「政治を国民の手に」国民会議

政治を国民の手に取り戻すために、腐りきった菅政権や検察、裁判所などの実態、権力と癒着したマスコミの横暴を暴きます。

政界再編を大胆予測

2007年07月28日 | Weblog
7月29日に行われる参議院選挙の結果次第で大規模な政界再編が起こるのではないかといわれている。もし自民党がこの選挙で45議席以上取れば無所属や国民新党を取り込み与党で過半数を維持できる。一方民主党は小沢代表の引退によって求心力を失い護憲派と改憲派に分裂するだろう。

そうなれば安倍内閣は長期政権となり、民主党改憲派と連携し悲願の憲法改正に突き進み日本の政治は「国家主義」一色に塗りつぶされるだろう。これはかつてのナチスドイツや日本の大政翼賛会の再現となり、他国とうまくいかなければ直ぐ「核武装」「先制攻撃」などと口走る国家主義者によって将来、戦争突入という事態も予測される。

一方民主党が55議席以上を確保すれば野党の過半数は確実になり、次の衆議院選挙に向けて本格的な政界再編が起こる。さらに自民党が40議席を割るような大敗をすれば安倍総理退陣で麻生、福田、谷垣らの後継争いが起こるだろう。その場合、自民党の大勢を占める国家主義者達は自分たちの立場を守るためにも同志の麻生を選択する可能性は高い。

ところで国家主義者には短絡的で思慮が浅い人間が多い。麻生も失言や差別発言が多く、また安倍総理と同じように統一教会の勝共連合とも強いつながりがあり総理としての品格や資質面で問題もある。当初はマンガ宰相などと人気を博するかもしれないが、底の浅さで化けの皮がはがれ自民党最後の総理になる可能性もある。

安倍続投か麻生総理誕生かは参議院選挙の結果次第だが、政権を手離したくない自民党は参議院選挙で大敗しても野党民主党の政策を丸呑みしてでも任期満了以前に衆議院解散はしない。従って政権交代の主戦場は2年後の衆議院選挙になる。さてこの2年間で政界では一体何が起きるのか。「政界の1寸先は闇」ではあるが敢えて大胆予測をしてみよう。

参議院選挙後、小泉前総理の威光は消え国民新党はじめ「郵政民営化反対組」の自民党への復党は加速される。「郵政民営化反対組」には平沼や亀井などの「国家主義者」も多く、自民党の「国家主義」傾向はさらに強まる。そうなると「国家主義」に違和感を持つ公明党や少数派となった自民党の反主流派が離反する可能性もある。

特に公明党は次の衆議院選挙で与党が民主党に負け政権を失うならば自民党と連立する意味は無くなる。もし参議院選挙で公明党が目標議席を逸すれば、衆議院選挙へ向けて連立解消の動きがでてくるだろう。また公明党頼みの選挙で足腰がすっかり弱った自民党が公明党と連立を解消したら、民主党から政権を奪い返すのに10年はかかる。

もう1つは、自民党の国家主義者が同じ考え方を持つ民主党の反小沢の前原・枝野グループを取り込もうとする動きである。参議院選挙でもし民主党が負ければ、前原・枝野グループは党を割ってでも自民党と連携するだろう。しかし民主党が勝てば政権交代の可能性がでてくるので洞ヶ峠を決め込むことになる。

議員の心理として「勝ち馬に乗る」のは当然である。細川政権が誕生したときも多くの自民党議員が離党して新進党に集まってきた。同じように小沢民主党が政権をとれば民主党からの離脱は殆ど起こらず、むしろ自民党から民主党への鞍替えが多数でてくるだろう。そのためにも小沢代表はなんとしても参議院選挙に勝利したいところだ。