部長ブログ@箕面市役所

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みんなで知ろう!認知症のこと

2017年02月27日 | 市立病院事務局

皆様こんにちは。箕面市立病院事務局の稲野です。

早いもので2月も残りあと2日。あさってからは3月です。奈良・東大寺の二月堂では、いよいよ「修二会(しゅにえ・お水取り)」が始まります。14日間に亘る本行が終わると、ようやく関西に「春」が訪れます。
また、インフルエンザが猛威をふるっています。予防と咳エチケットのため、手洗い・うがいの励行とマスクの着用を心がけましょう。


(豊川南小前の満開の梅)

さて、今回は、直近の市民医療講座「認知症予防」について、ご紹介いたします。

○みんなで知ろう!認知症のこと
今年度第8回の市民医療講座は、去る2月4日(土曜日)に、市立病院リハビリテーション棟4階のいろはホールで開催しました。テーマは「みんなで知ろう!認知症のこと」。講師は、当院の精神科主任部長の辻尾一郎医師と認知症看護認定看護師の岡山友佳さんでした。

団塊の世代が75歳の後期高齢者となる2025年まで、あと8年。超高齢社会の進展とともに、大きな課題となるのが医療・介護です。個人レベルで考えてみると、「いつまでも元気で長生きしたい」と思う反面、「歳をとると認知症にならないか心配」というかたが多いのではないでしょうか。このような関心の高さを示すように、当日はご夫婦での参加者も多く、配布資料が足りなくなるくらい、多くのかたでいろはホールが満杯になりました。

 

○認知症とは?
講座の前半は、当院の心のクリニック(精神科)主任部長の辻尾一郎医師から、認知症の診療について説明しました。

認知症は脳の病気で、「一度正常に発達した認知機能が後天的な脳の障害によって持続的に低下し、日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態」をいい、「それが意識障害のないときにみられるもの」を言います。

厚生労働省研究班が平成23~24年度に実施した大規模研究によれば、当時65歳以上の認知症有病率は15パーセントであり、認知症高齢者数は約462万人と推定されました。また、その前段階とみられる軽度認知障害の高齢者も約400万人と推計されたそうです。高齢化が進展するにつれて、認知症患者はますます増加していくものと思われます。

また、認知症発症のメカニズムは明確ではなく、しかし一度発症すると、その進行を抑制することはできても、もとに戻すことは困難です。認知症は、さまざまな病態や疾患が原因で発症しますが、脳組織が萎縮して起こる「アルツハイマー型認知症」が最も多く、約7割を占めます。次に多いのが、脳卒中の後に起こる「血管性認知症」で、約2割です。

アルツハイマー型認知症は、いつの間にか発症し、ゆっくりと進行するため、予防が困難で、早期発見・早期治療が大切です。これに対し、血管性認知症は、脳卒中の後に突然発症するため、高血圧、糖尿病、脂質異常症など、動脈硬化の危険因子を早期に発見し、内科的な管理をすることが予防になります。


(辻尾医師)

○認知症の症状と治療
認知症の中核症状は、記憶障害、失語・失行、失認・遂行機能障害の3つです。記憶障害は、初期の段階では「数分から数日前のこと」を思い出せなくなり、徐々に進行して「昔の出来事」も思い出せなくなります。失語・失行では、「あれ」「それ」といった代名詞が多くなり、言葉が出てこなくなり、まとまった動作や身振りができなくなります。失認・遂行機能障害では、親しい人の顔がわからなくなったり、銀行でお金がおろせないなどの症状が現れてきます。

「老化によるもの忘れ」と「認知症によるもの忘れ」の違いは、老化は体験の一部分を忘れ、もの忘れの自覚があり、日常生活に支障がないのに対し、認知症は体験全体を忘れ、もの忘れの自覚が乏しく、日常生活に支障があることなどが挙げられます。

認知症の治療には、「残存する機能や活動をできるだけ長く維持すること」に主眼が置かれます。長期的な対応が必要となるため、初期は見守り、中期は補助、末期は介護が中心となります。脳は使用し続けることが機能維持に必要であり、使用しなければ衰退していくため、脳機能を使える援助が望ましいとされています。

 

○認知症予防と認知症ケア
後半は、当院の認知症看護認定看護師の岡山友佳看護師から、認知症の予防とケアについて、つぎのようなポイントを説明しました。

認知症の予防には、バランスのよい食事をよく噛んで食べる、有酸素運動や五感を生かした散歩、糖尿病・高血圧など生活習慣病予防のほか、本・新聞を読むこと、旅行・映画鑑賞など趣味を大切にすること、料理やおしゃれをすることなどが大切です。

認知症は身近な病気であり、いつかは家族も自分もなる可能性があります。認知症になっても、できることはたくさんあり、「認知症だからこうしなければならない」ということはありません。本人は不安の中にいるので、いつもと違う行動が見られたら、体の不調を疑ってみてください。

認知症が進行しても穏やかに過ごしている人もいます。気持ちは「合わせ鏡」なので、こちらが笑顔で接してください。認知症になっても、安心して過ごせる社会、困っている人を助け合う社会づくりが大切です。そのために、日頃からご近所づきあいをしましょう。


(岡山看護師)


【お知らせ】
○キッズ感染防止セミナー
日時 平成29年3月29日(水曜日)午後2時~3時30分
対象 小学校3年生~6年生の児童と保護者(20組40名まで)
申込 平成29年3月1日(水曜日)~受付開始(先着順)
*市立病院・病院管理室まで、電話(728-2001内線2205)又はFAX(728-8232)で
申し込んでください。
*詳しくは、コチラをご覧ください。
 
【お詫び】
○ひなまつりコンサートは中止
本日(平成29年2月27日)午後に開催を予定していました「ひなまつりコンサート」は、インフルエンザの流行が拡大したため、中止いたしました。楽しみにしていただいていた皆様や関係者の皆様にご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。

 

「自転車事故ゼロ」をめざして「ながら運転」をなくすために、箕面市では2017年3月31日(金曜日)までの間「絶対ダメ!ながら運転 自転車を安全に乗りましょう!」を統一キャンペーンとして展開します。

 

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