「2083―ー欧州独立宣言」日本語版

グローバル極右界の「共産党宣言」、現代世界最大の奇書

2.77 文化保守の言説戦略(p661~)

2013-01-16 21:07:05 | 理想の西洋世界
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 戦略的かつ進歩的な言説戦略こそ、主張を効果的に伝えるための最優先事項だ。
 「人種」、「白人」、「民族」、「国家主義者」といった言葉は、大戦後の欧州で徹底的に封絶されてきた言葉だ。このような言葉を無意味に発すれば、その場で自分の人格をハラキリすることになってしまい、組織目標を世上で達成することなどできなくなってしまう。マスゴミもその用語を徹底的に糾光してくるだろう。ナチが原罪王とされる当代欧州では、そうした罠は絶対に回避しなければならない。説得時には言説の使用法を考えて欲しい。清真な文化マルクス主義者(またはボリシェビキ)と全球資本主義者(または放任資本主義者)との間では戦略を切り替えるべきだ。質問を装って秀逸な議論を仕掛けるのも良い。この宣言文の論理を駆使して討論王になり、同路人を勝ち取って欲しい。例えばムスリムとキリスト教徒の人口比が逆転したレバノンの歴史的人口統計を駆使して、
 
 レバノンのような人口統計が西欧では生じないと信じる貴方の論理を述べて欲しい。こうした事態を拒むのなら、欧州人民は阻止のために対策すべきでないか?
 中国当局がチベットに漢民族の人口攻勢を仕掛け、チベット文化を破壊するのは背徳だというのなら、欧州愛郷者が欧州文化を保守するのにどうして反対するのか?
 御前は自分を反ファッショと言う。なら、ファッショ思想の顕現形態たるワッハーブ・クール系のモスクの外で抗議する者をどうしてファッショ呼ばわりするのか?それこそ欺瞞ではないか?

 このように事実の夜笠を纏って質問すれば、殺人的に多くの人物を世界中で調伏できるはずだ。
 俺は今、2500人くらいのフェイスブック同朋がいて、欧州の文化ハラキリを告発する評論を書く度に多くの電声を送ってくれる。しかし、「人種」や「ジェノサイド」などの敏感詞が含まれる煽情的なものは削除するようにしている。そうした言葉で真摯な討論が麻痺し、愛郷心にモエル「PC主義の忠臣」たちが電声を送りにくくなるからだ。当代西洋はPC主義が跋扈する紅世ということを認識してほしい。
 経験からいうと、敏感詞を封絶すれば、3倍ぐらいの電声が送られてくる。最終目標も相対的なものに過ぎない。PC主義を表面上受容するのは、あくまで目標を現実化するための欺瞞計だ。
 真名は我らが握っている。問題はその真名を伝えるために、どう他者と意思疎通するかだ。もし、相手が制度的人道主義の被害者の場合、真名を「平易な言葉」で直接伝えると、恐怖して防衛機制から逃散してしまう。そうした場合は、穏健な文化保守の言説を援用しながら、間接的に伝えるようにしよう。
 一例を挙げる。「多文化主義は欧州文化の伝統的身份と国民国家を解体する嫌悪の思想だ」と一文叫ぶだけでは、皆逃散していくだけだ。これでは寧ろ反生産的だ。しかし、より温和な単語を駆使して、同様の結論へ運ぶようにすれば、より多くの信者を獲得できる。同じことを語るにしても、10頁の温和な随筆は皆を逃散させるだけの傲言より遥かに効果的なのだ。我らは大志を胸に長期戦略と柔軟運用を両立させられる汎欧州組織である。
 
 評判墻を維持し、全対象を前に最大の成果を上げる
 種々の保守集団を対象に思想を宣伝する代弁人になった心算になって欲しい。現代の保守派は恐らくこういう構成だ。

 1類、白人至上主義者や核心的ナチ・・・5%以下
 2類、白人民族主義者・・・10%以下
 3類、文化保守・・・15~30%
 4類、反多文化だが穏健派の文化保守・・・30~35%
 5類、多文化主義系の保守・・・40~60%

 言説戦略は対象ごとに変えるべきだ。真摯な政党が支持者拡大のために穏健保守の言辞を用いているように。例えば、5類を主対象にすれば全保守に宣伝できるだろうが、3類を主対象にすれば、4,5類を敵に回すことになろう。評判墻を保守しつつ、10~30年間の長期的野望を抱いて欲しい。
 残念なことに、この計略を最も成功させているのは、宿敵の「紅の葡萄」バロッソ委員長だ。バロッソは学生時代ポルトガル共産党の一員だった訳だが、マスゴミはどこも文化保守に対して行ったように彼を抹殺しようとしない。
 本質的には2類の保守だったのに、党勢拡大のために5類の言説を展開した結果、2類の形質を忘光してしまった机会主義者(オポチュニスト)も存在する。多文化主義を支持する保守は信念をハラキリした輩であり、最早保守とはいえない。欺瞞計は必要だが、それに溺れてしまってはならない。
 文化マルクス主義の確信犯は調略の対象にしなくて良い。彼らは真名に基づく議論などする気がないのだから。その代り、清真な人道主義者や無知なる大多数の大衆に向けては欺瞞計を用いても良いから、支持者獲得に努めて欲しい。論争における最弱の雑魚は誠心君だ。彼らは直ぐに人格のハラキリを行ってしまう。政治家の95%が真名の歪曲者なのもこれが原因だろう。
 望ましき用語は非ムスリム、保守、文化保守、基督欧州人、欧州先住民だろう。このような用語なら、あらゆる右派勢力を包摂できるはずだ。民族集団という言葉も避けた方が良い。
 ただし、脅威を示す時は反移民でなく反イスラムという用語を用いるべきだ。世界イスラムウンマやディミテュードという大衆には耳慣れない「新語」を注釈つきで挿入しつつ。この言説戦術の規則を守りながら、討論王になって欲しい。40代以下の青年なら、言説の使い分けもより達者な筈だ。
 どうか国民という単語は広報用の政党名に用いないようにして欲しい。国民戦線や英国国民党という組織は実在するが、そのような単語は大衆にナチの記憶を惹起させるだろうから。また、反移民など「独身白人墳青」専用と看做される問題を取り扱う時は、女性の代弁人を立てるのも大いに有効だ。細則はここで定めないが、主張を宣布する手段を考えるのは、我らにとって大いに有効なことだ。
 ムスリムの人口攻勢と欧州イスラム化計画を敵役にすれば、文化保守も連帯して40~70年以内に政権を獲得できるだろう。旧世代の文化保守もどうかこの「新現実」を受容して言説戦略を補丁して欲しい。それが嫌なら沈黙していて欲しい。人種主義型の保守は第二次大戦で絶滅したこの文化保守運動とは何の関連もない概念だ。

 民族性と人種
 好悪を問わず、民族性は与否なく世界各国の文化の主要素であり、対立の根源でもある。教科書的にみても、「クルド人対スンニ派アラブ人対シーア派ペルシア人」という構造があるではないか。
 イスラム化とは同時にアラブ化でもある。9割がムスリムのモーリタニア等ではサウジ支援の下アラブ化が進んでいる訳だが、多文化主義に耽溺する西洋のマスゴミも学会もこれをスルーして止まない。
 現代の西洋では、多文化主義的な言説を吐くことも時として必要だ。文化マルクス主義者に媚敵するためでなく、文化保守に対し仕掛けられた地雷原から自衛するために。マスゴミは我らに烙刻を貼るために、我らが「釣語」を吐くのを望んでいるのだ。
釣語を吐く現代右派は評判墻の概念を理解しているのだろうか?マスゴミは人種、人種戦争、黒んぼ、白んぼ、ユダといった言説の地雷を仕掛け、右派に踏ませて評判墻を壊光しようとする。彼らは他の文化保守の評判墻にまで打撃を与えている。我らはこうした言説戦略を採るべきではない。
 預言者ムハンマドでさえ「戦争は詭道なり」と言ったものだ。ムスリムも文化共産主義者もこうした情報戦術によく習熟している。彼らは非寛容を真名とする多文化主義の計略を用いて嫌西洋流のミステスを内部に植え付けている。
 西洋の評判墻を護るためには、我らも同じことをせねばならない。これは義務だ。

 国家主義という単語
 国家主義や国家主義者という用語は歴史とマルクス主義の謀略により汚辱の廃墟と化してしまった。文化保守政党の勢力が35%を超えたら、こうした用語を解禁しても良いだろうが、多くはこの用語を警戒することだろう。
 
 注釈
 上の「成長戦略」にも誤謬があるかもしれない。確かに保守の中核を忘却して勢力を拡大した右派政党は欧州イスラム化を遅延させられるだろうが、ムスリムが多数派となった将来、発生するだろう欧州インパクトの日には傍観以外何もできないだろう。多文化主義敵視の「血則」を死守した泡沫右派政党の方が新欧州の救世主になるかもしれないのだ。クーデターの立役者たちは諸悪の一部と化した一般保守を信用せぬことだろう。

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