ブルンジサポートブログ

カメラマンの亀山亮さんが代表をつとめるブルンジサポートの支援活動+状況を更新していきます。

フランシネの義手製作についてのご報告 6-22-2010

2010-06-23 16:21:10 | ブルンジサポート
フランシネの義手製作についてのご報告

まず始めに、皆さんにご報告が遅れてしまったことをお詫びいたします。

募金が集まった段階から現地で義手製作をお願いしている、ムリンディ・ジャパン・ワンラブ・プロジェクトと連絡を取りながらフランシネの義手製作について連絡を何度も取り合って調整していましたが、ムリンディ・ジャパン・ワンラブ・プロジェクトがフランシネの所在をつかみきれていないという状態が長く続いていました。

現状を打破するため、今年の4月、コンゴ取材の帰りにブルンジに立ち寄りました。
紆余曲折がありましたが、フランシネと面会することが出来ました。

フランシネと僕は久しぶりの再会をとても喜び、彼女は以前よりも垢抜けた様子で「私のことを忘れないでいてくれて、ありがとう」と言いました。
フランシネは2008年に再会した際と同じく首都のブジュンブラにある女性人権団体の敷地内で生活していました。また彼女の娘マキマーナは首都から離れた学校の寄宿舎で生活していました。
彼女になぜ、義手の製作をしないのかと問うたところ「義手製作の際、製作スタッフから両腕の肘がないため、腕としての機能がほとんどない義手しか作れないと説明を受けた」
「切れた右腕の断面が斜めになっているため義手を装着すると痛くて動かせない」と話しました。
現地で義手製作の担当者とその事について話し合いましたが海外から材料を調達しない限り、装飾用に近い義手しか作れないという話でした。また、フランシネは女性人権団体の協力によってイタリアで電動義手を作ると話しました。

帰国後、ムリンディ・ジャパン・ワンラブ・プロジェクトの主宰者ルダシングワ真美さんと現状について話し合いました。
「両肘がなくても訓練しだいでは腕が動かせるような義手が製作可能なこと」、「電動義手の製作がうまくいかなかった場合のサポート」をルダシングワ真美さんがフランシネに直接会って説明をしていただける様にお願いしました。
先週末、ルダシングワ真美さんからフランシネの現状について連絡がありました
以下、ルダシングワ真美さんからの報告です。

 フランシネの義手を支援してくださったみなさまへ

この度はフランシネの義手製作をご支援くださり、誠にありがとうございます。ご報告が遅れてしまいましたが、現在の状況を順を追ってお伝えいたします。

(1)皆さまがフランシネの義手製作のためにご支援を始めてくださった時点で、フランシネはブルンジの当団体の運営する義肢製作所を訪れ、製作のために義手の型取りを行った。
(2)切断された腕の状況を見て、現時点で作ることが可能なのは腕の機能をすることができる義手よりは、装飾の義手を作ることが適当であると言うことを、当団体の義肢装具士より説明した。
(3)フランシネは一旦納得し、製作を開始しようとしたが、しばらく音信が途絶えた。
(4)その後フランシネの所属する団体の人と一緒に再び来所し、話を聞いたところ、装飾の義手よりも腕として機能する義手がほしいという希望だった。
(5)この時点で義肢装具士の説明が足りなかったのだが、実際は能動義手(腕の機能をある程度備えた義手)の製作も可能だったにもかかわらず、両腕を失ってしまっているため、能動義手の製作が難しいと説明してしまったようである。
(6)その後ずっと来所せず、また当団体としてもフランシネ一人の義手について追いかけることができず、間があいてしまった。
(7)2010年6月、私自身がフランシネの所属している団体(フランシネが実際に生活をしている場所)まで会いに行き、フランシネと話をした。
(8)その時点で、フランシネはイタリアの団体から支援を受け、イタリアまで行って義手を作ると言う話が進んでいた。
(9)イタリアで義手を製作する場合、まず患部の手術を行ってから義手を製作する。
(10)しかしながらまだイタリアに行って義手を作る十分な費用(義手代・渡航費など)が集まっていないため、実際に製作をするスケジュールは決まっていない。
(11)イタリアで製作を予定している義手は、電動の義手で、一本百万円以上するらしい。
(12)当団体では電動義手を作ることは不可能である。なぜならば高価すぎるし、壊れてしまった時のメンテナンスができないから。
(13)フランシネがイタリアで電動義手を作った時、壊れた時のメンテナンス、あるいは古くなってしまった時にフランシネが再度彼らから支援を受けられるかどうか懸念している旨を伝えた。
(14)しかし先のことまで考えられないようで、とにかく電動義手を作りたいと希望している。
(15)万一フランシネがイタリアで義手を作らなくなった場合、団体としてはいつでもスタンバイをしていると言うことを伝えた。
(16)現時点でフランシネは他で製作された装飾の義手を持っているが、装着していると傷を作ってしまったり、負担がかかるので使用していないらしいが、修理できるのであれば、団体がそれをすることができると言うことを伝えた。
(17)いずれにしても困った時はいつでも当団体を訪れてほしいと言うことも併せて伝えた。

以上のような状態です。フランシネのため日本の人たちが資金集めをしてくださったことも伝えてあります。またそれに対して感謝の気持ちも持ってほしいと言うことも、私自身の考えとして伝えました。
 
実際にフランシネあるいは所属する団体はフランシネの義手のために複数の場所で支援を求めており、ブルンジの新聞・テレビなどを使って資金集めを行っていたようです。

フランシネ、また団体の代表者は電動義手を作ることにこだわっており、今の時点ではイタリアに行くことを強く希望しています。

私たちとしては、彼女たちがそれを望んでいるのであれば、その気持ちを妨げるわけにはいきません。しかし実際に彼女がもしイタリアで義手を作れたとしても、その後のメンテナンスや手にあわなくなった時に、彼女が再度彼らから支援を受けることができるのかどうかということを、非常に懸念しております。なぜならば余りにも高価なため、一人の女性に対して継続的にそれらの支援が受けられるとは考えにくいからです。

いずれにしましても、今後は彼女たちの出方を待っているしかないと思います。

今回思っていたように義手製作を進めることができておりませんが、万一彼女がイタリアからの支援を受けられなくなった時、団体としていつでも彼女を受け入れる態勢だけは整えておこうと思います。

今後フランシネの義手のことで進展がありましたら、またご報告させていただきたいと思います。

皆さまにはフランシネの義手製作についてご支援をいただき、本当にありがとうございました。フランシネも決して皆さまの気持ちを踏みにじろうとしているわけではなく、義手をつけて生活が少しでも改善されるように望んでおります。ただ彼女の所属している団体の人たちの考えもあり、イタリアに行って義手を作ること、また非常に高価な義手を手に入れることができるかもしれないと言う状況に、彼女と団体の意識が傾いてしまっていると言うことも事実のようです。

これからは彼女のことを見守っていきたいと思います。

ご報告が遅れましたこと、お許しください。皆さまのフランシネに対するお気持ち、本当にありがとうございました。

ムリンディ・ジャパン・ワンラブ・プロジェクト    ルダシングワ真美

現地からまた新しい状況の進展があればご報告したいと考えています。

日本ではまったく報道されることはないですがブルンジでは今月、総選挙が行われます。民族間の問題、政治勢力間の争いはまだ続いています。
遠く離れた日本からフランシネを取り巻く複雑な状況を理解するのは大変難しいと思いますが、フランシネの為にご協力していただいた方が少しでも現状をご理解いただけたら嬉しく思います。
また皆さんの「現状をなんとかしたい」という強い気持ちは僕自身に大きな糧として心に残り続けています。
この場を借りてお礼申し上げます。

亀山 亮

追伸:募金の締め切り後、2名の方から4万円が振り込まれていました。
計2回のブルンジ滞在(ビザ、通訳、交通費)の経費の一部に充てさせていただくことをご了承いただければ幸いです。

募金の締め切り+フランシネの義手の進捗状況について

2009-05-19 08:10:46 | ブルンジサポート
先日、義手の製作を依頼しているムリンディ/ジャパン・ワンラブ・プロジェクトhttp://www.onelove-project.info/の代表の方とフランシネの義手の作業の進捗状況、これからの方針等について数回、メールでやり取りをしました。
「フランシネは、義手の石膏のかたどりの作業を前にブルンジにあるのワンラブ・プロジェクトの作業所に姿を見せなくなってしまった。」
「推測でしかないが、現在フランシネを保護している現地NGOとトラブルがあったのではないか?」
という話でした。
現在ワンラブ・プロジェクトは、ブルンジ全県を義足の巡回診察を行っています。 ブルンジは狭い国なのでフランシネを見つけることができれば作業を再開したい旨の連絡がありました。

皆さんに、なかなかよい結果をご報告できず申し訳ありません。
私自身も現地の状況を十分に確認しきれていない状況です。
長い時間がかかると思いますが、フランシネの安全を考慮しながら作業を進めて行きたいと思います。

また皆様から募金していただいた総額575,690円で義手制作費が賄えるとの連絡がワンラブ・プロジェクトからありました。
ブルンジサポートの募金を締め切りたいと思います。
皆様の暖かい、お気持ち本当にありがとうございました。
(今朝も、信濃毎日新聞の読者の方から制作費が足りない分を全額を出したいと申し出がありました)

亀山 亮(2009年5月19日)

募金の総額575,690円となりました。

2009-02-08 19:27:48 | ブルンジサポート
皆様へ お知らせ

先日 ムリンディ/ジャパン・ワンラブ・プロジェクトhttp://www.onelove-project.info/の口座に募金を送金いたしました。 総額は575,690円です。

現地のスタッフの方からの連絡によるとすでに義手型どりの作業を行ったと連絡がありました。

また、彼女の周辺環境は決して良い状況ではないが、細心の注意を払いながら作業を進めて行くとの話でした。

まだまだ時間と忍耐が必要ですが、進展があり次第 再度状況報告をしたいと思います。

皆様の暖かい、気持ちありがとうございました。

亀山

支援状況のアップデートが現在メキシコシティにいる亀山亮さんから届きました。

2008-10-25 16:11:51 | サポート状況
現在、20人以上の方からの支援を得て、寄付金が511.370円集っているそうです。暖かいお気持ちに感謝します。とのことです。

635,000円のひとまずの目標まで、123,630円!
引き続き、みなさんのご支援をお願いします。

mixiコミュニティ:ブルンジサポート
http://mixi.jp/view_community.pl?id=3742209

ブルンジサポート資料ダウンロード:メール添付と同じ内容です。
http://firestorage.jp/download/9d101a6ccbb99d3367077826cc716e05fe032b08

ブルンジサポート代表・亀山亮さんからの募金のお願い。

2008-10-12 09:39:36 | ブルンジサポート
私個人の責任で日本のNGO(ムリディ/ジャパン・ワンラブ・プロジェクトhttp://www.onelove-project.info/)に材料費のみの負担でフランシネさんの義手の製作と訓練をお願いすることが出来ました。(募金はフランシネさんの義手製作と訓練の費用(約6千ドル)、それに伴う経費に使います。もし募金が費用以上集まった場合、ムリディ/ジャパン・ワンラブ・プロジェクトに寄付いたします。)
基金協力していただいた方にはメールにてフランシネさんの経過と決算報告をお伝えしていこうと考えています。  
  
振込先 みずほ銀行八丈島出帳所 店番号895口座番号1013073 
口座名義 ブルンジサポート 代表亀山亮
問い合わせ先 ryokameyama@hotmail.com

ブルンジサポート資料ダウンロード:
http://firestorage.jp/download/9d101a6ccbb99d3367077826cc716e05fe032b08

サポート状況報告

2008-10-11 20:13:54 | サポート状況
サポート状況を報告します。
昨日、信濃毎日新聞 朝刊(金)10月10日に発表された記事を読んで、現在のところ17人の方(長野県在住の方々)から募金に協力していただけることになりました。
一年前に、信濃毎日新聞に発表されたフランシネの記事を覚えていた方からの問い合わせが多くありました。

ある男性の方は1年前の新聞の記事を切り抜いて、フランシネの写真を部屋に飾っているという方もおられました。

募金の合計金額等、随時発表していきたいと思います。
引き続き ご支援お願いいたします。
亀山 亮

mixiコミュニティ:ブルンジサポート

2008-10-11 20:12:44 | ブルンジサポート
ブルンジサポートを広め、支援活動の協力をする目的で運営していくコミュニティをmixiに作りましたので是非、ご参加下さい。

mixiコミュニティ:ブルンジサポート
http://mixi.jp/view_community.pl?id=3742209

インタビュー動画「ブルンジサポート発足の動機」

2008-10-11 19:50:03 | ブルンジサポート
インタビュー動画です。
「ブルンジサポート発足の動機|写真家・亀山亮さん」




※音声が小さめで申し訳ないです。スピーカーとかで音量調節をしてご覧下さい。

ブルンジサポートのブログを開設しました。

2008-10-11 19:42:11 | ブルンジサポート
カメラマンの亀山亮さんが代表をつとめるブルンジサポートの支援活動+状況を更新していくためブログを開設しました。

ブルンジサポート発足背景:信濃毎日の記事より
ブルンジの女性に義手を
フリーカメラマンの亀山さん
「閉ざされた声」の記事に支援の声

 去年十月三十日の本紙文化面「閉ざされた声―ブルンジ 生き延びる闘い」(書類冒頭の写真と記事参照)でフリーカメラマンの亀山亮さんが、両腕を切り落とされたニジンベレ・フランシネさん(24)を取り上げた記事に、県内の読者から「彼女のために何かできないか」「義手をつくる援助をしたい」とい声が寄せられた。今年ブルンジを再訪した亀山さんは、現地で活動するNGOとも話し合って、フランシネさんの義手の製作や訓練に充てる支援基金の募金を始めた。
 同国南部の村に住んでいたフランシネさんは2004年、就寝中に突然、夫にナタで両腕を二の腕から切り落とされた。ブルンジは、かつてドイツ、ベルギーの植民地時代に分断統治のため増長された民族対立が今も社会に暗い影を落とす。政府軍と反政府武装勢力との内戦や、民族対立による混乱が続く中、政府軍兵士とし七年間働いた夫はその後、狂気にとらわれたように奇行を繰り返すようになっていた。記事は、この国に生きる人々の姿を伝えた連載の第三回として掲載した。
 援助を申し出た一人で、佐久市の女性(70)は「写真に写ったフランシネさんのまなざしに、胸を射抜かれる思いがした。両腕をなくして、わが子を抱くこともできない彼女のために、同じ女性として何かできることはないかと思わずにいられなかった。」と話す。
 亀山さんは「特定の個人を助けようとして記事を書いたのではないが、フランシネさんと出会い、また僕の写真を見て何かを感じとってくれた人とであったことを大事にしたいと思った。」と、ブルンジサポートを立ち上げた理由を語る。
 義手製作は、ルワンダとブルンジに義肢製作所を開設して障害者の支援活動をしている日本のNGO[ムリンディ・ジャパン・ワンラブ・プロジェクト]の協力を得てすすめる。必要な費用は、義手の材料費と訓練にかかる費用などを合わせて約六千ドル(約六十三万五千円)。募金がそれ以上集まった場合は、同プロジェクトに寄付する。問い合わせは亀山さんへ、メール ryokameyama@hotmail.comまで。

ブルンジサポート資料ダウンロード:
http://firestorage.jp/download/9d101a6ccbb99d3367077826cc716e05fe032b08

亀山亮
http://www.ryokameyama.com/

コミュニティトップにもありますが、ブルンジサポートのバナーが出来ました。

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