継続は力なり

2008年06月09日 | 合宿
「3日坊主」

が、僕の代名詞でした。毎度毎度、本当に何かをやろうと思っても、続いたためしがありませんでした。しかし、この65日間、ほぼ毎日続けたことがあります。一つは、現地の公用語であるフランス語。もう一つは筋トレ&柔軟です。

努力って、なかなか成果に結びつかなかったり、結果が現れにくかったりします。でも今回は、2ヶ月間という短い期間であったにもかかわらず、はっきり出てました。

フランス語は、まだまだ単語数は少ないししゃべれないし聞き取れないし、…ですが、2ヶ月前と比べると別人になりました。途中サボってしまったので、目標としていた、フランス人の小学校卒業は適いませんでしたが、文法の基礎はしっかり出来たと思うので、後は経験をつむだけです。現地に行ってからはもちろん、派遣されるまでの期間も、勉強を怠ることなく日々を過ごそうと思っています。(未だ、派遣されるかどうかわかりませんが…)

筋トレは1日15分程度しかやっていないにもかかわらず、腕は太くなったし、お腹は割れました。それに伴い、体重が5キロも増えました。股割りは出来ませんでしたが、小学生くらいの体の柔らかさを取り戻しました。明日からは太ももをどうにかしていこうと思っています。


努力が報われました。本当に嬉しいです。

やってる間は辛いです(フランス語は楽しかったですが…)。もうやめようかなぁとも思うことがあります(今回、フランス語に限ってはありませんでしたが…)。でも、それを乗り越えればきっと何かが見えてくるはず!!!


閑話休題

語学についてちょっと書いてみようと思います。

「語学が出来て初めてスタートラインに立てる!」

と言われたことがあります。ごもっともです。

フランス語が話せるといっても、意識的に話しているだけです。無意識にでてくる言葉というのはやはり、母国語(第一言語)です。

例えば、ほぼありえませんが、仮にフランス語と(母国語である)現地語の両方に、ニュアンスが全く同じ言葉があったとしましょう。それらを相手に伝えたとき、本当に胸に響くのは、本当に記憶に残るのはどちらでしょうか。

きっと母国語であるはずです。


私は村落開発普及員として派遣予定なので、他の職種と比べても、フランス語がそれほど流暢に話せる人々と付き合うことは少ないでしょう。そういった意味でも現地語は必要になってきますが、やはり現地語を習得しようとする一番の目的は上のとおりです。

2年間という限られた期間内で、どれだけ現地語を身に付けられるかわかりませんが、今回は妥協しないつもりです。決して、フランス語で全てを済ませようとはしないつもりです。

どうか、暖かく見守っていてください。

恐いもの

2008年06月01日 | ベナン
僕が、今後の2年間で一番恐れていること。

それは、マラリアでもエイズでもなければ、

自分がどんな環境におかれるかとか、

自分に何が出来るのだろうかということではない。

一番恐れていることは、「現地人を見下してしまわないか」

「ベナンの全てを知った気になってしまわないか」ということだ。

絶対にそんなことは有得ないといいたいものの、時と場合によっては、
そう考えてしまうかもしれない。


かつて僕は、フィリピンの全てとは言わないまでも、

「フィリピンのある地域に関しては結構知っているだろう。」

という(今思うと、なんて高慢な…、と思えるほどの)考えがあった。

というのは、もうここに来るのも3回目だし、一人でどこを歩いて
いても迷うことはないし、生活するのにだって全然困らないし、
タガログ語を完璧に話せるわけではないけど、コミュニケーションは
とれるし…。

その程度のことが出来たからといって、口が裂けても

「知っている」

なんてはいえない。というよりも、言葉をしゃべれない時点で、
終わっている。

なぜなら、言葉というものは、その地域に根ざしたものであり、
いわば、「その地域の文化のひとつ」ともいえるものだからだ。

たかが、3回。たかが2ヶ月の滞在で全てがわかるのであれば、
研究者などという者は存在しないだろう。


そして、言葉についてもう一つ。
言葉というものは意味を持っている。それは、固有名詞を表すこと
もあれば、文化によって形作られた表現であることもある。

例えば「ばか」。
植物に「ばか」ってあるよね。正式名称じゃないかもしれないけど。
一方、人に対して使う「ばか」。僕は福島県出身なので、日常的に
軽い気持ちで「ばか」という言葉を使うことがあります。がしかし、
この「ばか」を関西で使うと、ちょっと面倒なことになりかねません。
相手によっては、喧嘩を売られているととられることもあれば、ひどく
傷ついてしまうかもしれません。

同じ言葉にもかかわらず、日本の中ですら地域固有の文化に裏付け
られた意味を持っているのだから、世界を見渡せば、更に大きな
違いがあって当然でしょう。

なので、不用意に軽弾みな発言をするのは控えたいものです。といっても、
慣れるまで、どれだけかかるかわかりませんが。

今日はこの辺で