葡萄舎だより

海峡の街・下関の、葡萄舎の住人・洒人 (しゃじん) が身の周りの些事片々を書き綴ります。
本人は日記のつもりです。

電子辞書

2007年01月23日 15時03分10秒 | 日記 ・ 雑記録
私が家人と同じTVを観る時間はほとんどない。
ところが最近、家業が低迷しているものだから、珍しく待ち時間に同じTVを観た。
通販の ジャパネットたかた が甲高い声で商品を宣伝していた。
声の主は例の社長ではなくて女の子(?)だったが、
社長が甲高い声だと社員も右へ倣えをするところがなんとも滑稽で愉快だ。

宣伝していたのは <電子辞書> だ。
どんな仕組みになっているのか知らないし、知ろうとも思わないが、
あの小さな機器に100冊もの辞書類が詰め込まれているという。
私の場合、広辞苑と漢字、英和・和英、それに旅行会話が入っていれば事足りるが、
売り出し中の電子辞書たるやありとあらゆるものがてんこ盛りだ。
宣伝が上手いのか、私のニーズと合致したのか、途端に欲しくなった。

TVを一緒に観ていたのが運の尽きで 「買ってくれ」 と家人に頼むと、
「最近、売り上げがないのはご存知でしょ」 と言わんばかりだ。
でも、そこは心優しい家人だから、結婚記念日と誕生祝いと還暦祝いと、
とにかく向こう1年間の、私の通過儀礼の全てのお祝いとして買ってくれる、と言う。
私にすれば非常に不利な交換条件だが、
私に始まっている呆けが、もしかしたら家人にも始まるのでは、
などとあらぬことを考えて、不利な交換条件を飲んだ。
実際には、家人に呆けが始まったら私はお手上げなのに。

現物を手にしたが、やはり辞書100冊分の威力は凄い。
単純に考えたら、本棚の本を100冊処分してもいいはずの代物だ。
しかし、世の中が便利になるのに文句は言わないが、
分厚い辞書や辞典を紐解いて、自分で探して自分で調べた事柄や知識の方に
安心感を覚えるのは、私が古い世代の人間だから、か。
とか言いながら、今後電子辞書を多用するのは目に見えているのだが‥‥。


暇に任せて 「奥の磯道」 の旅程を考えた。 まだ <たたき台> の段階だが。
    「風の旅日記」 に載せています。 こちら です。


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