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熟年オジサンの映画・観劇・読書の感想です。タイトルは『イヴの総て』のミュージカル化『アプローズ』の中の挿入歌です。

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド

2007-06-26 | 映画
世界制覇のためには海賊は邪魔だと、東インド貿易会社が取ったのが海賊撲滅作戦。縛り首にされる海賊たちの、♪ヨーホー 俺たちはくたばらない ナニがあろうと~♪の大合唱へと発展する、意表を衝いた音楽的なオープニングで「カリブの海賊」の世界へと誘われる。何を隠そうTDLで一番好きなアトラクションである。

シリーズ3作を通じて、ワグナーのオペラ『さまよえるオランダ人』のテーマと、どのように折り合いをつけるのか楽しみだったが、オープニングの大合唱で結末は異なるが、ある程度の回答が暗示されている。
決して死ぬことが出来ずに、海をさすらい続ける幽霊船「フライング・ダッチマン号」のデイヴィ・ジョーンズ(ビル・ナイ)の運命を引き継ぐのは何と…である。
さらに、「7年ごとに上陸して永遠の愛を誓う女」のくだりが、10年に一度の逢瀬にアレンジされて、エンドロールの後のオマケ映像で切ないオチが着けられる。
この3部作は、ウィル(オーランド・ブルーム)とエリザベス(キーラ・ナイトレイ)の「愛の救済」物語だったのだ。

では、ジョニーデップが演じたジャック・スパロウは何だったの?と言うことになるが、ジャックは救済を介在する天使ということになるのだろうか。道理でゲイ・テイストを漂わせて、エリザベスのキスも拒んでしまうし、確かに単なるお惚けのマッチョ海賊ではない。
海洋スペクタクル・バトル・シーンも凄いが、このシリーズで僕の一番のお気に入りは、海賊バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)あのペット猿。演技力では『インディー・ジョーンズ/魔宮の伝説』に出てきた憎々しい小猿と双璧である。
もう一人(?)好きだったキャラクターはブードゥー教の予言者ティア・ダルマ(ナオミ・ハリス)だが、それにしても女神カリプソになって一体何処へ消えてしまったのだろうか?これを端折っても2時間50分とは、う~~ん!ちと長すぎ!


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4 コメント

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ですね~ (cyaz)
2007-07-02 08:26:01
TBありがとうございましたm(__)m
gooの調子が悪く何度かTBしたのですが反映されませんでした。

確かに長い映画でしたね(笑)
ま、エンターテイメントな作品にはなっていましたが^^
いきなりワールドエンドで観ました(^^ゞ (ぴかちゅう)
2007-07-21 16:30:42
「パイレーツ」の2作目まで観てないのにパンフ熟読で予習して臨んだ完結編。堪能してすぐに記事アップ。TBもさせていただきましたm(_ _)m
ジョニデもよかったですが、作品全部がけっこう面白かったです。ジェフリー・ラッシュも大好きなので美形ふたりの恋物語を中心にしながらも周囲の配役も充実していて魅力的でした。3時間の大作ですがワクワクしていたら終ってしまいました。映画館でのリピートはさすがに長いのでしないと思います。
追記 (ぴかちゅう)
2007-07-21 17:17:03
「さまよえるオランダ人」で検索したところ、またいろいろわかりました。興味深いご示唆を感謝しますm(_ _)m
レンタルショップTのシステム (butler)
2007-07-23 10:49:12
>ぴかちゅうさん、

TDLの人気アトラクション「カリブの海賊」にやっとジャック・スパロウが登場したようですね。
しばらく行ってないので、久しぶりに観たいなあ~と思っています。

『スウィニー・トッド』は楽しみですね。
ただ心配なのは、歌です。本来のスウィニーはバリトンですから。
狂気のほうは心配なさそうですが。(笑)

TB&コメントに感謝!