葡萄舎だより

海峡の街・下関の、葡萄舎の住人・洒人 (しゃじん) が身の周りの些事片々を書き綴ります。
本人は日記のつもりです。

頑張れ!岩国

2007年01月14日 12時57分36秒 | 日記 ・ 雑記録
在日米軍再編で、艦載機が岩国へ移駐するのに政府は合意している。
岩国市は住民投票で 「ノー」 の答えを出した。
おとなしかった岩国市民が、<厭なものは否> と意思表示した稀有なケースだ。
その民意を尊重する市長に、風当たりが強くなり始めた。
<現実的な対応> を求める声だ。

<飴と鞭> を使い分ける政府の汚い常套手段で、
思い通りにならない岩国市に、35億円の防衛補助費を予算計上しなかったのだ。
35億円は、新市庁舎を建設する資金だった、というから岩国市も情けない。
政府の圧力に、そら見たことか、とばかりに移駐容認派が息を吹き返した。

騒音の軽減と、墜落の危険を回避するために、岩国市民のベストは基地撤去だ。
それが無理だから、ベターの、滑走路の沖合い移転が実現したのに、
見通しが甘かったのか、政府の規定路線だったのか、艦載機移駐につながった。
政府を信じて、アテにすると基地機能強化につながる好例だ。

住民投票で、岩国市民は考え、投票したはずだ。
根底にあったのは、岩国市の将来への夢と理想、だったはずだ。
<現実的な対応> は、将来への夢と理想の放棄だ。 それでいいのか。
新市庁舎の基礎工事が進んでいたら、工事を中断すればいい。
政府をアテにするとこんなことになる、という永遠のモニュメントにすればいい。

基地問題の根本的な解決は根が深すぎるが、
<厭なものは否> といい続ける岩国市、岩国市民であって欲しい。
長ったらしいが
「岩国への空母艦載機部隊とNLP移転反対市民の会」 が、
国のいじめに負けないために、これまた長ったらしいが
「『みんなで支える新市庁舎』庁舎募金の会」 を発足させた、という。
金額や効果が期待できなくても、心意気、だ。

山口県の西の端から、東の端の動静を見極めたい。
関門橋 (下関) と錦帯橋 (岩国) は山口を代表する橋だし。

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