そして年少の頃には、ジャックは自分で義眼をはずせるようになった。
が、それがまた大変・・・
なにせ、ジャックは義眼を入れたくないのだ。(痛いから)
なので、保育園でも外でも、「痛い」と思ったら、すぐ外してしまう。
そして、放ったらかす。
あの頃どれだけ義眼を探し回ったことか。
結局失くしたこともあった。
ジャックが外した義眼を、
用水路にポチャンと落とした瞬間を偶然目撃した父ケンが、
用水路のフタをめくり、長靴で用水路に入って探したこともあった。
なぜ、そこまで探すかと言うと・・・
高いのだ。義眼の値段が。
人形の目のようなものなのに、
10万を越す。
国からの補助を使っても、
7万は越す。
そりゃあもう、探すでしょう。
保育園で失くせば、先生に探してもらうしかないでしょう。
(一度、お友達が持って帰ってしまっていたことがあった。持ち帰って、どうするつもりだったんだろう?)
今使っているのは、3個目。
あとの2個は失くした
いまだに長時間入れると「痛い」というので、
今は夜だけ入れている。
外見を考えると、人に会う昼間のほうがいいのだが、
骨は夜発達するらしく、半日なら夜のほうがいい、と言われたのだ。
同じ病気(?)の人たちはどうしているのだろうか?
大学病院に通っていた頃は、目の悪い子供達にもよく会ったのだが、
主治医が開業して個人クリニックを開いて、そこに通っているので、
義眼をはめている子供に会うことがなくなってしまった。
なにか情報を得る方法って、あるのだろうか・・・?