
2010年/フランス
35mm-カラー111分
フランス語、英語(日本語字幕)
監督:ジル・パケ=ブレネール
脚本:タチアナ・ド・ロネ
セルジュ・ジョンクール
出演:ステファン・マルシル
クリスティン・スコット・トーマス
メリュジーヌ・マヤンス
ニールズ・アレストラップ
フレデリック・ピエロ
ミシェル・デュショーソワ

過去の悲しみと痛みを未来の光に変える感動作
1942年のパリ、ユダヤ人一斉検挙の朝。10歳の少女サラはすぐ戻れると信じ、
弟を納戸に隠して鍵をかけた。収容所へ送られた彼女は弟を救うために逃亡
し、人々に助けられながらパリへと向かう。
現代のパリ、夫と娘と暮らすアメリカ人女性記者ジュリアは45歳で待望の
妊娠を果たす。喜びを胸に夫に報告するが、彼の答えは思いも寄らぬ反対
だった。そんな人生の岐路に立たされたジュリアはある取材で衝撃的な事実に
出会う。夫の祖父母から譲り受けたアパートのかつての住人が60年前のユダヤ
人迫害事件で連れ去られたサラとその家族だったのだ。
果たしてサラは弟を助けることができたのか。二人は今もいきているのか。
ジュリアは事件を紐解き、サラの足跡をたどる。アメリカに渡っていたサラ。
彼女の息子に隠されていた真実。次々と明かされる秘密がジュリアの心を
揺さぶり、人生さえも変えて行く。そしてすべてが明らかになったとき、
サラの痛切な悲しみを全身で受け止めた彼女はついにひとすじの光を見出す
のだった。
(第18回大阪ヨーロッパ映画祭公式パンフより)
* * * * * * * *
タチアナ・ド・ロネの同名小説を映画化した作品で、大阪では来年1月に
シネ・リーブル梅田で上映予定ですが、今回の大阪ヨーロッパ映画祭で
先行上映するということなので、観に行ってきた。
とても素晴らしい作品だった。
過去のサラのパートと、現在のジュリアのパートが交互に流れるのは効果的で
ダレることなく最後までスクリーンに惹きつけられた。
特にサラのパートでの、純真なサラが弟を助けると約束したからと保護された
農夫夫婦の助けを借りて、アパートまで帰りつき、そこで変わり果てた弟の
姿を発見するサラの姿は観ていて切なくなった。
ジュリアがサラのことについて調べ始めたきっかけは夫の祖父母がサラの居た
アパートを不正な行為で取得したのではないかという疑惑がもとだったんだが、
調べて行くうちにサラが辿った人生を知るうちにジュリア自身の生き方にも
影響を与えていく過程が丁寧に描かれていたと思う。
ラストのジュリアとベルトランのシーンで何故か泪が溢れてしまった。
この未来を感じさせる終わり方はジーンと来るな。
フランスでもナチツドイツが行ったユダヤ人迫害事件があったこと、その事を
1995年にシラク大統領が認めるまでフランス政府は一切認めて来なかったと
いうことについて何も知らなかった。
この映画を観て初めて傀儡政権とは言えフランスが同じことをしていた事実に
衝撃を受けた。
『黄色い星のこどもたち』でもヴェロドローム・ディヴェール大量検挙事件に
ついては描いているが、上映中は見逃してしまったのでDVDが出たら是非観て
みようと思う。
クリックして下さった方、ありがとうございます。










この子がおみごとすぎて、他のパートがかすむほどでした。
「黄色い星・・」のときも感じたのですが、フランスもとんでもないことをしたという深い反省。でも、最悪だけじゃなく、かすかな希望もあった・・ということを描いて、なんとか贖罪にしているようにも見えたのは、へそまがりかな。
コメントありがとうございます。
サラ役の子がうまかったですね。
彼女の弟を思う気持ちに惹きつけられました。
>なんとか贖罪にしているようにも見えた
贖罪だとしても映画化することで多くの人にこういった事実が
あったと知らしめる効果があったと前向きに思いたいです。
私もこの映画を見てなかったら、この事件に
ついてずっと知らないままだったかもしれませんし。