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吉田秋生40周年プロジェクトて...

2017-11-12 20:33:01 | 雑記
漫画家、吉田秋生さんの「BANANAFISH」がアニメ化されるという話題。

正直、私にとって人生最大ともいえる『地雷』だ。

本当にこの漫画が好きすぎて、好きすぎて、好きすぎて。
あまりに好きゆえ、好きな漫画を聞かれてもこれとは言わない。
なぜならあまりに好きゆえ、他者の余計な解釈を聞かされたくないから。
変に興味を持たれて読まれて余計な解釈で理解して欲しくないから。

...と書くと最悪に邪魔なファンだな。笑
好きならもっと宣伝しろよ、と言われてもおかしくない。

でもやっぱりそれはアニメ化でも同じ。
当たり前だけど、きっと制作陣の解釈も入ってくるに違いない。
私にこれに関する何らかの要素を与えるのは、吉田秋生さんだけでいい。



結果的に何が一番イヤなのかというと、本当に色々あるけど
この漫画を「BL・ボーイズラブ」にカテゴライズされることだと思う。

一応言っておきますが、BL否定ではありません。
私は他の漫画と同様に、BLも内容が面白ければ読みます。
特に拒否反応・否定感情はありません。



「BANANAFISH」のカテゴライズが難しい簡単な理由
・恋愛漫画ではない
・いかがわしい設定は割と主軸の中にあるが決してメインではない
・少年漫画によくある、戦闘ありきの漫画ではない
・もちろんスポーツ漫画ではない

って自分で挙げてみたけど、全然これだけじゃないな... 簡単じゃないや。

『ブロマンス』っていう解釈もあるようだけど、それも個人的にはちょっと違う。
そもそもこの主人公二人における関係性おいては、『男同士』である必要性をあまり感じないから。
『ブロマンス』というほど二人が『男性』を主張した存在ではない。
ただ、全体の物語として性別を決定するときに『男性』であるほうが自然であっただけ。
私はそう感じてならない。



とまあ、完全にこの漫画に対する他者の否定から入っていて申し訳ない。
漫画の全体的なストーリーも、素晴らしいんですよ「BANANAFISH」。
どのキャラも個性的で、魅力的で、愛すべき存在。
(最後やらかした一人を除く←つーてもこれはこれでまあ色々アレなんだけど
 もうそれを語り出すとそれだけ2徹必要だから省略)

『少女漫画』の枠組みで良いのかどうか国会で議論するレベルにシリアスな話題も扱いつつ
それでも読者を置いてけぼりにしない簡潔な展開も魅力。
だって私最初にこれ読んでたの、中学校前だぜ!?(驚愕...)
それでもだいたい話についていけて、最後泣くんだよ。
単行本も買って、何回も何回も何回も読んで、何度も何度も泣いた。



...て、今回アニメ化されると話題の「BANANAFISH」ばっかりの冒頭でしたが
私、吉田秋生さん自体の大ファンでして。
全部は読んだことないのですが、せっかくなので読んだことある漫画を紹介したいと。
まだ読んだことない方で、興味持たれた方は、ぜひ読んでください。



『吉祥天女』
「女はね、血なんかこわくないのよ だって毎月血を流すんですもの」
女、男、女、男... 物凄く強烈にそれぞれの存在が、それぞれの立場が、描かれている。
ある意味「群像劇」ともいえる。まあ、多分違うけど。
サスペンス気味...かもしれない。あと、男性支持は得られにくいかもしれない。
ただ、男女の有りようとか、そういったこととか
女が女として生きていることをどう感じているのか(という極端な2パターン)とかを
さくっと重く覗きたい方にはオススメ。

『PRIVATE OPINION』
冒頭に言ったBANANAFISH関連の漫画。
時間軸的にはBANANAFISHの前ですが、BANANAFISHのあとに読むのがおすすめ。
まあ、これについてはBANANAFISHがお好みだった方は必読!てところ。
BANANAFISH好きとしては、タイトルがまた秀逸...

『ラヴァーズ・キス』
「母親を殺すか、母親と寝るか。どちらかを選べと言われたら…どうしますか?」
これはやばい。単行本で言うと2巻しかないんだけど、色々なものが詰め込まれている。
吉田秋生さんの漫画、全体的にそうなんだけど、色々なものが詰め込まれているけど非常にシンプル。
男女恋愛、男男恋愛、女女恋愛、ってところが主軸だとは思うけど、全くそれだけじゃない。
その人その人の物語がちゃんとあって、重くて軽くて切ない。

『YASHA-夜叉-』
正直、吉田秋生さんの漫画だから読んだって印象が強い...。
BANANAFISHが強烈すぎて「まあ面白かった」ってとこ...ほんとスミマセン。
ただ超超超ズルいのが、「BANANAFISH」の登場人物が出てるのよ~~~本当ズルいわあ!
伊藤英明さんがまだ無名だったころ(じゃなかったらスミマセン)にドラマ化されている。

『イヴの眠り』
これもスミマセン、まだ途中までしか読んでない...(笑)
ってか超~~~ズルいほんとズルいこれもBANANAFISHの登場人物が出てるのよ~~~

『海街diary』
これは一番一般的で有名かな?映画になりましたね。有名どころで。
最初の頃に読んだっきりなので全般は知りません...。
ただこれも噂によると、『ラヴァーズ・キス』の登場人物が絡んでいるとか...いやあほんまズルいわあ!



ってか紹介とか言っといてほぼほぼ自分のちゃんと読んだ結果の感想が無いっていう...驚き。
実際にちゃんと全部読んでいるのってあんまり本数無いんだな...
多分、さすがに大人になるにつれて漫画を追いかける時間も削られていたんだろうなあ...悲しい。
それでも私の中で漫画家として吉田秋生さんが唯一無二の存在ってのが...改めて凄い。



いやもうまだまだ「BANANAFISH」については言い足りません。本当に。
アニメを観るか、決めかねています。
多分、また記事書きます。