現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

万城目学「虞姫寂静」悟浄出立所収

2017-07-18 08:54:30 | 参考文献
 時代はさらにさかのぼって史記の時代です。
 ここでも、天下を競った項羽でも劉邦でもなく、項羽の寵姫、虞美人にスポットをあてています。
 有名な垓下の戦いにおける「四面楚歌」の故事や項羽の垓下の歌(最後に決死の戦いの後の虞美人の行き先を心配しています)、虞美人草(ヒナゲシの別名)のいわれなどをちりばめながら、極限状況における男女の愛情と生きざまを描きます。
 三国志と違って史記には疎いので、どこまで正確に作品世界を味わえたか心もとないのですが、虞美人の女の意地は小気味よく感じました。
 それぞれの故事のいわれを知らない大半の読者のためには、注釈があった方がいいかもしれません。

悟浄出立
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