現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

藤田のぼる「安藤美紀夫作品論 アウトサイダーのさびしさを追って」日本児童文学1982年10月号所収

2017-12-13 08:42:45 | 参考文献
 「郷土文学・作家と作品」の中に掲載された作品論です。
 安藤美紀夫の処女作である「白いりす」と第二作の「ジャングルジムがしずんだ」を中心に解説し、安藤の関心が「アウトサイダー」にあることを指摘しています。
 これは、「作家論(その記事を参照してください)」で、西田が指摘した安藤の「北海道時代」の特徴である「エトランジェ(異邦人)の目」と基本的には同じことを作品に寄り添って述べていると思われます。
 ただ、安藤の代表作である「でんでんむしの競馬」では、同じように「アウトサイダー」として捉えようとして、十分に解析しきれず尻切れとんぼな感じがしました。
 この作品論の後に出された「風の十字路」や「七人めのいとこ」などの安藤の作品群を予見させるような指摘が欲しかったと思います。
 このような書き方では、「評論」が「創作」の後追いになっているという批判を受けてもやむを得ないと思います。

日本児童文学 2013年 04月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
小峰書店
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池井戸潤「オレたちバブル入行組」

2017-12-10 09:27:40 | 参考文献
 2013年に驚異的な視聴率を記録した「半沢直樹」の前半部分の原作です。
 描かれている事件自体はテレビドラマと一緒なのですが、テレビの方では原作にない魅力的な人物像をいくつも脚色していてより魅力的にしています。
 半沢の妻の花は原作ではうるさいだけで魅力がないのですが、それを上戸彩が演じるチャーミングな女性にしています。
 原作では健在なままの半沢の父親も、笑福亭鶴瓶が演じたドラマでは銀行のせいで自殺していて、半沢の銀行への敵討ち(当時の流行語でいえば「倍返し」ですね)という設定にしています。
 片岡愛之助の演じたオネエの金融庁の調査官は、この本では登場していない(後半部分の原作の「オレたち花のバブル組」(その記事を参照してください)には登場します)のですが、ドラマでは重要な役割を与えています。
 また、敵役の銀行員を部長代理レベルから、香川照之が演じた大和田常務にグレードアップさせて、有名な土下座シーンもよりドラマチックに演出しています。
 原作のこの本も一級のエンターテインメントなのですが、演出や演技陣の力でよりグレードアップさせたからこそ、記録的な視聴率が達成できたのでしょう。

 

オレたちバブル入行組 (文春文庫)
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文藝春秋
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小山田浩子「穴」新潮2013年9月号

2017-12-09 08:24:32 | 参考文献
 2014年上期の芥川賞を受賞した作品です。
 夫の転勤で会社を辞めて、夫の実家の隣で専業主婦を始めた女性の話です。
 謎だらけの義理の家族や動物、そして風変わりな隣人たちに囲まれて、主人公の田舎暮らしは次第に現実と空想の世界の境界がはっきりしなくなります。
 小山田の執拗な描写が、この不可思議な世界をどこまでも追求していきます。
 この作品の持つ意味が何なのかは最後まで不分明なままですが、今まで味わったことのない読書体験が得られたことだけでは間違いありません。
 児童文学の世界でもかつては独自の作品世界を持つ作家がたくさんいましたが、今は没個性な物語も文体も型にはまった読みやすい作品を書く作家ばかりになってしまいました。
 その原因は、出版社側の書き手に対する要求によることが多いでしょう
 現在の児童文学作家は、文学的な冒険をするためには、一般文学に越境するしかありません。

新潮 2013年 09月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
新潮社
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伊東潤「恨み鯨」巨鯨の海所収

2017-12-04 09:41:36 | 参考文献
 この作品でも鯨漁のシーンは迫力満点で、非常に読ませます。
 しかし、やはり人間のドラマが弱すぎます。
 母のために罪を犯した息子が、父や恩人の命を救うことでその罪を償い、その代わりに命を落とします。
 エンターテインメントの世界においても、もう語りつくされたパターンで、しかもこの作品はすぐにラストのおちがよめてしまいます。
 おそらく、作者はこういうパターンを踏襲することで、彼の主な読者層である年配の人たちにもわかりやすい物語を意図して書いているのでしょうが、新しい読者層はもうひとひねりないとひきつけられません。
 児童文学の世界でもあえてパターンを踏襲した描き方をする書き手もいますが、そういった作品は一時の消費財にはなり得ても、すぐに時代に淘汰されてしまいます。

巨鯨の海
クリエーター情報なし
光文社
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三崎亜記「ナナツコク」チェーン・ピープル所収

2017-12-04 09:40:27 | 参考文献
 「ナナツコク」という架空の国の地図を、母親から娘へと代々語り継いでいると称する女性の話です。
 この短編集の中では一番出来が悪いです。
 致命的なのは、彼女が語るナナツコクに全く魅力がないことです。
 世の中に溢れている異世界ファンタジーからパクって来たような既視感があり、さらにそれらよりも陳腐な感じです。
 この連作短編集の作品にはもともと物語性はほとんどないのですから、作者が思いついたアイデアが陳腐だと作品の出来はこのように悲惨なものになるようです。

チェーン・ピープル
クリエーター情報なし
幻冬舎
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三崎亜記「チェーンピープル」チェーン・ピープル所収

2017-12-03 09:33:22 | 参考文献
 この連作短編集の表題作です。
 ファーストフード店やコンビニがチェーン店であるのと同様に、あらかじめ決められた性格や行動規範や仕草を演じて生活しているチェーン・ピープル(この作品でのブランド名は「平田昌三」です)について、ルポライターが取材していく形で書かれています。
 この作品でも、インタビュー以外はほとんどリアルタイムでのアクションや描写はなく、「平田昌三」のルール(総代会や総会、マニュアルなど)や歴史やトピックス(除名者、殺人を犯したメンバー、死など)を淡々と説明文で綴っています。
 そういう意味では、一番作者らしい作品なのかもしれません。
 通常の小説ではないので、普通の批評の仕方では的外れになってしまうかもしれません。
 例えば、大勢出てくる「平田昌三」の書き分けがうまくできていないのですが、「それはチェーン・ピープル」だからだ」と言い逃れされてしまいます。
 また、全体の流れが作者の思い通りに都合よく進んでいい意味での破たんがないのですが、「それはそういうねらいなのだ」と言われてしまうでしょう。
 まあ、こういった作品は、マニュアルを読むのに慣れている(あまり文学は読まない)現代の読者には読みやすいかもしれません。

チェーン・ピープル
クリエーター情報なし
幻冬舎
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三崎亜記「似叙伝」チェーン・ピープル所収

2017-12-01 09:46:18 | 参考文献
 自叙伝ならぬ似叙伝を書くことを仕事にしている男の評伝です。
 似叙伝というのは、自叙伝とは違って、その人の人生の事実(文中にもありますが、これもあくまで本人の主観なのでどこまで事実かは怪しいものですが)を自分で書くのではなく、その人が望む以下のような人生についてゴーストライターが書くものです。
1.亡くなった家族が、今も生きているとした場合
2.自分が今と違う職業や、人生の選択をした場合
3.存在しなかった家族が、「いる」とした場合
 この似叙伝を利用してマスコミに自分を売り出した人物が出てきて、彼が失脚した時にゴーストライターの存在も暴露されて非難され数年後に亡くなります。
 悪者として世間に決めつけられたゴーストライターの真実の姿を、最後に妻が明かすというのがこの本の仕掛けです。
 明らかに、数年前に騒がれたマスコミの寵児だった作曲家にゴーストライターがいたことが発覚したスキャンダルのパロディです。
 キャラクターを入れ替える(ゴーストライターの方をふてぶてしい悪党キャラにして、寵児の方を気弱で真面目そうな世間の同情をかいそうなキャラにしています)ことで、最後のどんでん返しの効果をあげています。
 この作品でも、基本的には主に説明文でストーリーを進めていくのですが、リアルタイムのアクションを描いた部分も比較的多く、一般的な小説に近くなっています(その分、作者の個性が弱くなっているかもしれません)。
 
チェーン・ピープル
クリエーター情報なし
幻冬舎
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津村記久子「ウェストウィング」

2017-11-30 10:36:59 | 参考文献
 駅のターミナルの反対側の不便な場所にある、古い大きな商業ビルが舞台です。
 ネゴロは三十代前半の長身の独身女性(津村の分身か?)で、あまり景気の良くない小さな会社の支所に勤めています。
 フカボリは二十代後半の独身男性で、やはり不景気で給料がカットされてしまう建築関係の計測会社の支社に勤めています。
 ヒロシは小学六年生で、ビルの中にある塾に通っていますが、コインロッカー屋でアルバイトもしています。
 この全く関係のない三人が、ビルの四階にある物置き場で、別々に息抜きをしています。
 ひょんな事で、三人はお互いに正体を知らないまま、手紙や物をやりとりにします。
 一読して、「これは作者の今までの「仕事小説(あるいは学生小説)」の集大成なんだな」という気がしました。
「ワーカーズ・ダイジェスト(その記事を参照してください)」での複数主人公がすれ違うように生きる姿の書き方。
「まとまな家の子はいない(その記事を参照してください)」での現代の子どもたちの生きづらさ。
「とにかくうちに帰ります(その記事を参照してください)」での、大雨による帰宅困難シーン。
 そういったすべての要素が、この作品には詰め込められています。
 三人が感染症にかかって入院したり、ビルが解体されそうになるなどのピンチが、最後は一応回避されてひと段落という感じですが、今までの作品に比べると、仕事などへの将来の展望の暗さは一段と増したように思えます。
 それに代わって、人との結びつきの重要さが強調されています。
 ネゴロは、ビルで働いているいろいろな同性の人たちの存在が救いになっています。
 フカボリは、ひょんなことからビルで知り合った女性と再会できます。
 ヒロシは、勉強に向いていない(その一方で物語作りや手仕事(スケッチや消しゴムハンコなど)には才能を示しています)ので塾へ行きたくないことを、ようやく母親に打ち明けられます。
 こういったラストでは、今までの作品よりも、仕事や勉強に対する作者の否定的な見方が強くなっています。
 これは、作者が会社を退職して、作家専業になったことが影響しているかもしれません。

ウエストウイング
クリエーター情報なし
朝日新聞出版
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伊坂幸太郎「FINE」AX所収

2017-11-30 10:33:35 | 参考文献
 凄腕で恐妻家の殺し屋の主人公が第四話で殺された真相を、本人と彼の最愛の息子(殺されてから十年後なので彼自身も結婚して息子がいます)の両方の視点で交互に書いて、追及していきます。
 この作品では、作者の持ち味のユーモアがほとんど消えているので、妙にシリアスであまり楽しめませんでした。
 ただし、主人公とほとんど同じ境遇(息子がいて(ただし二人)、孫も男の子)なので、代々受け継がれていく父親の息子に対する想いはよく書けていて身につまされました。

AX アックス
クリエーター情報なし
KADOKAWA
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本谷有希子「パプリカ次郎」嵐のピクニック所収

2017-11-29 08:47:11 | 参考文献
 露天商の少年と、定期的に台風や雷のように現れ露店を破壊していく暴徒たちとの接触を、シュールなタッチで描いた掌編です。
 なんとなく作者の意図する比喩も想像できるのですが、描き方に迫力がないので印象に残りません。
 児童文学の世界(特に絵本)では、スズキコージの「サルビルサ」(その記事を参照してください)のように、はるかにシュールで、はるかに迫力のある作品がたくさんあります。

嵐のピクニック
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講談社
  
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伊坂幸太郎「EXIT」AX所収

2017-11-28 09:53:00 | 参考文献
 主人公の凄腕の殺し屋が、同等の腕前の同業者と対決します。
 この対決は引き分けに終わるのですが、その後主人公はあっさりと(二行で)別の手段で殺されてしまい、主人公は対決した同業者へ移ります。
 この短編では、作品の一番の魅力である主人公の恐妻家ぶりがぜんぜん生かされていなくて、まったく物足りません。
 息子への愛情(これは同業者も同じです)は他の短編と同様に書かれているのですが、とってつけたようでうまくいかされていません。
 そのため、同業者との対決がメインになっているのですが、こうしたアクションシーンはもっと上手に書ける作家はたくさんいるので、特に魅力はありません。
 他の短編は雑誌に発表されているのに、この作品と次の最終作品だけが書き下ろしになっているようなのですが、それが悪影響(本にするために無理に書かされたかもしれません)しているように思われます。

AX アックス
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KADOKAWA
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三崎亜記「正義の味方」チェーン・ピープル所収

2017-11-28 09:52:22 | 参考文献
 ウルトラマンを想起させる「正義の味方」が、実はみんなにとって迷惑な存在(「敵」に壊されるのだけならその被害は国が補償するが「正義の味方」との格闘で被害がさらに拡大されてしかも誰も保障してくれない、「敵」は「正義の味方」がいるから日本だけを襲ってくるのではないか、政争に利用されているなど)になっていったことが、「正義の味方」がいた四十年前を懐古する形で語られます。
 明らかにウルトラマンのパロディなのですが、書き方が独特です。
 ほとんどリアルタイムのストーリー展開はなく、過去の事実を淡々と説明する感じです。
 そう、何かの教科書のようです。
 この作品はかなり極端ですが、最近のエンターテインメントでは、描写、アクション、ダイアローグといった従来の小説の文章よりも説明文でストーリーが語られる傾向にあります。
 これは、対象としている読者の読書体験が昔と比べて少なく、文字情報から物語を読み解く力が弱くなっているので、説明文の方が物語を追いやすくなっているためだと思われます。
 このことが悪いと言っているのでなく、かつて物語消費の媒体が「人による語り」から「文字情報」へ変わったように、現代では「文字情報」から「視覚プラス音声情報」へと変化していると言っているのです。
 文学に限ってみても、「詩」から「散文」へ、その「散文」もより意味を限定する(児童文学研究者の宮川健郎の言葉を借りれば)取扱説明書のような誰が読んでも同じように意味が伝わるものへと変化しつつあります。
 極論すれば、文学は限りなく芸術から遠い世界へ向かっていると言えるかもしれません。


チェーン・ピープル
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幻冬舎
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舞城王太郎「美しい馬の地」短編集五芒星所収 群像2012年3月号 

2017-11-23 08:50:18 | 参考文献
 非・連作短編と銘打たれた短編集の冒頭の短編です。
 流産を憎む気もちに取りつかれた独身男が、偏執狂的なふるまいをして孤立していく短編です。
 女の人に流産させたことはないのに、なぜかその思いに取りつかれ、関連する資料を集めるのに没頭したために、恋人に去られてしまいます。
 流産に関する衝動はさらにエスカレートして、すべての流産した子どもたちのために水子供養をしようと思うまでのところまでたどり着いてします。
 そのために、同窓会で流産の経験ある女性といさかいを起こし、男の執拗さに腹を立てた同席していた男性に暴力を振るわれ骨折させられてしまいます。
 理性ではいけないことだとわかっているのに、その衝動を抑えられない人間の弱さをこれでもかと繰り返し描いています。
 児童文学でも、子どもたちの抑えきれない衝動を描くことは有効だと考えています。
 自分自身を振り返ってみると、幼稚園、小学校、中学校と進むにつれて、しだいに抑圧を感じるようになったと思います。
 私の場合、その抑圧は、高校、大学に進むにつれていったん弱くなりました。
 しかし、就職、結婚、子どもたちの誕生、老親の介護などにより、再び抑圧が強くなっていきました。
 それが、両親の死、子どもたちの独立などによりまた弱くなっていって、今は抑圧からかなり解放されました。
 それでも、時々は、抑圧(ストレスといってもいいかもしれません)を受けると、衝動を抑えられなくなることもあります。
 どうやら、抑圧と衝動は比例関係にあるようです。
 抑圧されていた時には、衝動的に怒ったり、食欲を抑えられなかったり、ひどい時は犯罪すれすれのことをしたりしたこともありました。
 そういう意味では、子どもたちの抑圧(主に学校や親から加えられると思います)を開放するような作品は、彼らの精神衛生ためにも必要とされていると思われます。
 
群像 2012年 03月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
講談社
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伊坂幸太郎「Crayon」AX所収

2017-11-23 08:47:41 | 参考文献
 この短編では、主人公の凄腕の殺し屋が恐妻家である面が、特に強調されています。
 主人公と同様の恐妻家と知り合い、彼としては生まれて初めての友だちを得ます。
 しかし、それは意外な形(やはり殺人が絡みます)で、あっけなく終わりを告げます。
 この作品の題名は、主人公と友人が、それぞれの息子や娘が幼稚園の時にくれた「おとうさん、がんばって」とクレヨンで書かれた似顔絵に由来しています。
 主人公たちは、つらい仕事やかかあ殿下の家庭生活をなんとかやっていけるのは、子どもたちの幼いころの思い出のおかげだと思っています。
 幼かった息子たちが誕生プレゼントにくれた、クレヨンで書いた「かたたたき券」や「なんでも券」を今でも捨てられない(もったいなくて使えませんでした)自分としては強く共感しました。
 おそらく日本中の多くの父親たち(恐妻家でなくても)も同感だと思います。

AX アックス
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KADOKAWA
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伊坂幸太郎「BEE」AX所収

2017-11-22 08:37:33 | 参考文献
 この短編でも、主人公の凄腕の殺し屋の恐妻家ぶりがいかんなく発揮されています。
 題名のとおり、昆虫のスズメバチと、それと同名の主人公の命を狙う殺し屋とをうまくからませて描いて、読者を飽きさせません。
 庭に巣を作ったキイロスズメバチの駆除のシーンは、私も体験がありますが、まったく事実通りで著者も体験があるかよほど綿密に調べたのでしょう。
 こうした細部のリアリティも、良質のエンターテインメント作品には欠かせないものです。
 また、この作品でも、主人公と高校生の息子の会話や、近所の十年飼っていた猫が死んでペットロスになっている若い母親とそれをけなげにいたわる五歳の息子のやりとりなどに、児童文学テイストがあふれていて、中学生や高校生の読者に向いたヤングアダルトエンターテインメント作品と言えるでしょう。

AX アックス
クリエーター情報なし
KADOKAWA
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