大晦日の雰囲気が漂う・・か???

昼近くなって、博美があわただしく出て行った
威哥王
「内緒にしていましたけど、注文していたケーキを取りに行ってきます」

どうやらクリスマスケーキを手配していたらしいが、この歳でクリスマスに浮かれる気分でもない

そろそろ忘年会にも疲れが出てきた頃、胃袋も多少ダメージを受けている、甘いケーキなど口にする気になれないのだが、無下に要らないとは言えない




昨日、上京する予定だった博美が一日延期したのは、ケーキの引き取りが残っていたからか・・・

いずれにしても本社には月曜日に出社すればいいのだが、せっかくの休みなのに友達と会う予定もなかったのだろうか

東京本社と山形を往復する博美も大変だが、これも仕事と割り切る以外にない



陽子は連日パーティーが続いているらしい、車で出かけて彼女も２６日にならないと帰ってこない

仕事がらみと言えどもパーティー三昧とは理解に苦しむ、顔なじみの人たちとは言え、疲れも見せず、よく続くものだと感心してしまう

帰れば帰ったで正月の準備が待っている、もっとも今年は沖縄へ出かける予定だからのんびり構えているのか



フロリダの女医さんは、既に帰国に向けて家を出たと連絡が入った、ロスで友達家族とクリスマス休暇を一緒に楽しんだ後、帰ってくるらしい

いずれにしても女性たちは元気だ



本社のＣＥＯからメールが入る

例年、年頭に名刺交換会や新年の顔合わせ会が予定されているが、今年は同席してほしいとのこと、しかし私は沖縄から帰るのは１０日以降になるので同席は困難と連絡した

今更、晴れがましい財界のパーティーなど興味はない、ＣＥＯには申し訳ないが不参加とさせてもらう・・・



前職の会社からも役員の新年会に招待されていたが、これも丁寧にお断りさせてもらう

もはや、私の出番は限定的であるべきであり、次世代の足かせにはなりたくない

退職したとは言え、本社の取締役に名を連ねているから気を使ってくれているのだろう、所長のやさしさに感謝しながらも遠慮させてもらうことに・・・




さて、まもなく博美も昼食用の弁当とケーキを下げて戻ってくるだろう、博美と二人で食卓を囲むのも久しぶりだが、屈託のない博美に何度となく助けられた一年でもあった
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