太陽が見てるから<初代>

プロレス話を中心に日々思う事を書き留めます。
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三沢vs田上、激闘録~1991・1・26初対決~

2007-07-09 23:59:19 | プロレス
ノア7月15日(日)東京・日本武道館大会で行なわれるGHCヘビー級選手権、<王者>三沢光晴(45)vs<挑戦者>田上明(46)。
1990年代以降、激しい対決を何度も重ねた両者が最後かも知れない対決に臨む…。
そんな両者の初めての一騎打ちは16年前に遡ります。見てみたくなり、押入れから古いビデオを取り出しました。

1991(平成3)年1月26日 東京・後楽園ホール。
"田上明 七番勝負"のもとに初めての一騎打ち。実績では前年にジャンボ鶴田を破った三沢が格上といえるだけに、田上の奮起が期待された一戦でした。
しかし、出だしに三沢をロープに詰めた田上は、三沢の張り手を食らう!
ならばと組み合おうとした田上、瞬間、三沢の肘!そしてダウンする田上に蹴り!
この、三沢には珍しい荒っぽい仕掛け。そこには、おっとりした出だしだった田上に点火する狙いがあったと思える。
そして怒った田上は後頭部に肘を連打する。しかし三沢は正面から肘をやり返し、ジャンピング・キックでブッ倒す。
だが田上の点火が加速する。輪島ばりのアームボンバー(喉輪落としではありません!)、バックフリップ。肩車に三沢を担ぐと、場外に投げ捨てた!スライディング風のドロップキック、何とエプロン上から回転アタックを炸裂!リングに戻ればミサイルキック!
三沢も肘で反撃するが田上は蹴りなどで応戦。互角のやり合いに見える。
しかし三沢はノーザンライト・スープレックス風の投げ(腕を決めてない)、タイガードライバーで優位に。そして、衝撃の結末。
再び田上の両腕をとってタイガードライバーを再度!?そこで三沢は持ち上げると…
田上を脳天から落とした!!
この大技を田上は返せず、7分24秒、三沢の勝利!

試合後の両者のコメント。

田上「あー、最後の技、きいた。すごいな、アレ。
首から背骨まで電気が走ったよ。
7番勝負は、技の勉強ではなく、気持ちの勉強になった。
本当はショックなんだよ、オレ…」

三沢「まぁ、あいつもがんばったんじゃない?
タイガードライバーの改良型?
でも、オレはもうタイガーじゃないからね」

後に"タイガードライバー'91"と名づけられた、この時の改良型タイガードライバー。
その、初公開の一戦でした。
あれから16年。今や田上火山(時には死火山と言われるが…)と言われる田上の爆発力。もはや三沢にしてもらうまでもなく点火してるだろう。
あの時、田上を点火する狙いだった三沢だが、同時に田上の力に脅威を感じてたかも知れない。だからこそ、タイガードライバー'91を発射したような…そんな気がする。
若さを失っても、燃える心は失ってないと信じる。7・15日本武道館、2人の消えない炎が点火するはず!

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2 コメント

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Unknown (サンダーリップス山本)
2007-07-14 00:56:19
タイガードライバー91の試し切りの相手が田上だったとは知りませんでした。
そうなんですよ~! (ばーにんぐK)
2007-07-14 13:08:30
>サンダーリップス山本様
田上の髪型がリーゼントというかアフロのようでもあり…そんなふわっとした髪型でも、あの技は効いたでしょう!(関係ないか…)

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