牛内の基底板が振動(波動)する」→「内有毛細胞が興奮し電気信号に変換・外有毛細胞が興奮・伸縮して更に増強される」→「聴神経が興奮して脳に伝達する」→「聴こえた!」となります。

 耳垢(みみあか)にも役割があります。適度な粘性により、ゴミやホコリを捕らえ排出する自浄作用、脂質によって外耳道を湿らせ皮膚を守る保湿作用、酸性で細菌の繁殖を抑える抗菌作用です。ですから、耳垢は適度にある方がよく、取り過ぎてもよくないらしいです。

○難聴の種類と原因
難聴には、大きく分けて「伝音(性)難聴」と「感音(性)難聴」の2種類があります。

伝音(性)難聴は、主に外耳や中耳(鼓膜や耳小骨など)に問題がある難聴で、処置や手術で治る可能性のある難聴です。もし、治らなくても補聴器効果が高いことが多いとされています。
感音(性)難聴は、主に内耳や脳に問題がある難聴で、治らないことが多い難聴です。
伝音系・感音系の両方に原因を持つ難聴は、「混合性難聴」とされています。


また、明確な原因は不明ですがストレス・過労や睡眠不足・生活習慣病などにより急に聴こえが悪くなる「突発性難聴」、耳かきや平手打ちなど何らかの力が加わり鼓膜に穴が開く「外傷性鼓膜穿孔」、細菌性やウィルス性の急な炎症で痛みが生じる「急性中耳炎」、子どもにも多いが痛くないため症状を訴えない「滲出性(しんしゅつせい)中耳炎」、何らかの原因でできた鼓膜の凹みに耳垢のもとが溜まり鼓膜が掘れていく慢性中耳炎の一種で「悪性中耳炎」とも呼ばれる「真珠腫性中耳炎」などなど、さまざまな原因で、いろいろな難聴が起こります。

「先天性難聴」の発生頻度は、出生1000人に約1人の割合で、約2/3が遺伝性、約1/3が感染・外傷・薬物などの非遺伝性らしいです。早期発見・補聴・療育が大切で、生後1か月までのスクリーニング、3か月までの診断、6か月までの療育が推奨されています。

妊娠3か月以内に母体が風疹ウィルスに罹患し、胎盤を通して胎児に感染する「先天性風疹症候群」による聴力障害や、小さな子どもの唾液や尿から母体が感染し、胎児が子宮内感染を起こす「先天性サイトメガロウィルス感染症」による難聴、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)発症数日前から発症後1週間までに出現する「ムンプス難聴」などは、予防できる難聴ですので、大人が注意しましょう。

 

○加齢性難聴と補聴器
誰もが年をとり耳が遠くなる「加齢性難聴」。50~60歳代に始まりますが、個人差が大きいものです。耳だけでなく、中枢(脳)や内耳の連携も老化しますし、元々の遺伝的要素や生活習慣病、喫煙などとの関連もあるとされています。耳のためにも、規則正しい生活・バランスの良い食事・適度な運動を心がけましょう。

また、テクノロジーの進化により、デジタル式補聴器や「人工中耳」「人工内耳」なども開発されています。特に、補聴器は単なる「集音器」ではなく、音の通り道の障害「伝音難聴」にはうまく機能しますが、加齢性難聴も含めた「感音難聴」には医学的な専門知識や定期メンテナンスが必要です。このため、耳鼻科医は「認定補聴器技能者」がいる「認定補聴器専門店」を勧めています。

(講演する嶽村医師)

そして、嶽村医師はまとめとして、次のように話しました。
「テクノロジーが進歩しても、ヒトの聴覚の最大の目的は、コミュニケーション。つまり、あなたとわたし。お互いの心と頭の持ちようと思います。伝える方は少しで良いので想像力と工夫を。受ける方は期待しすぎず遠慮しすぎず」


また、箕面市では「軽度難聴児に対する補聴器購入費用助成」を実施しています。詳しくは、コチラをご覧ください。


【お知らせ】
○市民医療講座
「その肩の痛み、本当に四十肩?五十肩?~肩の痛みに隠された病気とは~」
日時 平成29年6月24日(土曜日)午後2時~3時30分
場所 箕面市立病院リハビリテーション棟4階 いろはホール
講師 当院整形外科医員 芝野康司医師
内容 誰でも起こりえる肩の痛みについて、その原因や治療法などをお知らせします。
 (詳しくは、コチラをご覧ください。)
*手話通訳あり。参加の申込は不要です。ぜひ直接、会場へお越しください。

○たなばたコンサート
日時 平成29年7月3日(月曜日)午後3時~4時
場所 箕面市立病院リハビリテーション棟1階ロビー
内容 「ひよこちゃん一座」によるパネルシアターやアコーディオン・歌の披露
*申込は不要です。どなたでも参加できます。ぜひお越しください。

 


 箕面市では、201741日(土曜日)から2017731日(月曜日)まで、「病気やけが、何かあったら7119救急安心センターおおさかへ!」を統一キャンペーンとして実施中です。

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