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映画鑑賞会「ザ・テノール」へのお誘い ② ネタバレに御注意を

2017年01月30日 | 健康寿命

Presented by  グレープス.com  and スズキ美容室.com 

and  スズキ美容室・訪問サービス.com  (長野県飯田市)

 

3月5日(日)に開催されます、

飯田ボランティア協会さん主催の映画鑑賞会「ザ・テノール」のご案内の第二回目です。

 ※この映画に関する中心的な情報を含んでいます。

以下の内容については、お取扱いにくれぐれもご注意ください。 

 「ザ・テノール」は、その裾野が広く、奥行きもたいへん深い映画です。

観どころが多くあります。

そこで、今日は、映画マニア的に、この作品を深堀してみたいと思います。

 

★皆さんの、それそぞれ興味のある入口から、この映画を楽しんでいただけるのではないでしょうか。

 

まずは、

Ⅰ. 「総合芸術・オペラ」 その深遠なる世界への入り口として

◆ 映画 「ザ・テノール」は、オペラの一流の音源、ステージ撮影が織り込まれた、本物志向の映画です。

主人公のオペラ歌手のモデルである、韓国のベー・チェチョルさん ※1 の実際のキャリアの足跡をたどるかのように、

劇中に登場するオペラの曲目リストは、イタリアの作曲家 G.ベルディの作品群。

ベルディは、イタリア・オペラというよりも、全オペラ界を通じての巨人。

歴史的なスーパースター(作曲家)です。

 

ベルディのオペラ作品や、その人となりを知ることによって、

この映画をみる上での( 観た後での )バックグウンドが、より深いものになると思います。

 さて、

ベルディの、その人生は、オペラの大作曲家でありながら、イタリア統一の民族運動の闘士の顔もあり、

そののちは、農業へ傾倒し、晩年には、病院経営、養老施設経営へと舵を切っていく。

という、たいへん興味深い軌道をたどっています。 ※2

そして、

この映画の中で、5曲もの楽曲がとりあげれている、ベルディ・オペラの代表作品が、「イル・トロバトーレ」。

「吟遊詩人」の物語。

この映画鑑賞と併せて、オペラ鑑賞の入り口として、おすすめしたい作品です。

ベルディ・オペラの真骨頂である陰鬱で、重厚、壮大な悲劇。 

物語性豊かな、このオペラ作品では、歴史の暗部にも、スポットが当てられています。 ※3

 

つづいて、

Ⅱ. 映画のラストシーンから、

この物語のモデルである、オペラ歌手、ベー・チェチョルさん ご本人のことを知る。

という楽しみ方。

◆ 映画のジャンルには、「カムバック(復活)もの」的な分野があります。

ヒーローが、不屈の魂で、困難を乗り越え、窮地から脱して、栄光をつかみ、喝さいを浴びる・・・みたいな物語です。

「ザ・テノール」は、一見、ビック カムバック映画のステレオタイプような受け止め方をされることも、あるのかと思いますが、

果してそうでしょうか。

 

主人公は、オペラの頂点を目指すことに人生をかけていましたが、声を失い、苦闘の末に復活。

そして、その復活のステージで選んだ曲は、アメイジンググレイス。  ※4

その選曲が暗示する彼の心情を察すると、

彼は、自分自身のカムバックを、RECOVER(復活)というよりも、REBoRN (生まれ変わり)と意識しているのではないか…。 

そこに、この映画に込められたメッセージの核心があるように思いました。 ※5

 

そんなことを考えながら、映画を観ていると、 

◆映画が終了した後は、とにかく、ご本人に会ってみたい、いまのご本人の歌を聴いてみたいという衝動に駆られます。

そうしたら、偶然にも、タイミングよく、こんな素敵な音楽会が東京のオペラシティの大ホールで3月に予定されていました。

⇒ 

◆日野原重明(聖路加病院)プロデュース◆

「奇跡の歌声に乗せて、愛と生きる力をあなたに 第5弾」 ベー・チェチョル コンサート

主催者・ボイスファクトリーさんの公式サイトはこちら ⇒  https://www.voicefactory.jp/

 

さて。ところで、

★今回の福祉映画の鑑賞会の作品が、「ザ・テノール」?

最初から、そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃったのではないでしょうか。

そもそも、「ザ・テノール」は、福祉映画なのか? 

そうなんです。

その疑問は、この作品をここまで深堀してきて、はじめて解けてくるのではないでしょうか。

 

そして、最後にもうひとつ、

Ⅲ. 芸能界の舞台裏を知る、「バックステージもの」として、  

の魅力について、触れてみたいとおもいます。

 

◆芸術家が大きく輝けるか、

芸術家が大きな仕事を成し遂げられるか否かの重要な要素として、

「エージェント」(マネージャー)や「プロデューサー」の存在があることは、

最近の日本の芸能界の話題からも、多くの人が知るところです。

そんな視点からも、

この映画は、大変興味深く観ることができるのではないでしょうか。

 

◆併せて観たい、この一本◆

 映画「ザ・エージェント」は、1996年のアメリカ映画。

この映画のパッケージには、「良心に従って行動することの難しさと尊さ…」

なんていう、ちょっとセンチな、

でも、心が奮い立つ言葉が記されています。

 ◆ 映画「ザ・エージェント」◆

こちららは、スポーツ選手のエージェントの物語。

「ザ・テノール」と、この映画は、共通の価値観でつながっていて、、磁石で引き合っているような関係です。

 

◆ さて、芸能界も、プロスポーツの世界も、明日の保証がない、水物商売。

そんな意味では、ヘアメイクさんは、もちろんのこと、

美容師も、同様のプレッシャーに、多かれ少なかれ、晒されている職業です。

映画を観て、そんなところに、シンパシーを感じる美容師さんもいらっしゃることでしょう。

しかしながら、

こと、ビジネスシステムの面においては、

この四半世紀のうちに、めざましい進歩をとげてきた、前二者の業界と比較して、

美容業界の旧態依然としたビジネスシステム、業界の在り方に、絶望感を感じてしまうのは、私だけでしょうか。

 

※1. ベー・チェチョルさん は、イタリア国立ミラノ音楽院(ヴェルディ音楽院)の出身

※2. 「ヴェルディ」 加藤浩子 著より

◆ G.ヴェルディの評伝。 G.ヴェルディの人となり、人物像に興味を持たれた方にお勧め。

 

※3. 「オペラ・シンドローム 愛と死の饗宴」 島田雅彦 著より

◆現代の知の巨人。文学界の大物作家によるオペラ入門書。

まず、島田さんの圧倒的な分析眼でオペラを解体してます。そして、グルメリポートまでこなす軽薄なノリも織り交ぜながら、

ご本人が、大好物とおっしゃる「オペラ」を軽妙な切り口で料理してみせてくれます。 

「オペラの入門書」なのに、とにかく、面白い本。私は、この本のおかげで、それまで高くそびえて立っていたオペラへの入り口の壁を超え、

オペラの魅力に目覚めることができました。

「G.ヴェルディ」については、「去勢状態だったイタリアを覚醒させる精神的マッチョ」 と評されています。

 

 ※4. アメイジンググレイス

讃美歌。 直訳すると、「おおいなる神の恵」。 

◆ベー・チェチョルさん の歌のルーツは、子供の頃のキリスト教教会でのゴスペル隊にあるそうです。

「韓国は、現在、声楽家大国と言われるほど、優秀なオペラ歌手が、多く輩出されていて、

その要因のひとつが、讃美歌の合唱という形で、幼年期にキリスト教教会で育まれている」そうです。

 ※「ボイスファクトリー」 (ベー・チェチョルさんの日本エージェント)のホームページより。

  http://www.voice-factory.com/main/artist.html

 

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