私のベトナム、そしてアジア

ベトナムから始まり、多くのアジアの人々に触れた私の記録・・・

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平和憲法、アジアでも大事  2007年5月3日  符祝慧

2007-07-01 16:51:37 | Weblog
     日本の軍事的動きに警戒感

 シンガポールはかつて日本の侵略をうけ、3年半にわたって占領されました。私は戦後世代ですが、目の前で日本軍に殺された親せきのことを祖母からよく聞かされてきました。
 シンガポールでは、日本占領時代の歴史は小学校4年生から教えています。中学の歴史教科書には、その時代の記述が72ページもあります。そういう歴史をもつアジア諸国ですから、日本の軍事的な動きについては強い警戒があります。
 日本の憲法9条は、アジアにあるそういう警戒感をある程度和らげる役割を果たしてきました。特に私の場合は、日本に留学して以来、戦後の日本を直接見てきました。

 それだけに、日本が60年間、自衛隊を規制して、少なくとも海外で戦争をしない「平和国家」だったのは、憲法9条のおかげであると受け止めています。
 そういう意味で日本の平和憲法は、アジアのなかで大きな役割を果たしてきましたし、今も果たしていると思います。
 歴史認識の問題で、日本は時としてアジアの国々から批判されることがあっても、憲法があることによって、そこから逸脱しないように枠をはめられた平和国家であると、ある程度安心させられているのです。

 それが最近は、とくに2000年以降は警戒の声が増えてきました。日本のなかで、憲法改正の具体案も出たし、国民投票法という改正へのステップが始まったからです。
 1970年代、80年代にも改正の動きはあったけれど、反対世論がそれを封じ込めてきたのですが、今度はいよいよ具体化してきました。しかも9条の改定がねらいだと言われますから、アジア諸国は警戒します。9条がなくなった日本はどうなるか、それに変わる保障はあるのか、何の説明もないからアジアのなかに疑問や不安が残ります。

 もちろん憲法改正は日本のことであり、日本国民の仕事です。でも日本に住む外国人として、また日本人と結婚して子どもをもった母として、日本に対する意見もあるし、よりよい日本になってほしいという気持ちがあります。
 憲法9条はどこの国にもまだないものです。それを60年間守ってきた日本には、それなりのすばらしさがあると思います。だから守っていってほしいという願いはとても強いです。

 日本の人々には、外国が日本をどうみているか、どういう意見をもっているかに、もっと関心をもってほしい。日本一国のことだけではなく、アジアの平和のことを考えて選択をしてほしい。アジアにとっても世界にとっても大事な憲法9条のことですから。

(「赤旗」紙 2007年5月3日掲載)
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