ブレイド3  BLADE: TRINITY 

2005-05-10 23:55:39 | movie
3作目にして、「ブレイド」シリーズおそらく最後の作品。
今回のブレイドは、復活した最初の吸血鬼「ドラキュラ」ドレイクと対決。ブレイドの戦友、そして家族というべき存在のウィスラーは死に、かわりにウィスラーの娘アビゲイルが登場。アビゲイルが所属するヴァンパイアハンター集団「ナイトウォーカー」とともにブレイドはヴァンパイア一掃を試みる。

ヴァンパイアの起源であるドレイクがデイウォーカー(紫外線に弱くない=日中外を歩ける)であったことに、むむむ?と思っていると、最後も何やら意味深な終わり方をするのだ。
なんたって、ブレイドこそデイウォーカーだからね。私としてはそこが一番面白かっただろうか。

そして、注目したいところは音楽。というのも、1作目の音楽は使われている曲の選曲が大変良かったから、ついつい期待してしまうのだけれども、2作目より良い出来ではないだろうか。ラミン・ジャワディという人の音楽はあまり知らないのでなんとも言えないが、RZAも参加しているということで、RZAらしい曲が散りばまっててこの作品には合ってる。(でも、1作目が一番かな。私としては。)

しかし、今回のドレイクにしろ、「2」の時からどうしても思うのは、ヴァンパイアをエイリアンのようなクリーチャーにする必要があるのかということ。私としては1作目のように顔色悪い人間とさして変わらぬ容姿のヴァンパイアをモチーフとして、シリーズ化してほしかったような気がする。

ブレイド(1作目)DVDのスタッフやウェズリー・スナイプスのコメンタリーを聞くと、1作目が試行錯誤して作られていた様子が分かるし、「このシーンはいまいち」とウェズリー・スナイプスが言ってしまっていたりする(苦笑)のだけれども、3作完結してみると、やっぱりストーリー・撮影・音楽センス共、1作目が出色だったと思う。アメコミものの映画作品の中では、「らしくない」ほど上手かった。(そこがあんまり受けなかった理由かもしれないけれどね。)

とはいえ、ブレイドがブレイドたる所以の「刀」は健在で、新たなヴァンパイア退治アイテムがわんさと出てくるし、ブレイドの鬼門、「血清」の摂取方法もバージョンアップする。ウェズリー・スナイプスのブレイドもちょっと年輪を感じさせる。そんなところは見ていて面白い。
そうそう、今回はアップルコンピュータとiPodが登場。アビゲイルはiPodにダウンロードした曲を聴きながらヴァンパイアと戦う。
それは、視覚だけで勝負ってことですか?戦いに聴覚も大事では・・・とちらりと頭をよぎったりしてしまうんだけど、
まあ、そんな些細なことは考えず、見てしまうのがこの作品を楽しむ秘訣かも。

エンドロールのクレジットが終わるとブレイドのワンカットが入ってる。ので、待てる人はお見逃しなく。

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