TURRIS BABEL Ⅱ

仕事は遊び、遊びは仕事

国際刑事裁判所初の逮捕者現る!!

2006-03-20 00:15:56 | 国際問題関連
今日はデニーズで勉強→少し寝る→バイト→ダラダラして「功名が辻」(毎週見る大河ドラマは人生二度目!)を見たあとに、このニュースがNHKで。
無事進級して、来期からは三田のゼミにも行けるようになったので取り上げてみよう♪

コンゴ人の民兵指導者、トーマ・ルバンガ(Thomas Lubanga)が国際刑事裁判所(International Criminal Court of Justice: ICC)によって逮捕された。彼はICCによる初の逮捕者である。

罪状は、コンゴ共和国で15歳以下の子どもを戦争に強制参加させたなど国際法に反する罪により逮捕された。民兵組織の指導者として、彼は子どもを虐待し、兵士としての訓練を施したり、性的虐待を行なったという。

彼自身は9人のバングラデッシュ人の平和維持軍兵士を殺害したとして去年から同国政府によって逮捕されており、ICCに引き渡すために拘留されていた。首都キンシャサで、国際協定(ローマ規程)に従い、ICCの係官に引き渡された後、フランス政府の無償の協力により、オランダ・ハーグのICC本部へ移送された。

検察官ルイ・モレノ・オコンポ氏はルバンガの罪が非常に深刻であるとした上で、「世界中で、子どもたちは戦争の道具として兵士の訓練を受けいている。」と語った。

ルバンガが戦争犯罪を行なったとされるイトゥリ地区(コンゴ北東部、上図参照)は、1999年に始まった民族内紛争により既に5万人以上の死者が発生している。ルバンガはヘマ族系の政党(Union des Patriotes Congolais)に属し、対立するレンドゥ族と戦っていた。紛争の原因の一つは、このイトゥリ地区は金が産出する地域である。紛争の激化はまた、隣国ルワンダやウガンダの干渉、民兵への援助なども一つの要因である。

フランスはヨーロッパの軍隊として始めてこの地にPKO部隊を派遣した。既に17000人のPKO部隊が、7月に予定されている選挙を監視するために展開しており、政府軍によるコンゴ東部の数多くの反政府武装勢力に対する軍事活動を支援している。ユニセフによると、3万人の子どもたちが、コンゴにおいて兵士や伝令、料理人、性的搾取の対象となっているという。

ルバンガは月曜日には法廷に出廷する。ここから国際刑事裁判所の新しい歴史の1ページが始まるようだ。
ICCは個人による戦争犯罪の訴追を可能にした裁判所であり、法的根拠であるローマ規程は2002年7月に効力を発っするようになっている。18人の裁判官は、ジェノサイド、大量虐殺、奴隷化、レイプ、拷問などを含む深刻な国際的な犯罪や戦争犯罪を裁く管轄権を有する。
国家がそうした犯罪を調査したり、訴追することができない場合、若しくはする意思を見せない場合には管轄権を行使して訴訟の提起にいたる。
また、安保理が事態をICCへ付託した場合においても、管轄権を有することになる。

今回の場合、コンゴ政府が事態の管轄権をICCに委託したため、2004年に検察官が派遣されて調査に当たるという経緯に至った。

ICCの管轄権はその設立後に起きた戦争犯罪に限定されるため、2005年7月に初めて出した逮捕状は、LRAの5人の指導者たちに対するものであった。

LRAとはウガンダの神の抵抗軍(Lord's Resistance Army:LRA)のことで、同様に子どもに対する誘拐、戦闘参加の強制などを強いている。現在、同組織の指導者たちの逮捕は成功していない。

また、スーダン・ダルフール地方の戦争犯罪などについても調査中である。こうしたことは、2005年3月の安保理でもICCの検察官によって、同地域における数万の死者と数百万のテロ被害者や土地を追い出されたものがいるということが報告されている。


<ソース・・・ヤフーニュースに配信されてないしorz>

New York Times
http://www.nytimes.com/2006/03/19/international/africa/19hague.html?_r=1&oref=slogin

BBC
http://news.bbc.co.uk/2/hi/africa/4815966.stm

UN News
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=17848&Cr=democratic&Cr1=congo


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