部長ブログ@箕面市役所

箕面市役所の部長が、市のホットな話題を語ります!
市の動きや仕事紹介、副市長、教育委員会委員などのつぶやきも。

箕面産菜の花 ”ひなまつり”学校給食!

2017年03月08日 | 農業委員会事務局

こんにちは。農業委員会事務局長 野澤昌弘です。

農業公社の畑に行ってみると、ボコッと穴があって・・・
「何かいる、絶対にいる!」

蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)。
土の中で冬ごもりしていた虫たちが、穴から出て姿を見せる3月です。
目をこらして穴の中をのぞくと「ザリガニ」です。
春が近い!
でも、なんで畑にザリガニ?

 

1.市街には ザリガニ、野山には シカ!

春間近、箕面山麓からの野生動物(猪・シカ)の下山を防止する柵を張りまくっています!
2月26日(日曜日)、先月の粟生間谷西(奥地区)に続き、新稲地区の柵張りです。
大阪青山大学の裏山、タケノコもよく採れる竹林、山野から平野部へむかって田んぼや野菜畑が連なります。
新稲地区実行組合の農家さんら25名が集まられ、コメや野菜など大切な農作物を野生動物の食害から守るため、総延長330メートルの金網柵を張られました。

「タケノコ林には、既に猪に掘り返された後がたくさんあるなあ・・・」
樹木にもシカの食害の跡が見られます。

大阪府立環境農林水産総合研究所の生育状況モニタリング調査(糞塊調査などをベースにされています)によると、シカは、大阪平野では、北部域に生息しており、特に能勢、箕面、高槻で高い傾向となっています。
府内北部域には、推定頭数は3,490~6,280頭。平均密度は1平方キロメートルあたり15.6頭。
農業被害ばかりでなく、早朝など目撃も多いはずです。

新稲地区の農家さんは、地元の子どもたちが通う 第1中学校や西小学校とのつながりも深く、学校給食にもたくさんの地元野菜を出荷いただいています。5月には、毎年、西小5年生を対象に 田植体験も行われています。
大切な田畑、農家さんら自ら、山際に金網柵を張って農業被害を自衛されました。

平野部では、春の畑準備も始まっています。シカ・イノシシの生息域を本来の野山に戻していく取組みはこれからも続きます。

 

2.都市農地の次代への継承 ~JA/農業委員会代表者集会~

2月24日(金曜日)、「都市農業振興にかかるJA・農業委員会代表者集会」が、マイドームおおさか で開催されました。
都市における農地の役割が改めて見直されています!

朝市や学校給食などへの新鮮な農作物の生産供給機能にくわえ、子どもたちの農業や土に触れることによる情操教育の場であったり、緑地・オープンスペースとして良好な景観や環境を形成したり、多様な役割と機能の発揮が期待されています。

JA大阪中央会専務理事菊井健次氏より、情勢報告がありました。
「近年、人口減少・成熟社会を迎え『社会のあり方』が大転換を迎えた。都市住民が享受している都市農業の多様な機能を評価し、農のあるくらしを求める声が高まった。」
「農業を知らない国民が増える中、都市農業の振興は8,800万人の都市住民が農業を見て・触れて・体感する機会ともなる。都市農業の振興は、食料自給率の向上や食料安保の観点からも、国民の農業理解につながりうる重要な取組といえる。」

「都市緑地法等の一部を改正する法律案」が2月10日、今第193回通常国会に提出されました。農業関連では、都市内の農地の計画的な保全を図ることにより、良好な都市環境の形成に資するための生産緑地制度の見直しが提案されています。

 (1)生産緑地の面積要件を一律500㎡から条例で300㎡まで下げることができる。
 (2)生産緑地地区を物理的な隣接一団から、一定の範囲であれば一団の要件を緩和
 (3)買取申出期間の始期を、一定期間(10年)延長する「特定生産緑地」の創設

これらは、平成27年4月に制定された「都市農業振興基本法」における都市農業・都市農地の在り方についての基本理念「(1)多様な機能(体験教育や情操教育、緑地やオープンスペース機能など)の適切かつ十分な発揮と都市農地の有効な活用及び適切な保全、(2)良好な市街地形成における農との共存、(3)国民の理解の下に施策の推進」に基づいて、具体的に法整備に着手されたものです。議案審議はこれから始まります。

集会では、「都市農業振興・都市農地保全にかかる要請」も採択され、内閣総理大臣、農林水産大臣、国土交通大臣及び財務大臣あて要請することとなりました。

(クリックすると拡大します)

都市農地に聞こえる春の足音!

(3月の菜の花畑です。)
鮮やかな色合いの畑は、春の訪れを教えてくれます。そこで収穫される「旬の春野菜」は、新鮮、味も濃く、香りも豊かです。

まさに都市農地 見て良し、食べて良し、です。

3月3日(金曜日)の小中学校の給食は「ひな祭り献立」。
1中と3中では、新稲地区:稲治勉さんの畑(上写真)で採れた”菜花(なばな)”が使われました!

(Before:すまし汁 に使われた ”菜花(なばな)”。近所で穫れたものは鮮度も抜群です。)

(After:ひなまつり献立)
ちらしずし。鰆(さわら)の塩焼き。すまし汁。ひなあられ

農業を知らない、農業に触れることが極端になくなった時代ですが、
箕面の学校給食では、旬の地元野菜をふんだんに使って、
都市農地と学校給食を通じて、季節の訪れを感じて、この春を愛でます!

 

一方、農業者にとっては、悩みもいっぱい 

都市農業振興基本法が施行され、都市農地の役割が改めて見直される一方で、農業者にとっては課題もあります。その1つが農業の跡を継いでくれる者がいない。(アンケートでは約3割の方が「農業後継者がいない」と回答されています。)
「子どもは農業をしたこともない。農地を残したら迷惑がかかる。」と嘆かれます。

箕面市では、箕面市農業公社が、耕作者がいない農地をあずかり、学校給食用に野菜を生産しながら農地として受け継いでいく仕組みをとっています。
農地のことでお困りの方は、農業委員会事務局までお気軽にご相談ください。

(農業公社では、市内農地約4.4ヘクタールを預かっています。今は、3月の学校給食で使うにんじん出荷に大忙しです。)

 

3.地域の果実を、作り続ける!

2月23日(木曜日)、豊能地区農業委員会連合会では、奈良県吉野郡下市町「柿の産地」を視察しました。

“柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺”(子規)
奈良県のカキは全国第2位の生産量を占め、昔から俳句に詠まれるほど、古くから「御所柿」を始め様々な柿が生まれてきました。

柿は古来より日本で栽培されており、奈良県では大和朝廷の時代から栽培され、特に大正時代以降、柿の栽培面積が急に増えました。現在は主に刀根早生や富有などの品種を五條市、下市町中心に 標高100m~400mの中山間地で栽培されています。

「大和(やまと)には群山(むらやま)あれど、とりよろふ・・・」(万葉集)
原風景広がる静かな山あいです。5~6月に白い花をつけ、秋の落葉した辺り一面は熟した柿で ”視界が真っ赤” になるそうです。

奈良県農業研究開発センター(奈良県五條市西吉野町湯塩1345)のお話しでは、
「奈良の柿産地には、後継者が多いのが特徴で30~40代の方も多い」そうです。

次代に受け継ぎ、地域を豊かにする!
カキは、果実がとれるまで18年もかかります。でも、先人は、自分たちの生活だけでなく、子どもや孫の代も生活に困らないようにと苗木を植えられたのでしょう。
長い歴史と新しい技術に支えられ、多くの若い農業者が意欲的に柿づくりに取り組んでいます。

(柿の枝木をヒモで引っ張って、手入れしやすいように樹高を低く広げています)

ところで、

箕面市では、古くからの地域特産品「栗」「山椒」「びわ」「ゆず」があります。本市では生産農家さんが、これら特産品の苗木を購入される場合は、費用の助成も行っています。栗の木は、きちんと管理されれば50年以上も経済作物として活躍してくれます。今年も 栗と山椒は、あわせて 約220本の苗木が、将来のために植えられました。
30年先、50年先の産業・・・次代のために遠くを見つめる農業者さんを、これからも応援していきます。

 

 

 


「自転車事故ゼロ」をめざして「ながら運転」をなくすために、箕面市では2017年3月31日(金曜日)までの間「絶対ダメ!ながら運転 自転車を安全に乗りましょう!」を統一キャンペーンとして展開します。

 

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