QT Lab.品質・技術研究室

技術者のための品質工学、品質管理、統計学、機械設計、信号処理を
解説します。

無題

2017-05-20 06:09:12 | 日々徒然

母が3年前から入院しています。人工透析と脳梗塞の後遺症で寝たきりです。
透析のない月、水、金に父はほぼ終日母の世話をしていました。

マンションで一人暮らしの父の安否確認のため、毎朝メールのやり取りをしていました。

先週の水曜日(5月10日)父からのメールがありませんでした。
その日は朝から仕事が忙しくて、その事実に気づきませんでした。

翌日、メールがないことに気づきました。そして、その日の朝もメールがきませんでした。

母の入院している病院に、水曜日に父が来たかどうか確認したところ、来ていないとの
ことです。

いそいで、静岡の実家に向かいました。

すでに、亡くなっていました。

警察、消防、救急を呼び、検視医がきました。心臓発作だったようです。亡くなったのは
10日の朝とのこと。
もっと早くいってあげればよかった。

葬儀社の手配もし、5月13日に通夜、14日に葬儀と決めて、一端横浜にもどりました。

母には知らせないことにしました。母は心臓も弱っているからです。
さらに、やっかいなことが起こるのを私は恐れたのです。

病院には父が風邪をこじらせて入院した、というウソをつたえてもらうように頼みました。

12日にふたたび静岡にむかい、通夜、葬儀の準備を進めてもらいました。

13日の朝、病院の看護師の方から電話がありました。
「最後に合わせてあげてほしい!」というお願いをされました。

なやみました。しかし、決心しました。合わせることを。そして、すぐに病院に向かい
父の死を母に伝えました。

母は、予期していた、とのことでした。

13日は豪雨のため、14日の葬儀が始まる前に合わせるように介護タクシーを手配
しました。

14日の早朝病院に向かい、母を介護タクシーで葬儀場までつれてきました。

目もほとんど見えない母ですが、父の顔は見えたようです。

葬儀が始まる前に、母を介護タクシーに乗せ、病院にもどしました。

父に合わせないことにしたのは、私の浅知恵でした。

看護師の方々にその浅知恵を詫びました。

人が、何を本当に望んでいるか?をまったく考えることができなかった。

でも、看護師さんたちのおかげで、母も私も後悔することなく、
今を過ごしています。


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