渾沌滅七竅

生命ある無秩序を愛する渾沌。

米イージス艦と衝突の外航コンテナ船

2017年06月17日 | 日記
フィリピン船籍で約20名の乗組員もフィリピン人。
約3万トン弱の巨大外航コンテナ船は、「何だ、フィリピンの船か」と、業界外の一般の方々はお思いでしょう。
昔から、この様な捉え方をされ、ニュースになります。

しかし、情報の流し方の違いでは、一般の方々は事実誤認をしてしまいます。

このコンテナ船は、外航定期航路に投入された日本の船会社「日本郵船」が運航する日本の巨大コンテナ船の一隻です。

日本に船籍を置くよりも経費の安いパナマやリベリア、或いはフィリピンに置くのが通例です。
船籍が、どこの国にあるか、ということよりも、チャーターしてどこの船会社が運航していたのかが問題です。
乗組員は、人件費の安い発展途上国の船員が乗ります。
今や、フィリピンやベトナム等で、船員養成学校を自前で運営し、卒業生を、自社運航の船舶に乗せることまでやっています。
本格運用から、もう20年程は経つ筈です。
いろいろと仕組まれ、見掛け上はフィリピンの船の様に見えますが、実は、完全なる日本の船です。

日本の船会社のグローバル化は、既に何十年も前から始まっています。
もともと、東京・神戸商船大学や高等商船学校を卒業した日本人船員が、日本船籍の外航船に乗って、世界の隅々迄行き、海外拠点の駐在員と海外船社代理店のもと、輸出・輸入物流に直接携わっていた、という意味では、国際化には馴染みがあったのですが、言えば「大いなる田舎者」でもありました。

船員給与の高騰で、日本人乗組員が減らされ、つい以前までは、船長と一等航海士、機関長の船舶幹部は、日本人で、その下の乗組員は、すべて外国人という時代が長く続きました。

東京港大井コンテナ埠頭で運ばれて来た輸入コンテナ貨物を陸揚げし、直ちに輸出コンテナ貨物を船積みし、翌日には出港の筈でした。

実態上は、外国の船舶でも何でもなく、まさに歴とした日本の大手船会社の運航する外航定期貨物船で、海外と日本を結ぶ貿易物流の担い手で、誤った認識をされ兼ねないので、もういい加減に、昔流の変な情報の在り方、流し方を見直した方が良いと思っています。
ニュースの字面だけを追うと、本当の姿が見えなくなります。

ただ、どちらかというと、この種悪いニュースが少なくないので、日本船主協会も、素直にはなれないのでしょう。


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