現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

児童文学における視点について

2017-01-04 12:27:20 | 考察
 児童文学において(一般文学もそうですが)、視点と人称には密接な関係があります。
 人称には、通常一人称と三人称があります(まれに二人称もありますがそれは例外としてここでは触れません)。
 一人称の場合は単純で、視点は常に主人公にあるので、描かれる作品世界は主人公の目を通したものに限定されます。
 三人称の場合には、いろいろなタイプがあります。
 限りなく一人称に近くて、主人公の視点で最初から最後まで描かれる場合もあります。
 また、カメラ・アイのように主人公の周辺に視点があって、主人公も含めてその周辺を眺めながら描かれることもあります。
 さらに、俗に「神の視点」と呼ばれる、完全に自由度を持った視点もあります。
 これは、俯瞰図から主人公へのズームアップまで、融通無碍に視点の位置が変わるものです。
 厄介な視点としては、作者の視点があります。
 これは、作者という特定の人物(大人の事が多い)の視点で描かれる場合です。
 この場合、子どもである主人公の視点と大人である作者の視点が混在して、作品がわかりにくくなる場合もあります。
 以上のように、いろいろな視点がありますが、作者は、作品世界やねらいに応じて、自覚的に使い分けて作品を書くべきでしょう。


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