現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

伊坂幸太郎「FINE」AX所収

2017-11-30 10:33:35 | 参考文献
 凄腕で恐妻家の殺し屋の主人公が第四話で殺された真相を、本人と彼の最愛の息子(殺されてから十年後なので彼自身も結婚して息子がいます)の両方の視点で交互に書いて、追及していきます。
 この作品では、作者の持ち味のユーモアがほとんど消えているので、妙にシリアスであまり楽しめませんでした。
 ただし、主人公とほとんど同じ境遇(息子がいて(ただし二人)、孫も男の子)なので、代々受け継がれていく父親の息子に対する想いはよく書けていて身につまされました。

AX アックス
クリエーター情報なし
KADOKAWA

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