部長ブログ@箕面市役所

箕面市役所の部長が、市のホットな話題を語ります!
市の動きや仕事紹介、副市長、教育委員会委員などのつぶやきも。

子どもの医療費助成制度~4月から対象年齢を拡大!

2017年02月03日 | 市民部

皆さま、こんにちは。
市民部長の小野啓輔です。

私の愛読書の一つに「もみじだより」があります。
ご存じ箕面市の広報紙です。

市民部の記事などは、原稿段階で1回、校正段階で1回、全文を点検・
精査するとともに、完成版は、必ず全ページを読みます。
普段も机の横に常備し、仕事に必要の都度など、随時読んでいます。

私のブログ史上、最高の迷作「たきのみちゆずるとモミジーヌ」も、
こうしたもみじだよりの愛読から生まれました。
かつて、「全職員がもみじだよりをしっかり読めば、縦割り行政を無くせる」と
提言した若手職員がいました。
まさにそのとおりだと思います。

そんな愛着のある「もみじだより」。
今年の2月号の巻頭を飾ったのは、市民部でした。

1ページ目が、「4月から 子どもの医療費助成制度 対象年齢を拡大」
2ページ目が、「4月から ごみの収集日・地区割りが変わります!」

「ごみの収集日・地区割りが変わります!」については、
前回のブログでご紹介しました。

そこで今回は、「子どもの医療費助成制度 対象年齢拡大」について
お話しします。

  


●子どもの医療費助成制度の対象拡大

箕面市では、子どもの医療費助成制度について、
今年4月から、「高校卒業年齢」にまで対象を拡大します。

箕面市では、「子育てしやすさ日本一」をめざして、様々な施策を
展開しています。
特に、子どもが必要な医療を確実に受けることができ、
いざというときも安心して子育てできる環境をめざして、
子どもの医療費助成制度に力を入れてきました。

この制度、大阪府では、0歳~6歳という就学前の子どもを対象とし、
所得制限を設けて実施しています。
箕面市では、それに加えて、独自に
平成21(2009)年度から所得制限の撤廃などの拡充を始め、
平成25(2013)年度からは、対象年齢を入院・通院とも「中学校卒業まで」に
拡大しました。

そして今回、対象年齢を入院・通院とも「高校卒業年齢まで」かつ
所得制限なしへの拡大に踏み切りました。
「高校卒業年齢まで」とは、18歳の3月31日までです。
(4月1日生まれのかたは、17歳の3月31日までです。)

今年4月から、箕面市の0歳から高校卒業年齢までのすべての子どもは、
1医療機関あたり、入院・通院とも1日あたり最大500円、
月2日限度で最大1,000円の支払いで医療を受けることができ、
同じ月で3日目以降は無料になります。
また、複数の医療機関を受診した場合でも、月額上限2,500円で
医療機関を受診できます。

大阪府内の医療機関なら、健康保険証と「子どもの医療証」を提示するだけで、
医療費助成が受けられます。
大阪府外で診療を受けたときや、大阪府内でも複数の医療機関を受診し
1か月の支払いが合計2,500円を超えたときは、
医療機関の窓口で一旦支払いが必要ですが、
後日に還付申請されることにより、返金します。

ただでさえ不安の多い子育てに、少しでも力になれればと思っています。

 

去年の9月議会での条例改正提案時の報道資料は、こちら

すでに、昨年9月議会で条例改正と準備予算を議決いただき、
新しい医療証などの準備も、着々と進んでいます。
対象となるかた全員に、新しいオレンジ色の「子どもの医療証」と、
説明ちらしを、3月下旬に郵送する予定です。


●行財政改革と未来への投資

今回の子どもの医療費助成制度の拡大に必要な事業費の増額は、
年間で約6千万円と見込んでいます。
こういった「未来への投資」が箕面市でできるようになったことは、
私には、とても感慨深いものがあります。

今から9年前、箕面市の財政状況は、極めて深刻な状態でした。
いわゆる「経常収支比率」が107.9 %で、
これは、通常の事業をやるだけで大幅な赤字になるという状態でした。
赤字を埋めるために、毎年過去に貯めた貯金(基金)を取り崩しながら
生活している、まさに危機的な財政状況が続いていました。

当時、私は行財政改革を担当する責任者で、
例えば、「来年度の新規事業は原則禁止」などという厳しい方針を出すなど、
財政再建にやっきになっていました。

この危機的な財政状況を立て直すべく、
平成20(2008)年8月に当選した倉田市長が打ち出したのが、
副市長をリーダーに、関係職員13名で編成した箕面市改革特命チーム“ゼロ”
で、私はその副リーダーに任命されました。

チーム“ゼロ”は、「子ども達の未来に負担を先送りしない」を大理念に、
基金に依存する硬直化した危機的な財政構造を打破し、
愛すべきまち箕面を次世代の子ども達に引き継ぐ、
持続可能な魅力あるまちづくりを実現していくため、
全事業をゼロベースで徹底的に見直し、財政シミュレーションを重ねた上で、
総論・目標となる「緊急プラン(素案)」と
87項目の具体的各論を示した「ゼロ試案」を取りまとめました。

特にこのゼロ試案は、施設の統廃合、サービスの削減、補助金のカット、
公共料金の値上げなど、市民生活や市民サービスにも大幅に切り込む
極めて厳しい内容でした。

私はチーム“ゼロ”の副リーダーとして、市議会へのご説明・協議をはじめ、
市内各地域での説明会や市民団体との意見交換会、パブリックコメントなど
前面に立って対応し、厳しいご批判や叱責、ご要望も数多くお受けしました。
市役所中の「嫌われる改革案」を一手に集めて推進するのですから、
反発は当然です。まさに、試練の毎日でした。
時には、自分自身も関わってきた政策や事業をカットする場面などもあり、
「裏切り者の名を受けて、すべてを捨てて闘う男」に成り切りました。

一方で、子ども達の未来にツケを回すべきでないと、
市と一緒に考えフォローしてくださるご意見や、
説明会が終わって私の所にかけより、「たいへんだろうけど頑張ってください」と
声をかけてくださる市民のかたも数々おられ、
思わず涙したことも何度かあります。

「緊急プラン(素案)」と「ゼロ試案」は、
その後も市役所を挙げて推進に取り組み、
平成25(2013)年度の目標年次まで、改訂と予算編成を重ねました。

その結果、箕面市の財政状況は、例えば経常収支比率は大幅に回復、
予算でも決算ベースでも黒字を達成するとともに、
基金(貯金)も8年間で約100億円増額するなど、
財政状況の「V字回復」を果たしました。

 


今回の子どもの医療費助成制度の拡大は、
こうした血のにじむような努力を積み重ねた上で、
はじめて実現できたものなのです。


●政策と所得制限

さらにもうひとつ。
子どもの医療費助成制度の拡大に関して、
私には「こだわりポイント」があります。
それは、「所得制限の撤廃」。
さらっと言っていますが、私は個人的にすごいことだと思っています。

箕面市では、なぜ所得制限を撤廃しているのか。
それは、子どもを将来に向けた財産・宝ととらえて、
子どもを産み育てはぐくんでいく課程を、地域社会全体で支えていくため、
親の所得によって子どもを区分することなく、すべての子どもが、
あまねく安心して医療を受けることができる環境を整えたいと
考えているからです。

以前、私は健康福祉部にいたときに、この所得制限の撤廃について、
あれやこれやと悩み模索していた時期がありました。
そのころのブログは、こちら

そして、去年に市民部へ異動となり、
この子どもの医療費助成制度について、
所得制限を撤廃し、対象年齢を拡大してきた市長をはじめ先人の努力にも触れ、
より一層、理解が深まったように思います。

さらに、「子育てしやすさ日本一」として、
一連の子育て施策の充実・推進により、少子化をくい止めて、
子育て世代を中心に、箕面市の人口は増加しています。
このことが、今後さらに伸展していく超高齢化社会を支え、
乗り切っていくためにも、極めて重要であることも実感してきました。

まさに中長期的視点と戦略をもった、まちづくり施策のありかた、
未来への投資だと思います。


   【もみじだより2月号の記事です。クリックすると、拡大します】

「自転車事故ゼロ」をめざして「ながら運転」をなくすために、箕面市では2017年3月31日(金曜日)までの間「絶対ダメ!ながら運転 自転車を安全に乗りましょう!」を統一キャンペーンとして展開します。

 

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 学力向上にむけて | トップ | 駅前が変わりつつあります!... »
最近の画像もっと見る

市民部」カテゴリの最新記事