BS・・もとい! VS隊長な日々

ただの保護者だったのにいつの間にやらBS隊長3年を経てとうとうVS隊長。
愚痴や独り言が満載

団フェスティバル

2010-05-21 14:21:53 | ボーイスカウト
連休明けの先週日曜日に団行事が行われた。

『わんぱくキャラバン』というタイトルだった。
このタイトル自体は私はどうなんだろうか? と思ってはいる。
いる・・・が、いちいち目くじら立てても仕方がないので
とりあえずは煩いことは言わないことにした。


そもそものスタートは「団バザー」だった。
要は収益事業、活動資金稼げである。

今回の登録でスカウトの減員に直面し財政基盤の強化を含めて
収益事業の展開を育成会が再検討した。
そこで数年前に実施をやめた団バザーの復活の話がでた。

どうせ、ならばその傍らでスカウトの活動もなにか入れたい。
昨年の春に実施した団ラリーも今年は予定にないのでその要素も
取り入れたい。

どうせならば、それを一般の方にお見せし、場合によっては
参加していただき募集活動につなげたい。

そうした非常に多目的な、欲張りな想いがコトの始まりだった
ように聞いている。

途中で議論が二転三転した。
まずは団バザーに代表される収益事業の側面を断念した。
片手間にリサイクルショップのまねごとをしてもいくらも収益
が上がらない、という予想と、収益事業に大人のリソースを
取られるとそれ以外の団行事、勧誘行事の部分に手がまったく
回らなくなるからだ。

そして最後の最後まで新規勧誘と団ラリーの二つの側面の
間で軸足の置き場についての議論があった。
途中で団の縦のつながりに重きを置き、勧誘の側面を副次的な
ものとすることで収束しかかったのだが、どこでどうなったのか
直前で、新規勧誘の行事としての部分にスポットをあてての
実施と決まった。

途中に合計で5つのポイントを作り、BVS,CSそして一般
参加者を異年齢混在の班にいれてポイントラリーとした。
事前の勧誘がうちの団としては異例にうまくいったようで当日
までに15組ほどの体験参加希望が寄せられた。

木に渡したロープに滑車を取り付けてターザンよろしく空中散歩
を楽しめるターザンロープは地区内他団の指導者が装備をそっくり
抱えて助っ人に来てくれた。

他にもBVS年代やCS年代が楽しめそうなポイントが出来上がった。

BSスカウトはBS隊の担当ポイントで簡易模擬サイトをつくって
そこでのゲームを担当した。
VSスカウトは全体進行と団委員会出典のポイントでの指導を担当した。


当日はいい気候に恵まれて気持ちのいい晴れ模様のなかでの実施と
なった。 体験希望は最終的に27名参加してくださって、中には
そうとう積極的に入隊を希望する方もいて非常に手ごたえを感じた。



実施に至る「目的」の部分でだいぶ右往左往したところがちょっとね。


実施後の印象はほとんどの関係者が『やってよかった』と感想を
述べている。

天気がよかったこと、ゲームが楽しかったこと、事前の小学校で
のフライヤーの配布などがうまく機能したことなどがその理由の
ようだ。

私もその場にずっと居合せたが、まさしく同様の感想を持った。

たしかに良かった。
だが、うまくいったからいいじゃないか、で終わりにして
しまったらなんの教訓も得ないヤリッパナシの活動に堕する。


確かに楽しかったし、新規入隊者の手ごたえもあった。
だが、きびしい言い方をすればそれらはすべて『結果オーライ』
の結論に過ぎないと思う。


この結果は確かによかった。
だが、この結果こそが実施に先立って臨んでいたものだったのか?
実はそこがあいまいのままで本番に臨んでしまい、新規入隊への
手ごたえを『たまたま』感じたからこその結果オーライだったのでは
ないだろうか?

だとしたらせめて今回の結果を正確に総括し次回へのデータとして
置かないと翌年意向になにもつながらない活動になりかねない。


なによりも天気に恵まれて野外で存分に遊ぶことができたことが
今回の成功の大きな理由であろう。
野外を教場に、を実践することができた。

体験参加の子の保護者に「ドロンコになるかもしれませんが
そこはご容赦」と初めてに伝えての実施だった。
そこはとてもよかった部分だろう。

だが、スカウト活動の一貫性をきちんと伝えることが出来たの
だろうか、が少し気になる。


昨年実施した団ラリーはエリアないの田園の中を歩くポイントラリー
で、BSスカウトを各班に配置し年少者をきちんとケアしてゴールを
目指すものだった。 コースの半分以上の部分についてはVSスカウト
が計画し、下見し当日もコース各所に配備されての実施とした。

非常に残念なことにこの時は一般からの参加はなかった。

今でも明確に覚えている、私がBS隊長時代に私が提唱して実施した
団ラリーでは更に縦割り班の中の異年齢による知識と技能を相互に
補完することで課題を遂行するプログラムとして実施しなによりも
班の中での年少者から班を率いることになったBSスカウトに
熱い視線が向けられた。

私の印象ではこうしたボーイスカウトらしい活動、異年齢を統合した
プログラムで実施すると一般からの参加が低調になる。

今回のように一定の閉空間(公園内)で、参加者ひとりずつが体験
するゲーム性の強いイベントのほうが一般からの参加が多い。
年長者が年少者をケアしながらチームとして課題を達成しゴールを
目指す。 いまはあまり受けないのだろうか、と気になってしまう。

これは事前の宣伝活動の差なのかもしれないが、今回の成功を見ながら
も、なんとなくさびしさ、そして一抹の不安を感じてしまうのだった。





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2 コメント

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お疲れ様でした (Iインストラクター)
2010-05-21 20:32:39
うちも、駅に近い公園で団バザーでした。
入隊者が増えると良いですね。
Unknown (blue_serow)
2010-05-23 17:22:47
募集活動でどのレベルまで「ボーイスカウトらしさ」を強調するのが良いのかは悩ましいところだと思います。

昨年行った当団の募集行事では、グループのアシストにBS隊員に入ってもらいました。
言葉でアレコレ説明するよりも彼らを見ていただけば分かる、との考えからです。

開催場所については、告知のしやすさと安全確保の面、両方から考えて地元の緑地公園にしました。まずは気軽に遊びに来ていただける場を整えないとなんのキッカケにもなりませんから。

その時にも関係スタッフの間で打合せた時、『多くの人たちがイメージしている「ボーイスカウトらしい活動」って何だろう』で話が止まってしまったことを思い出しました。

ちなみに当団でも結果の検証は未だに行われていません。数度声をかけても後回しになって着手されない。悪しき伝統があります。