充実果樹園生活(つくば展開地ぶどう園)

来て!見て!食べて!! つくば展開地(てんかいち)ぶどう園

3月末のブドウ

2011-03-31 | ブドウ(葡萄)栽培
やっとブドウの研修の方向が定まりました。3月11日まで加温していた
温室のブドウ(写真トップ)、無加温ビニールハウスのブドウと露地の
ブドウについて3回経験できることになりました。加温していた(現在は
加温中止)ブドウはすでに蕾がでています。



2番目は非加温のビニールハウスのものです。これは葉っぱがではじめて
いるのとまだ葉っぱがででいない状態です。2重にビニールが掛けてあった
ので、冬でも昼間はこの中はかなりの高温をたもっていました。


露地はまだ緑はみえず芽ぶきにそなえ準備中というところでしょうか。
まだブドウの動きは目には見えていませんが、園内の果樹はあちこちで
花が咲き始めています。原発事故が終息し、美味しい実が味わえることを
願いつつ仕事をすすめています。
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温室内に良い香り(デコポン)

2011-03-29 | カンキツ naranja, limon, toronja
ガラスの温室のドアをあけると非常に良い香りで満たされています。
3月11日の大震災以降加温は停止されていますが、良い天気と彼岸を
すぎたこともあって温室内はかなりの温度になっています。この良
い香りのもとは、すでに咲き始めたデコポンの花によるものでした。
現在デコポンは店頭にならんでいますが昨年の初夏ごろに花が咲いた
結果です。


棘がないデコポン


棘がある柚子

カンキツといえば最近は柚子と実生の文旦しか栽培していないない
わたくしには、棘のないカンキツというのは珍しく思えました。柚子
はトゲトゲで収穫時は手の重装備が必要ですし、我が家の実生の文旦
もトゲトゲですが、品種として確立したようなカンキツではほとんど
棘がないのだそうです。
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花が咲く前の仕事(モモ)

2011-03-28 | モモ(桃) melocoton
中止していた研修も再開されました。久しぶりの仕事はモモの摘蕾でした。
モモの蕾もふくらみ、濃い桃色の花弁がのぞいているものもあります。この
時期に行うのが摘蕾です。果実数をコントロールするには、整枝・剪定で花
芽の数をへらし、摘蕾で蕾の数をへらし、摘果で実の数をへらしています。
実の数を制限することによって、大きな果実を得ることができます。まずは、
指で枝の上側についている蕾を軽く撫でて落とします。枝の元など実が大き
くなりにくい部位の蕾も落とします。アカツキという品種です。7月末から
8月はじめには美味しい実がなっていることでしょう。



オキナワというモモの品種ではすでに花盛りでした。これはモモの台木と
して利用されているもので、実を収穫するのが目的でありませんので摘蕾
されることなく思う存分花を見せてくれています。
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一族が揃いました(アンコール、マーコット)

2011-03-25 | カンキツ naranja, limon, toronja
久しぶりにいつもと違うスーパーに出かけました。地震直後、近所の
スーパーのレジに並んでいたとき、前の人が「品物が店頭販売になって
いて、しかももう売り切れていたのでここへ来て品物があってよかった」
と言っていたので出かけるのをひかえていました。でもさすがに大手チェー
ン店なので、今度は商品がほとんど隙間なく揃えられていました。入口
近くは果物売り場ですが、清見、マーコット(アメリカ産 前回紹介した
のとは別な輸入業者)にあわせてアンコール(愛媛産)も並んでいました。


アンコール


  アンコール        マーコット

アンコールの孫にあたるせとかは贈答用の箱の中でしたが、一族全員集合
です。アンコールはキング(マンダリン タイ)と地中海マンダリンの交雑
種で、少し種が多い品種のようです。せとかの親になったアンコールはNo.2
ですが、アンコールNo.5ですと「麗紅」になります。これはせとかよりも早く
成熟するので見当たりませんでしたが。
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赤ちゃんにも食べさせられる食料を生産しよう(マーコット)

2011-03-23 | カンキツ naranja, limon, toronja
チョット殺気だった雰囲気が収まったスーパーでマーコットを購入しました。
マーコットはせとかの片方の親です。せとかのもう片方の親はたびたび登場す
る清見とアンコールNo.2の交雑種です。マーコットは先日のイスラエル産の柿
(シャロンフルーツ)と同様に近頃日本産の果物ではあまり見かけない小ぶりの
ものです。ミカンのSサイズより小さいくらいですが、香りも甘味もありました。



地域のお知らせをテレビで見ていましたら、赤ちゃんのミルク用の水を用意しま
したとありました。チェルノブイリの事故のときは、世界の食品が汚染されていく
報道をみていました。今回は日本が世界の食品を汚染していく立場になっていく
のかもしれません。自分たちの便利さのために世界に迷惑をかけていることへの
反省も必要ではないかと思います。平和利用のはずの原子力発電でしたが、武器と
かわらぬ結果ともなりますね。効率を主張した人たちが評価され、称賛されて、効率
より安全を主張した人は残念なおもいでその場を去ったのではなかったかな。これ
からは赤ちゃんにも自信をもってたべさせられる食料を生産していきたいものです。
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就農地の選択(せとか)

2011-03-22 | 定年就農
せとか『(清見×アンコールNo.2)×マーコット』は2月上~下旬に成熟
する、種子が少なく、果皮がうすく、果面は滑らかで美しいカンキツです。
果汁は多く、甘味は高く、酸味は中で香りがよく食味良好です。剥皮性は
比較的容易ですが天草同様果皮が薄いので、果肉を傷つけやすいので
注意してください。



退職前にはどの場所で就農するかについて、葡萄の栽培に適した条件
をいろいろ検討していましたが、原発の所在地についてまでは考えが
及びませんでした。しかし、福島、茨城、栃木、群馬の家庭菜園で作
った葉野菜は利用を控えなさいとの注意がでています。現在の果物の
中心は西日本が生産中心のカンキツと収穫を終えた倉庫のなかのリン
ゴなどで、果物への被害はないことは幸いなことです。農業は気温、降雨
量、台風、霜等いろいろな自然災害に対処が求められる職業ですが、
効率をもとめるあまり、自分たちで災害を増加させることがないよう、
せめて考慮しなければならないですね。忘れやすいのですが忘れては
ならない事ですね。
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経営者見習い(ブンタン)

2011-03-19 | 定年就農
最近の新聞にグレープフルーツの宣伝写真が載っていました。黄色と
ピンクのグレープフルーツを剥いたものが互い違いに並べられていま
した。ブンタン関係のブログにブンタンの剥き方というのに掲載され
た剥き方とおなじでした。以前グレープフルーツを剥いた料理を作った
ことがありますが、ブンタンほど簡単には剥けませんでした。刺身と
ブンタンのサラダ(レモン汁1個、醤油小2、ごま油大3ドレッシング
有元葉子さんのレシピより)もお薦めです。

東北関東大震災のなかでもあり、卒所式は規模を縮小しておこなわれ
ました。それでも山形県と千葉県出身の先輩のご両親が式に出席され
ました。先輩たちが市役所に住所手続きに出かけている間、お父さん
とお母さん達とお話する機会がありました。葡萄と梨の違いはありま
すが、ともに直販をされています。長年来てくださるお客様に「美味しい」
と言っていただく嬉しさで、長年続けていけるそうです。また、現物を
見もしないで商品を取り扱っている人に対しての不信感も述べていま
した。直販をやっているから息子達に果樹園を継げといえるが、直販
をしていなかったら継げとは言えないということも話されていました。
これから先輩たちが、お父さんやお母さんの豊かな経験と研修所で得
た新しい知識を合わせて、果樹園を経営していかれることと期待して
います。


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自給を考えない農家は弱いの原則(バナナ)

2011-03-17 | 定年就農
植物でよいことは増えていくことですね。一個の植木鉢だったミニ水仙
も地植えにしたらどんどん増えて1.5×0.5メートルに増えています。


3月25日の朝

3年ぐらい前に関西よつ葉連絡会でフェアトレードに関する講演をタンザ
ニア在住の先輩(タンザニアの農業高校の先生を退職後現地でハイビス
カスティーを販売する仕事をしている)がする機会がありました。15年ぶり
ぐらいになるので関西に出かけて先輩に再会するとともに、それ以降機関
紙の「ひこばえ通信」を送っていただいています。安全な食べものと安心し
て暮らせる自然と環境の実現に向けた行動をしている関西よつ葉連絡会の
「ひこばえ通信」には生産者の記事が多くのっています。赤石果樹出荷組合
の平澤充人さんが連載コラム・野良仕事のひとりごと(2011年3月号 最終号)
で興味深いことを書いています。『農業専業であれ、兼業であれ、一戸の家と
して自立、運営が強くできている家は、米、野菜など可能なかぎり自給を考
えている・・「自給を考えない農家は弱い」の原則は国にもあてはまるのでは』
換金作物だけをつくる農家には経済的にも、心理的にも脆さが感じられる
そうです。


我が国で最も消費量が多い果物で、換金作物として有名ですがこれは
茨城産(温室)です。
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就農のわけ(サクランボ)

2011-03-16 | 定年就農
染井吉野の桜が咲く前に我が家のサクランボ(桜桃)の蕾も膨らんで
きました。就農のわけを書いてみます。ロシアには行ったことはありま
せんが、20歳ころソ連には行ったことがあります。ソ連の時代は社会
保障が比較的平等になされていて、国民は退職すれば年金を保障され
ていたと聞いていました。しかし、ソ連からロシアに体制が変わりました。
その混乱時に国民がその混乱に耐えることができたのは、自分の食糧
を田舎で生産していたからだと新聞で読みました。多くの人が地方に小さ
な建物付きの農地を持っていて、それぞれがジャガイモ等の食糧を生産
して貯蔵していたそうです。取材した記者がタクシー運転手に、運転手の
葡萄園に案内されて自家製の葡萄酒を御馳走になったともありました。
家族の食糧を確保する、若い人に職場を譲りできれば新しい職場を開拓
する。それが就農の理由です。日本中には耕作放棄地があふれています。
大規模農業でなくともそれぞれが小さな畑を耕せば、混乱時の食糧、
生きる糧に対する不安は薄らぐと思います。


咲き始めた水仙
コメント (2)
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時代遅れの生活(クリ)

2011-03-14 | クリ(栗) castana
11日の大地震と津波の被害は大きく、これまで過去に何回か報道された
災害についていかに他人事としか受け取っていなかったと気がつきました。
11日は栗の剪定をおこなっていて、次の園地に移動中でした。「キジが
今頃鳴いている」と話しながら歩いているときでした。脚立の上でなく
幸いでした。卒業生の送別会の予定は中止となり、信号が作動しない道を
戻ると家は停電となっていました。ロウソクをつけて手回しのラジオで時々
情報をえていました。私の携帯は7-8年前に購入したボーダフォンですが
手回しラジオの携帯電話用の充電ジャックにはボーダフォン用がありました。
2階の電話が鳴りました。1階の電話はファックス付ですが、2階は黒電話
を使用していました。お見舞いありがとうございました。テレビがついて映さ
れたのは家屋や畑をのみこんでいく津波の脅威でした。福島出身でもある
ので原発の事態が無事治まってくれることを願っています。
今はあまり利用されていない乾燥した食品なども災害時には役に立つもの
ですね。この勝ち栗(搗栗)はイタリア産なので日本産よりかなり小さい
ものです。


渋皮が剥きやすい品種のほろたんで作成した搗栗です。
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