Butzmetz LingerieZ Blog

Butzmetz社長による徒然音楽日記。

音楽ネタその101:Eric Johnson

2007-06-29 02:31:14 | Weblog
今宵のネタは西海岸系のスタジオミュージシャンからキャリアをスタートさせたEric Johnsonを取り上げてみよう。

有名どころではクリストファー・クロス(懐かしい…)のレコードなどに参加している。この手の有名どころのバックに収まっているときの演奏はかなり地味だが、この人はマジメにうまい。ソロでの演奏は驚異的で、その流れるようなギタープレイは非常に魅力的だ。

彼の愛器はフェンダー・ストラトキャスターがメインとなるが、私見ではストラトという楽器で最も美しい音を出せる一人だと思う(異論はあるのを承知であえて)。フェンダー製のギターは結構扱いが難しく、また出来にバラツキが多いので、いくらフェンダー製でもカスはカスだったりする(もちろん、素晴らしい出来のギターは本当に垂涎モノの音を出してくれるのだが)。

まだこの人も生で見たことがない。是非一度ライブを見たいギタリストの一人だ。
(Butzmetz社長)

音楽ネタその100:Dr. John

2007-06-24 14:21:13 | Weblog
今日の東京は久しぶりの梅雨空で(というか、今年梅雨ってあったのか?)、あまり外に出る気もしない。部屋の片付けなどをしながら、のんびり過ごしている。BGMは、レイドバックした雰囲気に合わせて、Dr. John's Gunboをかけている。よし、記念すべき100回目のゲストはニューオーリンズからのご招待としゃれこんでみよう。

ニューオーリンズという土地から生まれた音楽は、いうなればアメリカの音楽のルーツとなっている。それこそ、ジャズ、ブルース、ソウル、ロックンロール、これらは全てニューオーリンズの音楽から発展したといっても過言ではないのではなかろうか。ドクター・ジョンはニューオーリンズという土地・文化にこだわり続けている人だ。その音楽はプリミティブだが暖かく、とてもハッピーな気分にさせてくれる。

残念ながらニューオーリンズは、先のカトリーナ台風のために甚大な被害を蒙り、未だにその傷が癒えていないとのことだが、「音楽は台風なんぞに吹き飛ばされたりしない!」くらいの意気込みで頑張って欲しいと思う。

翻ってドクター・ジョンの音楽だが、あの声域の狭いダミ声とホンキートンク・スタイルのピアノがなんといっても特徴だろう。調べてみたが、この人の最初のキャリアはなんとギタリストであり、若い頃に巻き込まれた事件のせいで左手の薬指が使えなくなってしまったらしい。それでピアノに転向するというところが不思議なところだ。だが、彼のピアノはそんなことを微塵も感じさせない。最高にヒップな演奏を聞かせてくれる。

Blues Brothers 2000という映画で最後の方にちょろっと出演しているのを見たが、この人もまだ生で見たことがない。来日したら何を捨て置いても行こうと思う。
(Butzmetz社長)

音楽ネタその99:The Rolling Stones

2007-06-24 03:46:35 | Weblog
今日は我がバンドであるButzmetzのリハーサルがあったのだが、リハに赴く途中に車で聞いていたラジオでストーンズの特集をやっていた。"Jumpin' Jack Flash", "Brown Sugar"、あるいは"Honky Tonk Woman"といったお馴染みのナンバーが流されており懐かしかったので、少しこの偉大なロックンロール・バンドについて触れてみようと思う。

まあ正直いって、彼らの音楽から影響を受けたことは殆どない(爆)。私は若い頃、とにかくテクニック至上主義的な音楽に傾倒していたので、ストーンズのような音楽には全く興味がなかった。彼らの偉大さ、素晴らしさに共感を覚えることができるようになったのは、むしろ大人になってからだ。

私なりの分析でしかないが、彼らはかなり計算高い。本当は結構インテリであるにもかかわらず、あえて「不良」というイメージを強調しているように思う。ロック=不良の音楽というイメージを定着させたのは彼らの功績(?)が大きいのではないだろうか。ミックもキースも麻薬不法所持で逮捕されまくりだし、歌詞もかなりヒワイで問題のある内容が多い(Brown Sugarなど典型である)。

音楽的には、やはりブラック・ミュージックの影響を否定できないだろう。その音楽性は逆に黒人にも刺激を与えたほどで、一時期不調に苛まれていたマイルス・デイビスに再び奮起を促したとのことだ(彼らはマイルスから絶賛されたことに大変感動し、マイルスに捧げる"Milestones"というアルバムを発表している)。

もう全員還暦を越えている。コアメンバーは依然として健在だが、最近あまりヒットに恵まれていないのが残念に思う。

Rolling stones gather no moss(あえて複数形であるところに注意)なのだから、まだコケを生やすようなことなく、ロックし続けて欲しいものだ。
(Butzmetz社長)

音楽ネタその98:Oz Noy

2007-06-20 00:13:50 | Weblog
いつも古い世代のミュージシャンのことしか書かないので、たまには新しい人の情報も仕入れないといかん。というわけで、知り合いに教えてもらったのが、この人。なんとイスラエル出身のギタリスト、Oz Noyという人だ。最近注目を集めるジャズギタリストとのことだ。

今はニューヨークに活動拠点を移しているようだ。ちょうどYouTubeに彼の演奏風景を映した動画があるのでリンクを張っておこう。

http://www.youtube.com/watch?v=FtZ0G94gdDA

聞いてみたが、非常におもしろい。去るレコード評では、ジェフ・ベックとジョン・スコフィールドを足して2で割ったようなギター、と書いてあったが、さもありなん。この映像には、懐かしいWill Leeの姿も映っており、なかなか心憎い。

思い上がりかもしれないが、この人、少し私のギターのスタイルに似ているように思う。如何だろうか?(笑)
(Butzmetz社長)

音楽ネタその97:Mark Knopfler

2007-06-17 19:04:59 | Weblog
今日のネタは、一時期ブリティッシュ・ロック・シーンに君臨したDire Straitsのリーダー・ヴォーカリスト・ギタリストであるMark Knopflerを取り上げてみよう。

このDire Straitsというバンドはヨーロッパ、アメリカなどでは大変に人気があったバンドで、ビルボードでも何度か1位を獲得しているのだが、日本での人気は今ひとつのようにも思う。いかにもイギリスらしい、ストレート・アヘッドなロックンロールに収まらない、どこかシニカルなサウンドが魅力的だった。惜しくも95年に解散するのだが、このバンドは事実上マーク・ノップラーのバンドといってもいいだろう。

ギタリストとして特徴的なのは、なんといっても全編指弾きで通すところだ。シングルコイルのギターにマッチした、ときにパーカッシブなサウンドが素晴らしい。Dire Straitsの大ヒットナンバーであるSultans of Swingなどのギターもいいが、私がイチオシなのはスティーリー・ダンのリーダーであるドナルド・フェイゲンのソロアルバムにマークがゲスト参加した際のギターが非常に好きだ。確か、"Hey Nineteen"という曲だったと思うが、とても色気のあるギターソロだと思う。

この人はライブ・パフォーマーとしてのみならず、プロデューサー的能力が高く、数多くのミュージシャンから信頼を得ている(ボブ・ディラン、エリック・クラプトン、スティーリー・ダンなどなど大物ばかり)。

調べてみたが、この人も還暦に近い。この人も生で見たことがないので、彼が生きているうちに(失礼^^)一度見てみたいものだ。
(Butzmetz社長)

www.butzmetz.com

2007-06-16 14:40:28 | Weblog
これまでgooのHP作成ツールで作っていた、我々のしょぼいホームページがリニューアルオープンです!しかも、念願の"butzmetz.com"をゲット!この週末には英語版をUpします。是非ご訪問下さい!

http://www.butzmetz.com/

(Butzmetz社長)

音楽ネタその96:John Zorn

2007-06-15 01:35:17 | Weblog
またまた飲みが続いてしまい、しばらく更新ができなかった。今宵は奇才John Zornを取り上げてみよう。

この人も、とにかくアイデアに満ち溢れた人だと思う。テクニックで押し捲る職人タイプではない。音楽のアイデアが抜群におもしろいのだ。ポリリズムやフリーアプローチ、民族音楽への造詣の深さなど、非常に参考になるところが多い。一時期、狂ったように聞いたものだ。

今でもそうしているかどうかわからないが、私がこの人の音楽を聞いていた頃は、ニューヨーク・ロンドン・東京(高円寺)に拠点を持ち、1年をこの3つの都市で過ごしていたそうだ。

正にcutting edgeといえるだろう。音を聞くと、アンサンブルの参加者に自由に弾かせているように思えるが、実はそんなことはなく、結構細かく譜面で指定しているそうだ。とてもそういう風には聞こえないところがにくい。

いかにも自由な雰囲気でいて、実は緻密。かなり踏襲したい魅力的なサウンドクリエイターの一人だ。これからも注目していきたい。

ちょっとだけビル・ゲイツに似ていると思うのは私だけだろうか?(爆)
(Butzmetz社長)

音楽ネタその95:Abraham Laboriel

2007-06-09 23:17:42 | Weblog
今宵のネタはスタジオ・ライブプレーヤーとして、恐らく20世紀から21世紀にかけて最も多くのセッションに参加しているのではないかといわれているスーパー・ベーシスト、Abraham Laborielだ。

その演奏スタイルは非常にフレキシブルで、さすがはセッションプレイヤー、ポップスからジャズまでジャンルを問わず幅広くこなしている。私の中ではリー・リトナーとのセッションが一番印象に残っている。

この人はメキシコの出身で、やはりラテン・ミュージックの素養が強い。巨体を揺らしながらのグルーヴィーなベースラインがゴキゲンだ。意外な感じがするが、バークリー音楽院を卒業しており、ポピュラーミュージックの基礎もそこで身に着けたようだ。

演奏スタイルの中でもすごいのが、ギターでいうスリー・フィンガーのような弾き方が驚異的。右手の力が相当強いのか、ものすごいスピードでアルペジオを弾き切ってしまう。

日本人のミュージシャンのバックでも多数演奏しており、例えば松任谷由美、高中正義、中島みゆき等のレコードやライブで彼のクレジットを見つけることができる。

ちょっと調べてみたがもう還暦を越えている。まだ生を見たことがないので、バリバリのラテンセッションなどでお目にかかりたいものだ。
(Butzmetz社長)

"Butzmetz" on "JJazz.net"!!

2007-06-09 09:47:27 | Weblog
トップページでも紹介してありますが、5月11日に吉祥寺manda-la2で敢行した私たちのライブですが、"JJazz.net"というジャズにフォーカスしたネットラジオにてオンエアしていただくことになりました。昨日からこの日曜日までは無料でお楽しみいただけます。

http://www.jjazz.net/mtarchives/new_program/index.php#001250

Don't miss it!!
(Butzmetz社長)

音楽ネタその94:Larry Goldings

2007-06-06 00:30:39 | Weblog
今宵のネタはコンテンポラリー・ジャズオルガン・プレイヤーであるLarry Goldingsを取り上げてみよう。

オルガンという楽器は鍵盤楽器ではあるのだが、ピアノのように弦を叩いて発声する仕組みではなく、無数のパイプに空気を送り込んで音を鳴らす楽器だ。特徴として、ピアノのような強弱は表現しにくいものの、ソフトで伸びやかな音色が魅力とされている。更には手で弾く鍵盤だけではなく、足元にも鍵盤が用意されているため、一人で多彩なアンサンブル効果が出せてしまうのも魅力の一つだ。

翻ってラリーだが、ジョン・スコフィールドなど、コンテンポラリージャズを代表するギタリストとのトリオで多くの作品を発表している。オーソドックスながらも今の時代に合ったサウンドがにくい。そもそもジャズ・オルガンといえばジミー・スミスという大御所の存在を無視できないが、ラリーの演奏スタイルの方が当然のことながらモダンだ。

このオルガンという楽器はギターと相性が良く、特にジャズのフィールドにおいて「オルガン・トリオ」(オルガン・ギター・ドラム)という独特のジャンルが形成されているほどだ。私は残念ながらこの形態でのアンサンブルを経験したことがない。そもそも、鍵盤楽器のように和音を出せる楽器とのアンサンブルは結構気を使う。そもそも鍵盤楽器の方がギターよりも幅広い和音を展開できるので、俄然ギターは抑えがちに弾かないと収まりが悪い。私のように、和音によるアプローチを多用したいギタリストにとって、鍵盤楽器は邪魔に感じることが多い。

でも、例えばハモンドB-3だけを使っているようなクールで頑固なオルガンプレイヤーであれば、一度は何らかの形でアンサンブルを経験してみたいものだ。
(Butzmetz社長)