現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

日本児童文学者協会編「作家117人が語る私の児童文学」

2017-07-08 09:49:42 | 参考文献
 日本児童文学者協会が、「日本児童文学」の別冊として1983年4月10日に発行した、主としてこれまで発表された多くの作家、画家の自作についての発言を編集した本です。
 編集委員は、安藤美紀夫、桜井信夫、砂田弘、宮川ひろの四人です。
 「こどもの本」「親子読書」「びわの実学校」「子どもの本棚」「日本児童文学」「ほるぷ新聞」などの紙誌および教科書関係の刊行物などに、編集員が目をとおしてピックアップされています。
 この特集のために書かれたものではありませんし、もとの原稿が書かれた時期もバラバラなので、いつもの日本児童文学者協会の本と違って、現代児童文学に限定されていません。
 近代童話の大御所である坪田譲治を初めとして、少年倶楽部などに発表されたいわゆる大衆児童文学、プロレタリア児童文学、少女小説などの書き手の発言もあって興味深いです。
 ただ、今まで紹介してきた児童文学者協会の本とは違ってブックガイドではありませんので、どちらかというと作家論や児童文学論に興味がある人たちのための基礎資料的な性格が強いです。
 本は「『敵中横断三百里』の頃」、「私の処女作」、「絵が語る―絵本作家の発言」、「教科書の中の児童文学」、「自作を語る」の五部構成になっています。
 「『敵中横断三百里』の頃」では、山中峯太郎、池田宣政、高垣眸、江戸川乱歩、吉屋信子の文章を紹介しています。
 「私の処女作」では、関英雄、猪野省三、巽聖歌、小出正吾、早船ちよ、椋鳩十、石森延男、与田準一、佐藤さとる、坪田譲治、宮脇紀雄、斎藤隆介、柴野民三、久保喬、筒井敬介、今西祐行、神戸淳吉、前川康男、小暮正夫、小林純一、鶴見正夫、まど・みちお、阪田寛夫の文章を紹介しています。
 「絵が語る―絵本作家の発言」では、かこさとし、赤羽末吉、梶山俊夫、安野光雅、遠藤てるよ、田畑精一、こさかしげる、西巻芽子、味戸ケイコ、瀬名恵子、馬場のぼる、村上勉、滝平二郎、久米宏一、東君平の文章や発言が紹介されています。
 「教科書の中の児童文学」では、今西祐行、松谷みよ子、神沢利子、土家由岐雄、灰谷健次郎、あまんきみこ、椋鳩十、安房直子、いぬいとみこ、杉みき子の文章を紹介しています。
 「自作を語る」では、国分一太郎、須藤克三、しかた・しん、砂田弘、上野瞭、韓丘庸、久保喬、佐々木赫子、生原寺美子、今江祥智、後藤竜二、高木あきこ、奥田継夫、与田準一、吉本直志郎、岩瀬成子、関英雄、藤田圭雄、野長瀬正夫、松谷みよ子、中川季枝子、山口勇子、山下夕美子、西村滋、松谷みよ子、宮川ひろ、岡野薫子、香川茂、高橋宏幸、かつおきんや、石川光男、かつおきんや、谷真介、早乙女勝元、赤座憲久、山本和夫、赤木由子、神沢利子、北川幸比古、福島正実、舟崎克彦、小沢正、那須正幹、上崎美恵子、わたりむつこ、たかしよいち、あまんきみこ、来栖良夫、岩崎京子、岸武雄、菊池正、前川康男、鈴木実、北村けんじ、川村たかし、和田登、浜野卓也、竹崎有斐、鈴木喜代春、加藤多一、おおえひで、安藤美紀夫、庄野英二、平塚武二、長崎源之助、乙骨淑子、古田足日、渡辺茂男、大石真、那須田稔、立原えりか、宮口しずえ、川崎大治、三木卓、高橋健の文章や発言が紹介されています。
 それぞれ立場は違っても、子どもと子どもの本に対する情熱は共通して感じられ、児童文学を志す者としては励まされます。

日本児童文学 2013年 08月号 [雑誌]
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