ひょんなことから事件に巻き込まれて、職を失って放浪している若い介護ヘルパーの女性の話です。
様々な問題を抱えた老人たちと知り合って、そこに寄生する形で生活をしています。
介護、老々介護、老人の性、老人ねらいの詐欺など、極めて今日的なモチーフを描いているので興味深いです。
前半はテンポも良く、泊まるところをなくした家出老人と一緒にカラオケでオールをしたり、ネズミ講のような詐欺から一人暮らしの老人を助けたりして、なかなか痛快です。
しかし、中盤から、戦争、生きていくこと、親子問題、近親相姦(?)、性同一性障害などの重い問題が、未消化なまま生硬な感じで出てきて、中途半端な印象を受けました。
特に、登場人物のセリフとして、テーマが生のまま語られたシーンには閉口しました。
やはり三時間十七分の上映時間は長すぎて、しかも途中からはテンポもかなり悪いので、観客が飽きてしまいます(休憩時間もないので、途中でトイレへ行く人が続出していました)。
この内容では二時間以内に刈り込まないと(特に後半)、商業的に成功させるのは難しいでしょう。
主演女優の安藤さくら(女性監督の妹)はけっして美人ではなく、しかもノーメイクに近いので、作品にリアリティを持たせています。
その点では、このような映画では、美人女優はかえって不利でしょう。
また、共演者たちは芸達者なベテランぞろいなので、未熟な監督や主演女優をかなり助けています。
ただし、主人公は家事や介護ヘルパーとしての腕前は超一級(腕前を強調しすぎています)なので、冒頭で職を失ったからといって、ただちに放浪生活に陥る設定には、かなり無理がありました。
様々な問題を抱えた老人たちと知り合って、そこに寄生する形で生活をしています。
介護、老々介護、老人の性、老人ねらいの詐欺など、極めて今日的なモチーフを描いているので興味深いです。
前半はテンポも良く、泊まるところをなくした家出老人と一緒にカラオケでオールをしたり、ネズミ講のような詐欺から一人暮らしの老人を助けたりして、なかなか痛快です。
しかし、中盤から、戦争、生きていくこと、親子問題、近親相姦(?)、性同一性障害などの重い問題が、未消化なまま生硬な感じで出てきて、中途半端な印象を受けました。
特に、登場人物のセリフとして、テーマが生のまま語られたシーンには閉口しました。
やはり三時間十七分の上映時間は長すぎて、しかも途中からはテンポもかなり悪いので、観客が飽きてしまいます(休憩時間もないので、途中でトイレへ行く人が続出していました)。
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0.5ミリ [DVD] | |
クリエーター情報なし | |
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D) |
0.5ミリ | |
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幻冬舎 |