土曜ソワレシリーズ/女神たちとの出逢い
中村恵理 ソプラノ・リサイタル
2016年4月23日(土)19:00~ フィリアホール S席 1階 1列 10番 3,500円(シリーズセット券)
ソプラノ:中村恵理
ピアノ:木下志寿子
【曲目】
シューベルト:「ガニュメート」D544
「ます」D550
「糸を紡ぐグレートヒェン」D118
C.シューマン:「私はあなたの眼の中に」作品13-5
「彼は雨と嵐の中をやってきた」作品12-1
「美しさゆえに愛するのなら」作品12-2
R.シューマン:『子どもの情景」作品15より「トロイメライ」(ピアノ・ソロ)
R.シュトラウス:「献呈」作品10-1
「薔薇のリボン」作品36-1
「ツェツィーリエ」作品27-2
小山作之助:「夏は来ぬ」
中田喜直:「すずしきうなじ」
「霧とはなした」
プッチーニ:歌劇『ジャンニ・スキッキ』より「私の大好きなお父さん」
マスネ:歌劇『マノン』より「さようなら、私たちの小さなテーブルよ」
歌劇『エロディアード』より「彼は優しい人」
ヴェルディ:歌劇『椿姫』より「ああ、そはかの人か~花から花へ」
《アンコール》
プッチーニ:歌劇『つばめ』より「ドレッタの美しい夢」
岡野貞一:「朧月夜」
横浜市青葉区の「青葉区民文化センター フィリアホール」が主催する「土曜ソワレシリーズ/女神たちとの出逢い」の2016/2017シーズン上半期の第2回は、ソプラノの中村恵理さんのリサイタル。新国立劇場オペラ研修所第5期生修了後、オランダに留学。その後英国のロイヤルオペラはウスに在籍していた時に、アンナ・ネトレプコさんの代役で「カプレーティ家とモンテッキ家」のジュリエッタを歌い、成功を収めたことで話題になった。その後、ヨーロッパ各地の歌劇場でキャリアを順調に重ね、2010年からはバイエルン国立歌劇場の専属ソリストとして契約。現在もヨーロッパを中心にオペラやコンサートに出演、活躍の場を広げている。逆に日本国内ではあまり演奏機会がないのが非常に残念である。
私はもう10年前になる2006年に、新国立劇場の『フィデオ』でマルツェリーネ役で歌ったのを聴いたことがあり、印象に残っていた。その後は海外からのニュースばかりで実際に次に聴くことができたのは、2011年10月、バイエルン国立歌劇場の来日公演で『ナクソス島のアリアドネ』で水の精役で出演した時である。こちらは端役なのでとくに印象には残らなかった。そして2012年の紀尾井ホールでのリサイタル・デビューは当然聴きに行ったが、その時は強烈なインパクトを感じたものである。また、2014年1月3日の「NHKニューイヤーオペラコンサート」ではグノーの「私は夢に生きたい」を鮮烈に歌ったのは記憶に新しい。昨年も帰国してリサイタルを行ったがそちらは諸々の事情で行けなかった。だから彼女の歌唱をまとめて聴くのは、4年ぶりということになる。今回の帰国では、八ヶ岳、所沢、札幌、横浜(本日)でリサイタルが予定されている。
登場した恵理さんは、4年前の記憶からすると一回り大きく(?)なっているようだった。その分だけ(?)声の質もかなり変わってきているようで、かつての透明感のある美しい声で突き抜けるようなパワーがあったのに対して、声が柔らかくふくよかになっている。声量がたっぷりあるのは変わっていない。紀尾井ホールに比べれば小さなフィリアホールでは、それほど大きな声を出す必要はないだろうが、それでも十分過ぎる声量でホール内を圧倒した。
プログラムの前半には、ドイツ歌曲を集めた。まずシューベルトを3曲。「ガニュメート」透明感のある声質はそのままに柔らかな歌声は、しっとりとした訴えかけるような情感がある。「ます」では、声が明るく変わり、弾むような華やかさがあった。歌曲での感情表現は、自然体で好ましい。「糸を紡ぐグレートヒェン」では屈折した情感が込められ声質もやや暗く沈む。歌曲では控え目にしているがクライマックスの声量は、やはりオペラを彷彿とさせる力感が漲る。
続いて、クララ・シューマンを3曲。「私はあなたの眼の中に」は、しっとりした佇まいで、切々と愛を歌う。抒情的で切なげな感情表現がとても素敵だ。「彼は雨と嵐の中をやってきた」は、嵐のような激しい感情をぶつけるように、立ち上がりの鋭い歌唱が聴く者の心に突き刺さるようだ。「美しさゆえに愛するのなら」は、あまり抑揚のない旋律の曲で、語りかけるような切々とした歌唱に、鬱に秘めた情感が込められる。声も美しく、素敵な歌唱である。
続いてはちょっと休憩で、ピアノのソロを1曲。ロベルト・シューマン『子どもの情景」かにお馴染みの「トロイメライ」。ピアノの木下志寿子さんは、新国立劇場や二期会オペラ研修所のピアニストを務めていて、コレペティトゥールや声楽の伴奏が専門の人。
前半の最後はリヒャルト・シュトラウスを3曲。「献呈」は、シュトラウスにしてはややまったりとしたイタリアの節回しっぽく感じたが、後半の情感を込めたクライマックスは押し出しも強く素晴らしい。「薔薇のリボン」は多分初めて聴く曲。とても美しい旋律を透明感のある美しい声をうまく使っての表現だ。「ツェツィーリエ」はシュトラウスの歌曲の中でも代表的な傑作のひとつであるが、この名作を、豊かな情感とそれを表現する歌唱のテクニックも素晴らしく、声量もたっぷりあって、聴いている私たちの心に迫ってくるよう。ここでBrava!!の声が飛んだ。
後半はまず日本の歌曲を3曲。小山作之助の「夏は来ぬ」中村さんの日本の歌曲は、前回の時も感じたのだが、ほとんどインテンポで淡々と歌う傾向がある。中田喜直の「すずしきうなじ」とゆったりとしたテンポの曲だが、やはり感情の起伏は少ない。「霧とはなした」は哀しげな曲ではあるが、やはり控え目な表現で、その中に微妙なニュアンスを盛り込んでいる。一見すると単調に歌っている感じがするが、これが彼女の日本の歌曲に対する表現解釈なのだろう。中村さんの場合、ドイツの歌曲と日本の歌曲とでは雰囲気がガラリと変わる。そしてこの後、オペラのアリアになると、またまったく違う歌唱に変わるのである。
オペラからは、まずプッチーニの「私の大好きなお父さん」。この曲を知らない人もいないだろうし、ソプラノさんのリサイタルで聴かないこともないほどだが、それだけに真価が問われることにもなる。中村さんのクセのない声質は清純な役柄にぴったりで、歌曲割りは一段と情感の起伏が大きい表現で、とても華やかに変わる。役柄への感情移入が強く感じられ、彼女がやはりオペラ歌手なのだと実感できるところだ。
続いて、マスネの『マノン』より「さようなら、私たちの小さなテーブルよ」。フランス語歌唱だ。この曲では、始まる前から役柄に入っていき、表情が一変。辺りの空気がガラリと変わり、切々と、時にドラマティックに感情を爆発させるように歌う。急に彼女が一回り大きくなったように、存在感が光り輝く感じだ。
次は同じマスネでオペラ『エロディアード』より「彼は優しい人」。これはかなり珍しい曲の方に入るだろう。このオペラは何とサロメの物語なのだが、描かれ方はオスカー・ワイルドとはまったく違い、ここではサロメは清純な乙女なのだ。だからこのアリアはジャン(ヨカナーン)への愛を素直に、そして熱烈に歌うのである。中村さんがこの曲を選んだのがよく分かる。彼女の歌唱にピッタリなのだ。よく通る透明な声質。しかし軽くはなく芯に力強さがある。そして役柄に没頭して感情を押さえきれずに爆発させてしまうように歌う。これはお見事。Brava!!
最後はヴェルディの『椿姫』より「ああ、そはかの人か~花から花へ」。またまた違ったキャラクタの役柄にすーっと入っていく。愛に飢え、迷い、とまどう死病に取り憑かれた高級娼婦・・・。圧倒的な存在感の豊かな声量と歌唱のテクニックも素晴らしいが、何よりも彼女の良さは、役柄への没頭による感情表現の多彩さであろう。そのドラマティックな歌唱に会場からはBrava!が飛び交った。やはり彼女が主楽を歌うオペラを観てみたいと思ったのは私だけではないだろう。
アンコールは2曲。まずプッチーニの『つばめ』より「ドレッタの美しい夢」。朗々とドラマティックに歌うプッチーニ節も彼女は上手い。短い曲でも聴衆の心を鷲掴みにできるチカラを持っている。
最後は岡野貞一の「朧月夜」。淡々とした、日本の歌曲の歌い方に戻る。・・・・同じ人とは思えないくらいの変わりようである。
4年前とは見た目の印象派少し変わったし、声もふくよかで柔らかくなっている。それでも中村さんの歌唱には、人を惹き付ける強いチカラがあることに変わりはない。そういった何かを持っているからこそ、ヨーロッパでの評価が高いのであろう。実際にナマで聴いてみないと、なかなか伝わらないものである。やはりオペラの人という印象が強く、『エロディアード』と『椿姫』は圧巻であった。
終演後には恒例のサイン会があった。彼女が出演したオペラのDVDやCDも発売されている。今回はサインかはパスさせていただいたが、サイン会の様子などをカシャリ。またピアニストの木下さんには記念写真を撮らせていただいた。
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中村恵理 ソプラノ・リサイタル
2016年4月23日(土)19:00~ フィリアホール S席 1階 1列 10番 3,500円(シリーズセット券)
ソプラノ:中村恵理
ピアノ:木下志寿子
【曲目】
シューベルト:「ガニュメート」D544
「ます」D550
「糸を紡ぐグレートヒェン」D118
C.シューマン:「私はあなたの眼の中に」作品13-5
「彼は雨と嵐の中をやってきた」作品12-1
「美しさゆえに愛するのなら」作品12-2
R.シューマン:『子どもの情景」作品15より「トロイメライ」(ピアノ・ソロ)
R.シュトラウス:「献呈」作品10-1
「薔薇のリボン」作品36-1
「ツェツィーリエ」作品27-2
小山作之助:「夏は来ぬ」
中田喜直:「すずしきうなじ」
「霧とはなした」
プッチーニ:歌劇『ジャンニ・スキッキ』より「私の大好きなお父さん」
マスネ:歌劇『マノン』より「さようなら、私たちの小さなテーブルよ」
歌劇『エロディアード』より「彼は優しい人」
ヴェルディ:歌劇『椿姫』より「ああ、そはかの人か~花から花へ」
《アンコール》
プッチーニ:歌劇『つばめ』より「ドレッタの美しい夢」
岡野貞一:「朧月夜」
横浜市青葉区の「青葉区民文化センター フィリアホール」が主催する「土曜ソワレシリーズ/女神たちとの出逢い」の2016/2017シーズン上半期の第2回は、ソプラノの中村恵理さんのリサイタル。新国立劇場オペラ研修所第5期生修了後、オランダに留学。その後英国のロイヤルオペラはウスに在籍していた時に、アンナ・ネトレプコさんの代役で「カプレーティ家とモンテッキ家」のジュリエッタを歌い、成功を収めたことで話題になった。その後、ヨーロッパ各地の歌劇場でキャリアを順調に重ね、2010年からはバイエルン国立歌劇場の専属ソリストとして契約。現在もヨーロッパを中心にオペラやコンサートに出演、活躍の場を広げている。逆に日本国内ではあまり演奏機会がないのが非常に残念である。
私はもう10年前になる2006年に、新国立劇場の『フィデオ』でマルツェリーネ役で歌ったのを聴いたことがあり、印象に残っていた。その後は海外からのニュースばかりで実際に次に聴くことができたのは、2011年10月、バイエルン国立歌劇場の来日公演で『ナクソス島のアリアドネ』で水の精役で出演した時である。こちらは端役なのでとくに印象には残らなかった。そして2012年の紀尾井ホールでのリサイタル・デビューは当然聴きに行ったが、その時は強烈なインパクトを感じたものである。また、2014年1月3日の「NHKニューイヤーオペラコンサート」ではグノーの「私は夢に生きたい」を鮮烈に歌ったのは記憶に新しい。昨年も帰国してリサイタルを行ったがそちらは諸々の事情で行けなかった。だから彼女の歌唱をまとめて聴くのは、4年ぶりということになる。今回の帰国では、八ヶ岳、所沢、札幌、横浜(本日)でリサイタルが予定されている。
登場した恵理さんは、4年前の記憶からすると一回り大きく(?)なっているようだった。その分だけ(?)声の質もかなり変わってきているようで、かつての透明感のある美しい声で突き抜けるようなパワーがあったのに対して、声が柔らかくふくよかになっている。声量がたっぷりあるのは変わっていない。紀尾井ホールに比べれば小さなフィリアホールでは、それほど大きな声を出す必要はないだろうが、それでも十分過ぎる声量でホール内を圧倒した。
プログラムの前半には、ドイツ歌曲を集めた。まずシューベルトを3曲。「ガニュメート」透明感のある声質はそのままに柔らかな歌声は、しっとりとした訴えかけるような情感がある。「ます」では、声が明るく変わり、弾むような華やかさがあった。歌曲での感情表現は、自然体で好ましい。「糸を紡ぐグレートヒェン」では屈折した情感が込められ声質もやや暗く沈む。歌曲では控え目にしているがクライマックスの声量は、やはりオペラを彷彿とさせる力感が漲る。
続いて、クララ・シューマンを3曲。「私はあなたの眼の中に」は、しっとりした佇まいで、切々と愛を歌う。抒情的で切なげな感情表現がとても素敵だ。「彼は雨と嵐の中をやってきた」は、嵐のような激しい感情をぶつけるように、立ち上がりの鋭い歌唱が聴く者の心に突き刺さるようだ。「美しさゆえに愛するのなら」は、あまり抑揚のない旋律の曲で、語りかけるような切々とした歌唱に、鬱に秘めた情感が込められる。声も美しく、素敵な歌唱である。
続いてはちょっと休憩で、ピアノのソロを1曲。ロベルト・シューマン『子どもの情景」かにお馴染みの「トロイメライ」。ピアノの木下志寿子さんは、新国立劇場や二期会オペラ研修所のピアニストを務めていて、コレペティトゥールや声楽の伴奏が専門の人。
前半の最後はリヒャルト・シュトラウスを3曲。「献呈」は、シュトラウスにしてはややまったりとしたイタリアの節回しっぽく感じたが、後半の情感を込めたクライマックスは押し出しも強く素晴らしい。「薔薇のリボン」は多分初めて聴く曲。とても美しい旋律を透明感のある美しい声をうまく使っての表現だ。「ツェツィーリエ」はシュトラウスの歌曲の中でも代表的な傑作のひとつであるが、この名作を、豊かな情感とそれを表現する歌唱のテクニックも素晴らしく、声量もたっぷりあって、聴いている私たちの心に迫ってくるよう。ここでBrava!!の声が飛んだ。
後半はまず日本の歌曲を3曲。小山作之助の「夏は来ぬ」中村さんの日本の歌曲は、前回の時も感じたのだが、ほとんどインテンポで淡々と歌う傾向がある。中田喜直の「すずしきうなじ」とゆったりとしたテンポの曲だが、やはり感情の起伏は少ない。「霧とはなした」は哀しげな曲ではあるが、やはり控え目な表現で、その中に微妙なニュアンスを盛り込んでいる。一見すると単調に歌っている感じがするが、これが彼女の日本の歌曲に対する表現解釈なのだろう。中村さんの場合、ドイツの歌曲と日本の歌曲とでは雰囲気がガラリと変わる。そしてこの後、オペラのアリアになると、またまったく違う歌唱に変わるのである。
オペラからは、まずプッチーニの「私の大好きなお父さん」。この曲を知らない人もいないだろうし、ソプラノさんのリサイタルで聴かないこともないほどだが、それだけに真価が問われることにもなる。中村さんのクセのない声質は清純な役柄にぴったりで、歌曲割りは一段と情感の起伏が大きい表現で、とても華やかに変わる。役柄への感情移入が強く感じられ、彼女がやはりオペラ歌手なのだと実感できるところだ。
続いて、マスネの『マノン』より「さようなら、私たちの小さなテーブルよ」。フランス語歌唱だ。この曲では、始まる前から役柄に入っていき、表情が一変。辺りの空気がガラリと変わり、切々と、時にドラマティックに感情を爆発させるように歌う。急に彼女が一回り大きくなったように、存在感が光り輝く感じだ。
次は同じマスネでオペラ『エロディアード』より「彼は優しい人」。これはかなり珍しい曲の方に入るだろう。このオペラは何とサロメの物語なのだが、描かれ方はオスカー・ワイルドとはまったく違い、ここではサロメは清純な乙女なのだ。だからこのアリアはジャン(ヨカナーン)への愛を素直に、そして熱烈に歌うのである。中村さんがこの曲を選んだのがよく分かる。彼女の歌唱にピッタリなのだ。よく通る透明な声質。しかし軽くはなく芯に力強さがある。そして役柄に没頭して感情を押さえきれずに爆発させてしまうように歌う。これはお見事。Brava!!
最後はヴェルディの『椿姫』より「ああ、そはかの人か~花から花へ」。またまた違ったキャラクタの役柄にすーっと入っていく。愛に飢え、迷い、とまどう死病に取り憑かれた高級娼婦・・・。圧倒的な存在感の豊かな声量と歌唱のテクニックも素晴らしいが、何よりも彼女の良さは、役柄への没頭による感情表現の多彩さであろう。そのドラマティックな歌唱に会場からはBrava!が飛び交った。やはり彼女が主楽を歌うオペラを観てみたいと思ったのは私だけではないだろう。
アンコールは2曲。まずプッチーニの『つばめ』より「ドレッタの美しい夢」。朗々とドラマティックに歌うプッチーニ節も彼女は上手い。短い曲でも聴衆の心を鷲掴みにできるチカラを持っている。
最後は岡野貞一の「朧月夜」。淡々とした、日本の歌曲の歌い方に戻る。・・・・同じ人とは思えないくらいの変わりようである。
4年前とは見た目の印象派少し変わったし、声もふくよかで柔らかくなっている。それでも中村さんの歌唱には、人を惹き付ける強いチカラがあることに変わりはない。そういった何かを持っているからこそ、ヨーロッパでの評価が高いのであろう。実際にナマで聴いてみないと、なかなか伝わらないものである。やはりオペラの人という印象が強く、『エロディアード』と『椿姫』は圧巻であった。
終演後には恒例のサイン会があった。彼女が出演したオペラのDVDやCDも発売されている。今回はサインかはパスさせていただいたが、サイン会の様子などをカシャリ。またピアニストの木下さんには記念写真を撮らせていただいた。
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