果てのある路

ささやかな想いをエッセイで…

ピースは輝き続ける

2017-03-30 09:08:35 | エニアグラム
又吉直樹の『火花』、続いて『夜を乗り越える』を読んだ。
お笑い芸人を目指す若者たちの、
心理的・経済的圧迫や苦労がひしひしと伝わってきた。

私はテレビもあまり見ないし、お笑いにも全く疎い者だが、
昔(※過去日記参照)YouTubeで見たことのある、
ピースのコントが懐かしくなって、見返してみた。
コントだけではなく、様々な番組に出演している今までのピースを見た。
もうここ10日ほど、暇さえあれば、集中して見入った。

 見ているうちに、すっかり綾部祐二に魅了されてしまった。
 
コントの台本は又吉が書いているにしても、
ピースの持つ温かさ、誰も傷付けない繊細な気配り、
真っ直ぐ太陽を目指すような健康的な明るさは、
綾部が担っている。

以下は、リアルタイムでなく後から私が見て感じたことなので、
情報も不正確かも知れないが、書いておきたい。

ピースは、同期が憧れる天才2人が組んだコンビということで、
かなり期待されながらも、出身地も文化圏を異にし、嗜好性格が正反対。
なかなか息が合わず、ブレークまで7年ほどかかったそうだ。
ブレークした2010年には、綾部は32歳になっていたが、
少年のように生き生きと輝いて魅力的だ。
涼しげな目元、素直で豊かな表情、気配りと俊敏な動きが光る。


綾部は、エニアグラムで見るとタイプ3(2にやや近い)だと思う。
豊臣秀吉や田中角栄と同じタイプだ。
「成功」に価値を置き、現実的に夢を叶えてゆくバイタリティの持ち主だ。
実社会では出世していくタイプだが、お笑い界ではどうだったのだろう。

ヒット打たなきゃ、ホームラン打たなきゃ、
と走り続けた疲労は蓄積しているだろう。
4月から仕事も収入もゼロにして、
ずっと抱いていた大望に踏み出してゆくという選択は、
内省ではなく前進を好む、いかにもタイプ3らしい。

又吉は頑固なタイプ4(5に近い)なので、
他人に分からぬコンビとしての苦労は、
綾部の方が大きいと推測する。

私自身、又吉と同じタイプ(5寄りの4)だから分かるのだが、
何かの番組で心理学者が分析指摘した、
又吉が無意識に発信する拒絶のトゲは、
おそらくコンビを組む以前よりも組んだ後に、
綾部に距離感を感じさせ、苦しめることもあっただろう。


今、綾部の渡米により大きな転機を迎えるピースが、
それでも解散しなくて良かった。

ネット動画から、今までのピースをどうか削除しないでほしい。
特に2010~2011年のキラキラ輝く綾部は、
かつて確かにそこに在ったものとして、永遠に残してほしい。

ピースが、今後どのように変貌を遂げるとしても、
今までの姿は、『火花』以上に極上の青春ドキュメンタリーだから。
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