部長ブログ@箕面市役所

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市立病院の経営改革

2017年03月27日 | 市立病院事務局

皆様こんにちは。箕面市立病院事務局の稲野です。

桜の開花情報がチラホラ聞こえる季節になりました。いよいよ3月も残りあと5日、来週からは4月です。別れと出会いの季節。お世話になった先輩方や同僚を見送り、新しい仲間を迎えます。皆さんそれぞれに幸多かれと祈りつつ・・・。
私は箕面市立病院で2年目を迎えます。引き続き、よろしくお願いいたします。

(チラホラ咲き出した街なかの桜)

さて、今回は、平成28年度の振り返りとして、市立病院の経営改革について、ご紹介いたします。

○市立病院の経営改革
箕面市立病院には、「独立採算」を旨とする地方公営企業法が適用されています。つまり、上下水道事業(市によっては電気・ガス・交通事業なども)と同様に、その事業から得た収益をもって費用に充てることが基本となっています。病院の設置目的は「市民や患者さまの健康維持や病気治療」ですが、公営企業としての「経営」を併せて推進する必要があります。

そのため、「箕面市立病院改革プラン」を策定し、平成21年度(2009年度)から、最先端の医療や医療スタッフの増員など、「攻めの経営改革」に取り組んできました。その結果、平成25年度(2013年度)には、それまで毎年10億円程度あった赤字がほぼゼロになるほど、成果を挙げてきました。平成28年度(2016年度)には、一般財源(市民の税金)からの繰入金もゼロにできました。

平成26年度(2014年度)からは、計画策定当初には想定していなかった消費税率や公営企業会計制度の見直しなど、社会的要因によって、プランの計画値を下回りましたが、これを除けば、ほぼ計画どおりの改革が達成できていました。

 

 

○病床稼働率の低下と経営悪化
しかし、近年、その経営状況がたいへん厳しくなっています。その大きな原因は、入院平均日数の短縮にあります。入院日数の短縮は、早期回復を実現した医療体制と医療技術の成果であり、患者さまの体への負担を軽減し、医療費削減にもつながるため、たいへん望ましいことではあるものの、病院経営の視点からすると、その分、病床が空くことになるため、マイナスとなります。新規入院の患者数は増加しているものの、その増加率が入院日数の短縮率にまでは追いついておらず、病床稼働率が低下し、収支悪化を招いている訳です。

 

入院日数の短縮は、医療の進歩や医療スタッフの頑張りによるところもありますが、国の政策誘導によるところがその大きな要因となっています。いわゆる団塊の世代が75歳を迎え、国民の約30パーセントが65歳以上の高齢者となる2025年に向けて、国が医療費を抑制するための政策を打ち出しています。超高齢化と少子化の時代を迎え、医療・介護・年金制度が国家財政の最重要課題となっている中、避けて通れない問題でもあります。

その仕組みが「DPC制度」と呼ばれる医療費の会計方式です。厚生労働省は、急性期の入院医療に係る診療報酬を「包括評価」として、さまざまなインセンティブを盛り込み、早期退院を促しています。また、入院患者を減らし、地域や在宅へシフトするようにしています。
(DPC制度については、次回に詳しく説明することにいたします。)


○新・市立病院改革プランの策定
このような状況から、平成29年度(2017年度)病院予算は、約4.4億円の赤字となりました。この対策として、現在、「新・市立病院改革プラン」の策定に着手し、さまざまな経営改革に取り組むこととしています。

新プランの概要としては、病床稼働率の大幅な上昇が見込めないことを前提として、従来の目標である稼働率95%を見直し、当面は90%、最終的に92.5%の稼働率でも収支均衡が図れるよう、より高度な診療を行うことで収益を確保することなどを改革の基本としています。5年後の平成34年(2022年)には黒字化を達成できるよう全力で取り組んでまいります。

 


また、市立病院の直面する課題として、施設のリニューアルがあります。昭和56年(1981年)7月にオープンした市立病院は築36年を経過し、大阪府内の公立病院で最古の施設となっています。24時間365日稼働し続ける施設・設備の深刻な老朽化や、日進月歩で進化する医療技術への対応が急務となっています。これらの課題を解決するため、現在、現地又は移転での建て替えと、現施設の大規模なリニューアルの3手法について、事業費も含めた調査検討を重ねています。


これらの詳細は、去る2月20日開催の箕面市議会本会議で倉田市長が説明した「平成29年度(2017年度)施政及び予算編成方針」や、3月3日と6日に実施された「市議会各会派からの代表質問に対する市長答弁」で詳しくご覧になることができます。


【市民医療講座のお知らせ(予告)】

○医師・医療スタッフと滝道を歩こう~術後の快適ウォーキング
日時 平成29年5月13日(土曜日)午前10時~正午
内容 足や背骨などの整形外科手術を受けられたかたや、現在リハビリ中のかたを対象に、家庭でもできるストレッチ方法や歩くときの体の動かしかたの注意点などを、医師・医療スタッフが滝道を一緒にウォーキングしながら、わかりやすくお伝えします。

○きこえにくいかな?と思ったら~聴こえのしくみと難聴
日時 平成29年5月27日(土曜日)午後2時~4時
場所 箕面市立病院リハビリテーション棟4階 いろはホール
内容 当院耳鼻咽喉科主任部長が、聴こえのしくみや、難聴の種類に応じた対処法(治療や日常生活の注意点)などをお伝えします。

*いずれの講座も、詳細が確定しましたら、市広報紙「もみじだより」や箕面市立病院ホームページでご案内いたします。ぜひご参加ください。

 

 

「自転車事故ゼロ」をめざして「ながら運転」をなくすために、箕面市では2017年3月31日(金曜日)までの間「絶対ダメ!ながら運転 自転車を安全に乗りましょう!」を統一キャンペーンとして展開します。

 

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