オランダの風2

Wind from Holland 2
   brug43

マリス・ヤンソンス

2019-12-02 14:12:06 | その他
昨日 (12/01)、マリス・ヤンソンス/Mariss Jansons の訃報がWEB新聞の見出しページに小さく載っていた。先の記事
は有料となっており、購読契約をしていない私には詳細は分かりませんでした。

数時間経った頃に他のサイトで詳しく読むことができました。やはり私の大好きなラトビア出身の指揮者、マリス・
ヤンソンス/Mariss Jansons の訃報記事でした。かなりショックを受けました。76歳という指揮者として油の乗りき
った時期にあり、世界中の高名なオーケストラから指揮依頼を受け多忙な人生を楽しんでいるものと思っていました。

死因は心臓発作だったようです。彼はここ数年、心臓に問題を抱えていらしたようです。私はそのことを知りません
でした。心からのお悔やみを申しあげると同時に、素晴らしい音楽の楽しみを与えてくれたことに感謝しております。
ありがとうございました!

彼は2004年から2015年まで RCO (王立コンセルトヘボウ_オーケストラ_アムステルダム) の首席指揮者でした。
その間、随分と楽しませてもらったものです。会場のコンセルトヘボウだけでなくこの楽団は放送にも積極参加をして
くれていましたから、テレビ/ラジオでも大いに楽しませてくれました。

若い指揮者たちの育成にも積極的で彼のマスター・クラスのレッスンがテレビ番組として放送された時はビデオを録り
何度も再生して楽しみました。レッスン内容がとても楽しいらしく、若い受講者たちに人気が高かったようです。

ヤンソンスさんは、こんな風に↓指揮している姿がとてもエネルギッシュで贅肉なんてひとかけらも付いていないカッ
 

 
コよさ! このカッコいい指揮姿もあり、新年恒例のウィーンフィルのニューイヤーコンサートに3度も登場した人気
指揮者でしたね。でも、彼の言動からは彼が人気者であるムードなんて1ミリも感じさせませんでした。誠実さの塊み
たいな人でした。^ム^)。

世界中で「コンドレアンセ!」と彼の訃報に追悼の声がかけられています。彼は膨大な録音/録画を残しています。R
COは彼の追悼にと彼の残した大量のビデオの一部をRCOのサイトで公開しています。上の彼の画像をクリックする
とその内のビデオの一つにジャンプするようにしておきました。素晴らしい演奏と、高画質/高音質を楽しむことがで
きます。この高画質ならフルスクリーンモードにしてお楽しみいただけると思います。

アスパラガス '19

2019-05-22 09:29:42 | 食べもの
美味しいものを作りました。なかなかいい成果が上がりましたので、写真を撮り久しぶりにブログ
を更新することにしました。^ム^)。

この時期、恒例の白アスパラガスです。今年最初のアスパラガスは今月初旬に、友人数名と一緒に
 

 
レストランでコース料理を楽しみました。自作は本日が初めてです。毎年3回は頂きたいです。


  ♢

今回は以前から気になっていた新しいレシピを試してみました。新しいレシピとは、アスパラガス
を茹でず、アルミフォイルで包みオーブンで蒸し焼きにするものです。

先ずは焼きあがったものをご覧いただきましょう。フォイルに包んで蒸し焼きにしたものは、どん
 

 
な料理でも開いた時にとてもいい匂いがしますね~。毎度、いいワクワク感が伴います。美しさと
いう点ではあまり感心できないのですが、包みを開けずテーブルに供し「いただきます!」のあと
自分で包みを開けるのは楽しいです。開けた瞬間に包みから噴出してくる匂いがたまりません。

開いたあと皿に盛り食べはじめたのですが、その美味しさに驚きました。圧倒されたと言っていい
と思います。茹でてないのでアスパラガスのエッセンスが茹で汁に流出してません。旨味がすべて
調理されたアスパラガスに留まってくれたみたいでとても濃厚なものに仕上がってます。濃厚です
が決してくどくはなく、アスパラガス特有のさっぱり感に溢れています。これ、癖になりますね。
5本調理したのですがペロっとぜんぶ食べちゃいました。 笑)

アルミフォイルで包む時、かなりの量の溶かしバターを回し掛けてありますので、バターをたっぷ
り含んだ仕上がりとなってます。ここに更にオランデーズソースを掛けていただくのですから、も
う、そのリッチさには呆れてしまいました。でも、メチャうまい! これは悩まされそうですね~。
いまは、あまりお腹周りのことは考えないことにします・・・。えへへ。

このオーブン蒸し焼きを皿に盛った時に写真を撮る積りだったのですが、その前に試食にと、切れ
端を口にしたのがいけなかったようです。そのあまりの美味しさに我を忘れちゃいました。試食で
あることなんてすっかり忘れてしまい、ガツガツと喰らい続けてしまいました。写真のことなんて
1ミリも頭に残っていませんでした。新レシピで作ったオーブン焼きをテーブルで盛り付けた記念
の写真を撮れなかったのでした。面目ない...。 爆笑)

  ♢

さて、翌日です。アスパラガスをいただくにあたって絶対に欠かせないのがスープです。上のアル
ミパックしてオーブンで焼く調理からは絶対に副産物のスープは生まれません。自作プランを練っ
た時に「茹でるのもやろう!」と決心し、普段の倍量+アルファのアスパラガスを購入することに
してました。ですから、たっぷりの材料がまだ残ってます。へへ。

先ずはスープです。やはり美味しいです。正直、アスパラガス料理で私の一番好きなのはどうやら
 

 
スープのようです。前日はアスパラガス料理を自作して楽しんだのに、スープがなかったことで、
なんとなくモノ足らない感じでしたが今回はたっぷり作りました。

例によって手抜きのレシピです。パックの即席アスパラガススープの粉末をアスパラガスの茹で
汁に加え、生クリームとレモンの絞り汁を加えただけです。私にはこれだけで十分な味わいを楽
しめます。今回はアスパラガスをたっぷり買ってありましたから、細めのやつを3本選んで小口
に切り、具としてスープに放り込みました。

さて、二日目のメイン_ディッシュです。サーモンのソテーと茹でたジャガイモを添えてあります。
 

 
そして、ここでも前日の残りもののオランデーズ_ソースが活躍してくれました。黄卵が入ってい
るので再加熱でまた鮮度が落ちるな~と思いましたが、手抜きで我慢しました。でも、従来の王道
と言えるスープからはじめた二日目のアスパラガス_ディナーも最高に美味しかったです。

まだスープが大量に残っています。スープに限っては飽きを感じることはないので、冷製も含め数
回楽しめます。初夏を思わせる気温のイースターから一変、低気温に悩まされてきましたが、今週
から暖かになってきてます。庭でのランチに冷製のスープを楽しめそうです。^ム^)。


エルテン_スープ '19

2019-01-04 13:17:37 | 食べもの
新年の三が日が過ぎたところで、久しぶりの更新です。

まずは、新年おめでとうございます。本年もよろしくデス。^ム^)。

   ♢

クリスマス前から、いろいろなお付き合いの中で美味しいものをいただきました。中には贅を尽くした、
明らかに滋養過多なものも含まれていました。まあ、この時期だけのことと嫌々ながら受け入れていた
のですが、気がつけばベルトの穴の位置が明らかに...。爆笑)

ちょっとシンプルな食生活に戻そうと、100パーセントオランダの食材を使ったオランダの伝統料理
エルテン_スープを作ることにしました。調理を始めたのは昨日午後でした。始めたのが遅過ぎ、夕食に
は間に合いませんでした。昨晩は今年最初のクラブの日で、出かける前に冷蔵庫にある材料で簡単な和食
を作り済ませました。

クラブでは新年の挨拶をしながら飲み始めたワインを最後まで続けてしまいました。クラブは私の家から
徒歩の距離です。試合結果は別として、いい心持ちで帰宅、前日までのふしだらな生きザマによる疲れに
眠くて眠くて...ストレートにベッドへ行ってしまいました。

素直に睡魔に身を任せたのが良かったようで、今朝は心地よい寝覚め。(^^ゞ 熱いシャワーで身体にショ
ックを与え、新鮮な気持ちで階下へ。コーヒーを飲みながらチーズのサンドイッチを作り平らげました。

昨日のエルテン_スープ作りの続きを始めました。いえ、弱火で煮込む時間が十分ではなかったので、再び
火にかけ焦がさないように注意を払うだけのことでした。時々長めの柄杓でかき回しただけのことです。

 エルテンスープの説明を漏らしました。昨年の冬にもこのスープを作り記事にしてアップしました。その記事には
 エルテン_スープの説明をしてあります。こちら をクリックするとその記事へ飛ぶようにしておきました。よろし
 かったらご覧ください。


   ♢

出来上がり、ランチ用に盛り付けたエルテンスープです。一度冷まして翌日に煮込みを再開するのって意外
 

 
といい効果を生むようで、とても美味しくできました。殊に豚肉の塩漬けの塊が、えも言われぬ美味しさに
仕上がりました。大きい塊を鍋から取り出し、適当な大きさに切り鍋に戻しました。型はけっこうしっかり
しているのに、口に入れるとホロホロと崩れ、トロトロと溶けてくれます。あ、シェリー酒を少し余分に入
れた効果でしょうね。えへへ。

容器に盛ってから、スモーク_ソーセージの薄切りを中央に一掴み置いて、その上からイタリアン_パセリの
みじん切りを散らしました。今回のスモークソーセージはちゃんとしたものを購入しておきました。下に写
真を添えておきます。

こんな姿です。この姿のまま透明なプラスチックの容器に入ってました。エルテン_スープを弱火で煮ている
 

 
間、ず~っと同じ鍋の中に留まっていたのでした。これだけ弱火で長時間煮るととても舌触りの良いものに
なります。ホンモノの羊腸を使ってあるので弱火なら4時間近い煮込みの後でも破裂せず原型を保っていま
した。このソーセージはエルテン_スープのためだけではなく、今晩のジャガイモとオランダ名 "Boerkool =
ブールコール" と合わせた料理に添えるために、丸々一本調理しておいたのでした。

"Boerkool = ブールコール" とは、英語名 Kale = ケール として、日本でも最近人気が高まっている健康野菜
です。私はもう30年以上オランダの調理法でいただいております。好きというより、ジャガイモと肉類の触
媒として働いてくれているようで、言うなれば無味の味わいです。これがまたイイんですよね~。笑)

奇しくも2つの別々の料理に使えるようソーセージを調理出来ました。^ム^)。

クリスマスコンサート

2018-11-27 09:47:29 | その他
以前、ブリッジクラブでパートナーを組んでいたことのあるベティが華麗に変身。
クリスマスのコンサートにこんな荘厳なプログラムのコーラスのアルトとして歌
います。

12月15日(土)の会場は、あの「アンネフランクの家」のお隣にある、アム
ステルダム最大の西教会です。この日、私はベティからご招待を受けています。
とても嬉しいデス。
 

  (画像をクリックすると主催者のオリジナル_ページへ飛ぶようリンクしてあります)


より美味しそうに!

2018-11-15 05:05:18 | 食べもの
このところ寝る時間を惜しんでバイトに励んでいました。毎年、クリスマスが近づくとメラメラと物欲
に苛まれます。我慢とか強すぎる物欲に罪の意識持つなんてめんどくさいことを考えるより、資金を稼
ぐことに全力を注ぐことにしてます。^ム^)。

物欲その1は、少々古くなってきたマックを刷新すること。1週間ほど前に新しい機種がリリースされま
した。だいぶパワーアップされ写真の編集が楽になるはずです。それと動画/殊にアニメの鑑賞がより楽
しくなるはずです。へへ。

物欲その2は食器の充実を図ることです。食器とは日本からの陶器です。美術的な焼き物なんてのに手を
出だすわけじゃなく、私自身の日常使いやブリッジ_ディナーに招いた客と一緒に楽しく使える皿や鉢を揃
えることです。ただいま、アムステルダムの中華街は日本からの使い勝手のいい陶器がブームなんですよ。
日本からの食器を扱う店がだいぶ増えました。

先月末に仕入れておいた長角皿にオランダ名物の生にしんをオランダ式に盛ってみました。3枚におろし
 

 
た半身を2枚重ねてカットしてあります。周りには甘玉ねぎの粗みじん切りをチラシてあります。甘玉ねぎ
とは日本で言うところの新玉ねぎに近いものです。世界中の農場から集めてくれます。で、一年中新玉ねぎ
が手に入ります。生ニシンとよく合います。オランダの生ニシンは甘塩程度の味付けがされてますからその
ままソースは何も付けずいただきます。オランダ式の出しかたでは、この2枚重ねでカットした生ニシンの
上にオランダ国旗のついた爪楊枝を刺して立ててあるのが普通です。

私は爪楊枝は出さず、箸を添えます。箸を使いたくない人には小型のフォークを。そして少し薄味に仕立て
た煮切りを醤油皿に入れて何気なく置いときます。おろし生姜とわさびを選べるように、これも何気なく容
器に盛って横に置いときます。まだ、このスタイルで客に出していませんが、自身で試食した限りでは、か
なりいけます。えへへ。半身を2枚重ねると立体感がでてより美味しそうです。盛って初めて気づきました
が、これはなかなかのものです。^ム^)。

  ♢

ニシンを買いに行った時に、新鮮な地中海沿岸の野菜が欲しくトルコ店に寄りました。今年もトルコ百匁柿
 

 
(甲州百匁柿にちなんで私はそう呼んでます...) が店頭に並んでいました。今年はだいぶ豊作のようで、豊作
の年にしか見られない500グラム超えの大粒のものがたくさん混じってます。品名は「Kaki」と日本
語名を同じ音で表記してます。「かき」で通用します。いつの頃からか、日本から入ってきたんでしょうね。
名前をそのまま日本語の音で残してあるのが、歴史のロマンを感じさせてくれますね。

日本の「甲州百匁柿」は渋柿で、渋を取り除く工程を経て市場に出しているようです。私は小さい頃にその
工程を経たものを何度か口にしましたが、嫌な安っぽいアルコールの匂いを発散させていました。好きには
なれませんでしたね。でも、そんな渋が重要な味の決め手になる干し柿にすると一遍に高級食品になっちゃ
うのですよね。子供の頃には大好きでした。いまは甘いものがあまり得意じゃないので、干し柿は私の口に
は甘すぎるので口にしません。でも、その美味しさは知っていますからね。^ム^)。

あ、肝心なことを書き忘れました。トルコ店で買うこの「トルコ百匁柿」は渋柿じゃないのですよ。とても
心地いい甘さに溢れてます。どう見ても渋を除く工程なんて経てないと思います。土壌の違いで渋柿が甘柿
になるなんてのを大昔になにかで読んだような記憶があります。500グラム超えですから、「トルコ百三
十三匁柿」なんて呼べそうですね。^ム^)。

暗〜い...

2018-10-24 06:37:37 | 
先週半ばまでは穏やかな小春日和の日が続き、いい秋だな~!なんてノーテンキな気持ちで過ごして
いましたが、10月もあと1週間というところで分厚い暗~い雲に覆われた日々が始まりました。

この暗~い北ヨーロッパの日々が訪れると、簡単には太陽を拝めなくなっちゃうのでした。まあ、慣
れているのでそれほど落胆することはないです。好きじゃないですけどね。この時期のこの感覚は今
だに忘れることのない、北陸金沢に住んで初めて迎えた晩秋を思い出します。10月末の金沢の方が
もうちょっと気候は良かったですけどね。えへへ。

先週半ばまでの好天候のおかげで、庭にはまだ色々な花が咲いていました。今週は太陽を拝めませんが
依然として花は咲いてます。このまま花は衰退していくでしょうが、その前にこの暗い空気の中で健気
に咲く花の写真を撮りました。本格的な冬を迎える前にジタバタするのも一種のリクリエーションとい
うところです。爆笑)

赤いゼラニュームがけっこうキレイに咲いているのですが、赤色飽和が起き解像してくれません。画面
 

 
を暗くすれば赤色飽和をなだめることができるのですが、汚らしい画像になっちゃいます。苦笑)

夏に楽しませてくれた青いサルビアはまだたくさんの花をつけてます。葉色が新鮮な緑を保てなくなって
 

 
ますが、まだそれなりにキレイです。この "群青色" と呼べるサルビアは大いに気に入りました。来年も
ぜひ庭に置きたいですね~。こういう気持ちになれる花っていいですよ! 厳しい冬を迎える前に、来年
の希望が湧き上がってくるわけですから...。^ム^)。

最初の画像では今年自慢の赤いゼラニュームを本来の姿でお見せできませんでしたが、庭の中央に置いた
 

 
大鉢の同じ赤花はなんとかギリギリ、ゼラニュームの美しさを見せてくれます。このゼラニュームも、来
年の庭に置きたい花です。微笑)

  ♢

今年の秋はやたらと食欲があります。夏に厳しい熱波に何度も襲われたにも拘らずとても体調が良かった
のですが、それがそのまま秋に突入し冬を迎えようとしてます。これは精神的にとてもよく、9月から始
まったブリッジの新シーズンにもいい結果をもたらしてくれてます。成績が良ければもちろん楽しいです。
ただ一つだけ心配ごとが...。お腹周りが生涯で一番のサイズになってますね。えへへ。

チコリ_オーブン焼き

2018-10-20 23:25:59 | 食べもの
ここしばらく小春日和のような日が続いていましたが、昨日から冷えてきました。まあ、この時期の
正常な気温に戻っているに過ぎないのですが、ちょっと嫌な気分です。笑)

もう一つ食い物の記事をしたためることにしました。冷えてきたときに好ましく、とても美味しい料
理をしました。折角だからと写真に撮りブログ更新です。タイトル通り「チコリ_オーブン焼き」です。

こんな具合にブイヨンで茹でたチコリーをハムで巻き、耐熱容器に並べ茹で汁を張り、その上にすり
 

 
おろしたゴーダチーズをたっぷり乗せオーブンで焼きました。以前はハムで巻いたあとベシャメル/
ホワイトソースをかけてオーブンで焼きグラタンにすることが多かったのですが、ベルギー_アント
ワープ郊外に住む友人が、リッチなグラタンに飽きた時のバージョンとして地元の主婦たちがやって
いる家庭料理バージョンを調理してご馳走してくれたのでした。

さっぱりしてとても美味しく、チコリの持つ爽やかな苦さがしっかり残っているのが好ましいので、
レシピをいただいて帰ったのでした。もうメチャ簡単なレシピです。

チコリを茹でる時にクノールなどの粉末ブイヨンで茹で汁に味をつけます。あ、でも日本ではこの粉
末ブイヨンが買えないのでした。多分クレージーソルトでも美味しくできると思います。塩味を控え
めに抑えることが美味しく仕上げる秘訣です。たっぷりのすりおろしたチーズを乗せるので、チーズ
の塩分がけっこう加わるのでね。画像からお分かりだと思いますが、茹で汁/ブイヨンはたっぷり張
ってあります。丁度、オニオングラタンスープのような状態でそのままオーブンで焼きます。

皿にとり、茹でたジャガイモを添えます。茹でたジャガイモはフォークを使い一口大に崩してあります。
 

 
その上から耐熱容器に張ってあったブイヨンをまわしかけます。すりおろしたチーズが溶けて柔らかく
なりブイヨンにたっぷり含まれてます。ハムに巻いたチコリも美味しいですが、この茹で汁をかけたジャ
ガイモがメチャ美味いのですよ。チコリの苦味がほんのりいい感じのスパイスとなり、ジャガイモが、
えも言われぬ味わいとなります。私はこのチコリの苦味を含んだジャガイモが、この世で一番おいしい
ジャガイモ料理だと思っています。へへ。

ヨーロッパでは家庭料理に添えるスターチとして茹でたジャガイモが度々登場します。レストランなん
かでは茹でたジャガイモは出てきませんね~。メニューにもないですね~。家庭で日常の食べものとし
て嫌になるほど食べているのでお金を取れないからでしょうね。。。^ム^)。

あ、そうだ。ちょっとだけヨーロッパの一般家庭で茹でたジャガイモをいただく上で気をつけねばならな
いことを書いておきましょう。茹でたジャガイモをナイフで切ってはいけません。禁止されてます。ホン
トですよ。これは2世紀ほど前からの伝統と思ってください。

当時、いわゆるテーブルウェア/カットラリィのうちのナイフは鋭利に仕上げるのが難しくとても高価な
ものだったのでした。一般家庭ではナイフはテーブルに1本しか置かなかったのでした。で、ナイフ奉行
(=日本で言うところの鍋奉行みたいに) とでも呼べるテーブルに一本しかないナイフを使って切り分けを
する人が決まっていたようです。ほとんどの場合、その家の主人がその奉行職に就いていたようです。

で、この条件からお分かりのように、一般家庭では茹でたジャガイモをテーブルで切るなんていう作業に
ナイフを使う機会はなかったのですね。茹でたジャガイモのような柔らかいものはフォークで砕くか潰し
て食べるものと決まっていたようです。それから、テーブルでナイフを舐めてはいけないのは危険だから
ではなく、全員のために使うものだから舐めちゃいけないんですよね。わはは。

アメリカでもヨーロッパ系の人たちは概ね同じハビットを持ってますね。このへんのこと、日本にいた頃
は聞いたことなかったです。よほど、その家庭の中に入り込み、そんな話題が出てくるオケーションに身
をおかないと聞けないと思います。私としても、こんなことを日本語で話題にしたのは初めてです。へへ。

カツ_ハヤシ

2018-10-16 20:03:54 | 食べもの
久しぶりの食いものネタ。とても美味しいものが作れました。昨日のことですが、幸せな気分が持続し
ているので、写真にも撮ってあるので記事に仕立て、ブログの更新です。^ム^)。

このところ仕事に没頭してます。まあ、ブリッジ以外!と書かなければいけないのですが。先週は殊に
忙しく、買い物に出かける余裕もなかったのでした。あまり食いものの買い置きがなく、乏しい食生活
を強いられたのでした。一応、先週末で一息つけるようになりました。昨日の月曜日のディナーには、
何かうまいものを食いに出かけるか、食材の買い出しに出かけて自作するか迷っていました...。

そんな時に私のお気に入りの「昌さんのブログ」を覗いたら、築地場外の東都グリルで「カツハヤシ」
なるものを召し上がった記事。最初はあまり惹かれることもなく、ジャンクな一皿だな~!なんてひ
どく失礼な印象を持ちました。でも見ているうちに、待てよ! これ、けっこう美味しそうじゃん!と
気持ちが変化していきました。ことに最後の画像で、これパクろう!となっちゃいました。笑)

ハヤシ_ライスの原型は英国料理です。そう、ハッシュド_ビーフという料理を日本式に発展させたもの
です! 私は英国料理ってあまり評価をしていないのですが、英国式のビーフシチューが大好きです。こ
のハヤシ_ライスの原型のハッシュド_ビーフはビーフシチューと親戚関係にあり私はこれも大好きなの
です。

すぐに材料の買い出しに出かけました。買い物は簡単に済みました。直ぐに調理にかかりました。先ず
は英国風のビーフシチューを作り、その一部にさらに手を加えてハヤシライスを作る計画を立てました。
上の昌さんの召し上がったハヤシライスはトンカツを乗せてます。脂肪のついたロース肉がオランダで
は買えません。不健康だからと最も美味しい部分をカットして売ってるんですよ。正に「くっそ!」な
んです。ある意味、一番味わい深~~いところですからね~。まあ「郷にいれば郷にしたがえ」です。

せめて、鶏もも肉の脂身と皮つきをカツに揚げてご飯に乗せハヤシソースをかければ、けっこう美味し
いものになる筈と目論みました。はい、目論み通り大当たりでした。写真をどうぞ。笑)
 

 
このハヤシライスのソースは、シチューの出来のいい部分を取り出し、残った煮崩れた肉や野菜を煮汁
と一緒に他の鍋に移し、手を加えたものです。その加工は手間が少々かかりますが、簡単なことです。

今回の調理で、シチューを作るにあたり、水を一滴も使いませんでした。現在ワインがけっこう溜まっ
ています。夏にブリッジの試合を組んで招待した方達からのいただきものです。その中の煮込みに向き
そうなのを選んで1本半ほど、あとシェリー酒をボトル半分ほど...。

さすがにここまで徹底してやると美味いものになりますね~。味の純度が高いです。選んだワインは
ハウスワインとは別物で、普通に飲んでもかなり楽しめるものです。これだけ味わいのある料理が出
来上がれば惜しくはないです。よくぞ調理酒にした!と、自分を褒めてやります。

さて、最初にメインとして作ったシチューの上質な部分は、味見をしただけで全て厳重にパックし冷
凍庫に収めてしまいました。爆笑)トマトは少しだけ使いましたが、大部分の味付けは2種のお酒と
ブラウンソースによる英国式で、現在冷凍庫に在庫のあるトマト/赤パプリカのグーラッシュとは別
物です。両方、とても美味しいです。トマト/赤パプリカのものはパスタと合います。ラザニアが特
に好みなんですよ。

昌さん、いいメニューを参考にさせていただきました。ありがとうございました。これからもいろい
ろパクらせてくださいネ。^ム^)。

落書き

2018-10-10 11:53:54 | その他
昨夜は遮光用の分厚いカーテンを開けたまま寝てしまった。グラス_カーテンは閉じていたが。今朝は
東からの強い陽光で目が覚めた。ここ何日か、インディアンサマーというか小春日和のようないい陽気
の日が続いている。日本だと11月くらいじゃないと小春日和とは呼んでやらないのじゃなかったと思
うけど、ここではそう呼んでいいと思います。周りを見回すと東京あたりの11月の風景みたいです。

グラス_カーテン越しに青空が見えるのだけどなんか妙な感じがする。グラスカーテンを開けて見たら、
青空にひどい落書きがしてある。飛行機雲です。急いで階下に降り裏庭に出て見上げたけど、飛行機は
一機も見えませんでした。どことなく日本の「井桁」を感じさせるのが面白いので写真を撮っておこう
と、カメラを持ち出し撮りました。
 

 

 
1枚目は東の空。2枚目はほぼ頭上。

写真を撮ってから気がついたのですが、パジャマの下は履いていましたが、上半身は裸でした。(^^ゞ
急いで階上に戻りシャワーを浴びました。外の冷たい空気に触れたので熱いシャワーが気持ちいいです。
衣服をつけ階下に降りブランチをいただきました。

昨夜はブリッジクラブへ出かけ、帰宅してから翻訳の仕事をこなしベッドへ行ったのは午前4時くらい
でした。今週になってから睡眠時間を削って仕事をしていますが、今のところ睡眠不足とは感じません。
このまま続ければ、あと10日ほどで完了できそうです。もう一踏ん張りです。^ム^)。

キレイです!

2018-10-08 10:10:50 | 
一昨日の土曜日、ハーグから旧い友人が訪ねてくれた。簡単なランチで歓待した。簡単なランチで
歓待と書いて、ちょっとおかしな感じだな~と思った。多分「豪華なランチ!」じゃないと「歓待」
なんて大げさな言葉を使っちゃいけないいんだろうな~!ということ...。えへへ。

私の旧友アーノルドは5年ほど前に奥さんを亡くしたのだが、このところ気の合う女性と付き合って
いる。なかなかいい感じのくだけたけた方で、ウィットに富んだ楽しい方。今回もご一緒してくれる
というので楽しみにしていた。(^^ゞ

午後1時にドアベルが鳴り、ドアを開けたら秋らしい素敵な衣装を纏った女性が立っていた。エリザ
ベート! 快晴とは言えないが、10月初旬のアムステルダムとしてはかなりいい天候に映えて美しい。
その後ろにアーノルドがにこやかに立っている。久しぶりの再会、とても嬉しいです。

彼女はキレイな花束を抱えていた。アーノルドはワインバッグ。まずは居間に招き入れ、ソファーに
座ってもらった。そこでお土産の花束とワインをいただきました。私は庭で花を育てるのが好きなん
ですが、生花を活けたり飾るのには長けていません。慣れてもいません。で、エリザベートにやって
もらいました。

まずは午後の紅茶でくつろぎ、楽しい会話が弾みました。一段落ついたところで、簡単ですが、美味
しいランチをいただきました。特別なものは用意できなかったのですが、私の持つ感性と日本のタッ
チで、組み合わせの妙をフル活用すれば、オランダ人の客ならなんとか満足させられるみたいです。
えへへ。

いまはちょうど大きな翻訳の仕事を抱えているので、それほどのんびりできなかったのですが、いい
骨休みになり、とても楽しめました。

彼等が帰った後、すぐに仕事をスタートさせ割と遅くまで続けました。昨日の日曜日も、一日中仕事
に没頭してました。なかなかいい日差しがあったので、庭でお茶をしたりはしましたが。。。

  ♢

本日はちょっと遅めにベッドを抜け出し、階下へ降りてきました。朝の陽光がリビングルームに溢れ
てます。

ソファーの前にあるテーブルの、一昨日エリザベートが活けてくれた花がとてもキレイに開いてきま
した。写真を撮りたくなりました。いい写真が撮れたらブログを更新しようなんて下心が...。(笑

まあまあの成果です。2色のバラなんですよ。20本の花束でした。赤に近いオレンジが秋を感じさ
 

 
せてくれます。バラはこれくらい開いた時が一番キレイですね。真紅が入ってないので撮影は難しく
ないです。^ム^)。

そう言えば、家の中にこんなブーケが置かれたのは久しぶりです。晩春の頃から客を招いてブリッジを
していましたから、ギフトをいただく機会はままあったのですが「花より酒!(団子でもない!)」とい
うのが浸透してしまっているので、ブリッジ関係の客からは酒類しかいただいたことがなかったのでし
た。えへへ。

まあ、私自身のことを言えば、庭にたっぷり花を咲かせているので、冬以外は切り花を買ったことあり
ませんね。でも、こんな趣味のいい花束ならオールシーズン、ウェルカムです。わっはは。

食いものブログじゃないので、ランチの写真は一枚もありません。爆笑)