Bravo! オペラ & クラシック音楽

オペラとクラシック音楽に関する肩の凝らない芸術的な鑑賞の記録

6/4(土)女神との出逢い/中村恵理ソプラノ/ヨーロッパの数多の歌劇場で活躍する実力を見事に発揮

2016年06月04日 23時30分00秒 | クラシックコンサート
土曜ソワレシリーズ/女神たちとの出逢い
中村恵理 ソプラノ・リサイタル


2016年4月23日(土)19:00~ フィリアホール S席 1階 1列 10番 3,500円(シリーズセット券)
ソプラノ:中村恵理
ピアノ:木下志寿子
【曲目】
シューベルト:「ガニュメート」D544
       「ます」D550
       「糸を紡ぐグレートヒェン」D118
C.シューマン:「私はあなたの眼の中に」作品13-5
       「彼は雨と嵐の中をやってきた」作品12-1
       「美しさゆえに愛するのなら」作品12-2
R.シューマン:『子どもの情景」作品15より「トロイメライ」(ピアノ・ソロ)
R.シュトラウス:「献呈」作品10-1
        「薔薇のリボン」作品36-1
        「ツェツィーリエ」作品27-2
小山作之助:「夏は来ぬ」
中田喜直:「すずしきうなじ」
     「霧とはなした」
プッチーニ:歌劇『ジャンニ・スキッキ』より「私の大好きなお父さん」
マスネ:歌劇『マノン』より「さようなら、私たちの小さなテーブルよ」
    歌劇『エロディアード』より「彼は優しい人」
ヴェルディ:歌劇『椿姫』より「ああ、そはかの人か~花から花へ」
《アンコール》
 プッチーニ:歌劇『つばめ』より「ドレッタの美しい夢」
 岡野貞一:「朧月夜」

 横浜市青葉区の「青葉区民文化センター フィリアホール」が主催する「土曜ソワレシリーズ/女神たちとの出逢い」の2016/2017シーズン上半期の第2回は、ソプラノの中村恵理さんのリサイタル。新国立劇場オペラ研修所第5期生修了後、オランダに留学。その後英国のロイヤルオペラはウスに在籍していた時に、アンナ・ネトレプコさんの代役で「カプレーティ家とモンテッキ家」のジュリエッタを歌い、成功を収めたことで話題になった。その後、ヨーロッパ各地の歌劇場でキャリアを順調に重ね、2010年からはバイエルン国立歌劇場の専属ソリストとして契約。現在もヨーロッパを中心にオペラやコンサートに出演、活躍の場を広げている。逆に日本国内ではあまり演奏機会がないのが非常に残念である。

 私はもう10年前になる2006年に、新国立劇場の『フィデオ』でマルツェリーネ役で歌ったのを聴いたことがあり、印象に残っていた。その後は海外からのニュースばかりで実際に次に聴くことができたのは、2011年10月、バイエルン国立歌劇場の来日公演で『ナクソス島のアリアドネ』で水の精役で出演した時である。こちらは端役なのでとくに印象には残らなかった。そして2012年の紀尾井ホールでのリサイタル・デビューは当然聴きに行ったが、その時は強烈なインパクトを感じたものである。また、2014年1月3日の「NHKニューイヤーオペラコンサート」ではグノーの「私は夢に生きたい」を鮮烈に歌ったのは記憶に新しい。昨年も帰国してリサイタルを行ったがそちらは諸々の事情で行けなかった。だから彼女の歌唱をまとめて聴くのは、4年ぶりということになる。今回の帰国では、八ヶ岳、所沢、札幌、横浜(本日)でリサイタルが予定されている。

 登場した恵理さんは、4年前の記憶からすると一回り大きく(?)なっているようだった。その分だけ(?)声の質もかなり変わってきているようで、かつての透明感のある美しい声で突き抜けるようなパワーがあったのに対して、声が柔らかくふくよかになっている。声量がたっぷりあるのは変わっていない。紀尾井ホールに比べれば小さなフィリアホールでは、それほど大きな声を出す必要はないだろうが、それでも十分過ぎる声量でホール内を圧倒した。
 プログラムの前半には、ドイツ歌曲を集めた。まずシューベルトを3曲。「ガニュメート」透明感のある声質はそのままに柔らかな歌声は、しっとりとした訴えかけるような情感がある。「ます」では、声が明るく変わり、弾むような華やかさがあった。歌曲での感情表現は、自然体で好ましい。「糸を紡ぐグレートヒェン」では屈折した情感が込められ声質もやや暗く沈む。歌曲では控え目にしているがクライマックスの声量は、やはりオペラを彷彿とさせる力感が漲る。
 続いて、クララ・シューマンを3曲。「私はあなたの眼の中に」は、しっとりした佇まいで、切々と愛を歌う。抒情的で切なげな感情表現がとても素敵だ。「彼は雨と嵐の中をやってきた」は、嵐のような激しい感情をぶつけるように、立ち上がりの鋭い歌唱が聴く者の心に突き刺さるようだ。「美しさゆえに愛するのなら」は、あまり抑揚のない旋律の曲で、語りかけるような切々とした歌唱に、鬱に秘めた情感が込められる。声も美しく、素敵な歌唱である。
 続いてはちょっと休憩で、ピアノのソロを1曲。ロベルト・シューマン『子どもの情景」かにお馴染みの「トロイメライ」。ピアノの木下志寿子さんは、新国立劇場や二期会オペラ研修所のピアニストを務めていて、コレペティトゥールや声楽の伴奏が専門の人。
 前半の最後はリヒャルト・シュトラウスを3曲。「献呈」は、シュトラウスにしてはややまったりとしたイタリアの節回しっぽく感じたが、後半の情感を込めたクライマックスは押し出しも強く素晴らしい。「薔薇のリボン」は多分初めて聴く曲。とても美しい旋律を透明感のある美しい声をうまく使っての表現だ。「ツェツィーリエ」はシュトラウスの歌曲の中でも代表的な傑作のひとつであるが、この名作を、豊かな情感とそれを表現する歌唱のテクニックも素晴らしく、声量もたっぷりあって、聴いている私たちの心に迫ってくるよう。ここでBrava!!の声が飛んだ。

 後半はまず日本の歌曲を3曲。小山作之助の「夏は来ぬ」中村さんの日本の歌曲は、前回の時も感じたのだが、ほとんどインテンポで淡々と歌う傾向がある。中田喜直の「すずしきうなじ」とゆったりとしたテンポの曲だが、やはり感情の起伏は少ない。「霧とはなした」は哀しげな曲ではあるが、やはり控え目な表現で、その中に微妙なニュアンスを盛り込んでいる。一見すると単調に歌っている感じがするが、これが彼女の日本の歌曲に対する表現解釈なのだろう。中村さんの場合、ドイツの歌曲と日本の歌曲とでは雰囲気がガラリと変わる。そしてこの後、オペラのアリアになると、またまったく違う歌唱に変わるのである。
 オペラからは、まずプッチーニの「私の大好きなお父さん」。この曲を知らない人もいないだろうし、ソプラノさんのリサイタルで聴かないこともないほどだが、それだけに真価が問われることにもなる。中村さんのクセのない声質は清純な役柄にぴったりで、歌曲割りは一段と情感の起伏が大きい表現で、とても華やかに変わる。役柄への感情移入が強く感じられ、彼女がやはりオペラ歌手なのだと実感できるところだ。
 続いて、マスネの『マノン』より「さようなら、私たちの小さなテーブルよ」。フランス語歌唱だ。この曲では、始まる前から役柄に入っていき、表情が一変。辺りの空気がガラリと変わり、切々と、時にドラマティックに感情を爆発させるように歌う。急に彼女が一回り大きくなったように、存在感が光り輝く感じだ。
 次は同じマスネでオペラ『エロディアード』より「彼は優しい人」。これはかなり珍しい曲の方に入るだろう。このオペラは何とサロメの物語なのだが、描かれ方はオスカー・ワイルドとはまったく違い、ここではサロメは清純な乙女なのだ。だからこのアリアはジャン(ヨカナーン)への愛を素直に、そして熱烈に歌うのである。中村さんがこの曲を選んだのがよく分かる。彼女の歌唱にピッタリなのだ。よく通る透明な声質。しかし軽くはなく芯に力強さがある。そして役柄に没頭して感情を押さえきれずに爆発させてしまうように歌う。これはお見事。Brava!!
 最後はヴェルディの『椿姫』より「ああ、そはかの人か~花から花へ」。またまた違ったキャラクタの役柄にすーっと入っていく。愛に飢え、迷い、とまどう死病に取り憑かれた高級娼婦・・・。圧倒的な存在感の豊かな声量と歌唱のテクニックも素晴らしいが、何よりも彼女の良さは、役柄への没頭による感情表現の多彩さであろう。そのドラマティックな歌唱に会場からはBrava!が飛び交った。やはり彼女が主楽を歌うオペラを観てみたいと思ったのは私だけではないだろう。

 アンコールは2曲。まずプッチーニの『つばめ』より「ドレッタの美しい夢」。朗々とドラマティックに歌うプッチーニ節も彼女は上手い。短い曲でも聴衆の心を鷲掴みにできるチカラを持っている。
 最後は岡野貞一の「朧月夜」。淡々とした、日本の歌曲の歌い方に戻る。・・・・同じ人とは思えないくらいの変わりようである。

 4年前とは見た目の印象派少し変わったし、声もふくよかで柔らかくなっている。それでも中村さんの歌唱には、人を惹き付ける強いチカラがあることに変わりはない。そういった何かを持っているからこそ、ヨーロッパでの評価が高いのであろう。実際にナマで聴いてみないと、なかなか伝わらないものである。やはりオペラの人という印象が強く、『エロディアード』と『椿姫』は圧巻であった。

 終演後には恒例のサイン会があった。彼女が出演したオペラのDVDやCDも発売されている。今回はサインかはパスさせていただいたが、サイン会の様子などをカシャリ。またピアニストの木下さんには記念写真を撮らせていただいた。



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6/4(土)ヒラリー・ハーン/フィリアホールでVnリサイタル/大らかで豊潤な演奏へと変化を遂げる

2016年06月04日 23時00分00秒 | クラシックコンサート
JUST ONE WORLDシリーズ 第16回
ヒラリー・ハーン ヴァイオリン


2016年6月4日(土)14:00~ 青葉区民文化センター フィリアホール S席 1階 1列 15番 9,500円
ヴァイオリン:ヒラリー・ハーン
ピアノ:コリー・スマイス
【曲目】
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第35番 ト長調 K.379
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005
A.G.アブリル:「無伴奏ヴァイオリンのための6つのパルティータ」より 第2曲「無限の広がり」、第3曲「愛」
コープランド:ヴァイオリン・ソナタ
T.デヴィッドソン:地上の青い曲線(27のアンコールピースより)
《アンコール》
 マーク・アントニー・ターネジ:ヒラリーのホーダウン
 佐藤聡明:微風
 マックス・リヒター:慰撫(以上、27のアンコールピースより)

 お馴染みヒラリー・ハーンさんの来日ツアー公演を聴く。今回のツアーは、本日6/4のフィリアホール(横浜市青葉区)を先頭に、6/5ザ・ハーモニーホール(松本市音楽文化ホール)、6/7東京文化会館(都民劇場)、6/8東京オペラシティコンサートホール、6/10愛知県芸術劇場コンサートホール、6/11兵庫県立芸術文化センター、6/12横浜みなとみらいホール、と7公演が予定されている。いずれもピアノのコリー・スマイスさんを伴って、同プログラムのリサイタルが行われるようである。
 ヒラリーさんは毎年のように来日していて、聴く機会の多いアーティストだ。昨年3月にはフィルハーモニア管弦楽団の来日公演ツアーに同行していてブラームスのヴァイオリン協奏曲を演奏した。私は東京芸術劇場コンサートホール横浜みなとみらいホールで聴いている。

 1曲目はモーツァルトの数ある中でも有名な「ヴァイオリン・ソナタ 第35番」。第1楽章はAdagioの前半部分からスマイスさんがロマン性をたっぷり盛り込んでだ煌びやかな演奏にヒラリーさんが非常に艶やかな重音を聴かせる。後半のソナタ形式は短調に転じ、憂いを秘めた音楽に変わるが、二人の演奏は実に濃厚にして豊潤。モーツァルトがロマン派の時代に生まれていたらこんな演奏をしたのではないか、と思えるような序序的な演奏だ。コーダなどは推進力があり、躍動的でダイナミックレンジも広く、後期ロマン派のような絢爛豪華な演奏だ。第2楽章は変奏曲。アンダンティーノ・カンタービレの美しい主題が様々に変奏していく。ふたりの演奏は、ピリオド奏法などとは対極に位置する、感情表現を思うままに繰り出し、自由度の高い演奏に終始。

 2曲目はヒラリーさんのソロで、J.S.バッハの「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番」。この曲も、もはやバロックの様式とは思えないほどの濃厚でロマン性を前面に押し出した演奏だ。音量もたっぷり、重音を豊かに響かせて、音色は潤いがあり艶やかである。
 何か、ヒラリーさんの演奏の雰囲気が変わったような気がした。一皮むけたというか、ワンランク大らかになり、楽器を豊かに鳴らせるがエッジは鋭くはなく、丸みを帯びてマイルドに音色である。対位法的な構成力や2つの声部のバランス感覚が素晴らしく、たった1本のヴァイオリンから出てくる音とは思えない程の多彩さを使い分ける。その結果、ヴァイオリンとヴィオラの二重奏を聴いているように感じられるほどの豊かさであった。

 後半はガラリと趣を変えて、現代曲が並ぶ。
 まずは、アントン・ガルシア・アブリルの「無伴奏ヴァイオリンのための6つのパルティータ」より第2曲「無限の広がり」。その名の通り細かく刻まれた音が縦横無尽に走り回る。無窮動的な雰囲気もある。第3曲「愛」は、前の曲がテンポが遅くなりいくぶん艶めかしい旋律に変わる。ヒラリーさんの演奏は、全体的には押し出しが強く、メリハリもハッキリしているが、ひとつひとつの音自体は角がなくマイルドなのにキレ味が鋭く感じられるのは、抜群のリズム感と音楽の流れを的確に創り上げているからであろう。

 続いてはコープランドの「ヴァイオリン・ソナタ」。コープランドは20世紀アメリカの作曲家で、こういった作品をメインに採用するあたりはヒラリーさんらしい。本作は1943年の作品で、古典的な3楽章形式を踏襲している。新古典主義的な作風で、現代曲とはいえないが、新しい試みも盛り込まれている。ヴァイオリンは基本的に重音までしか出せないので和声の組み立てには限界があるが、伴奏のピアノは自由な和声を組み立てられるので、曲の奥行きが深くなる。第1楽章はピアノが創り出す和声にヴァイオリンが絡みつく。第2家具賞はLentoの緩徐楽章。変奏曲になっているのだろうか。ビアノとヴァイオリンが異なる声部を対位法的に組み立てるところから始まり、徐々に展開していく。第3楽章はちょっと現代的になり、ピアノとヴァイオリンが時には絡み合い、時には呼応し合う。循環主題となる第1楽章冒頭の主題が回帰して曲が終わる。全曲を通して、ヒラリーさんのヴァイオリンは高い質感を保ち、技巧的な部分は鮮やかに、旋律を歌わせる部分は多彩な音色を繰り出す。全体の表現が小さくまとまっていなくて、どこか大らかな感じがする。ピーンと張り詰めたような緊張感がなく、全体を大きく包み込むような、柔らかさと温かさが感じられる演奏だ。スマイスさんのピアノはノリが良く、インパクトのある輝かせ方をする。ヒラリーさんとの対比が、とくにこの曲では鮮やかに表れていたようだ。

 最後はティナ・デヴィッドソンの「地上の青い曲線」。この曲とアンコールの3曲は、ヒラリーさんが2013年にリリースしたCDアルバム『27の小品』に収録されている曲。アンコールに演奏される小品に現代曲が少ないことから、ヒラリーさんが当代の作曲家達に委嘱してヴァイオリンの現代曲の小品集を作ろうと企画した。
 地上の青い曲線」は指板を叩く音から始まり、ピツィカートなどが複雑に構成されていく。そこにピアノも絡んできて、やがて抒情的に展開していく。絵画的な美しさを持った曲である。
 アンコールでは、まずマーク・アントニー・ターネジの「ヒラリーのホーダウン」。こちらは、ジャズ・ブルースっぽい音楽を現代曲風にアレンジしたような(?)。ノリが良く、強く叩かれるピアノのインパクトが強い。
 佐藤聡明の「微風」は、不協和音を含むピアノの分散和音に日本風ともとれるゆったりとした旋律が乗る。ただよう微風には人の悲しみが乗せられているようだ。
 最後はマックス・リヒターの「慰撫」。こちらも極めて抒情的な曲。ピアノが刻む和音に乗せて、息の長い、もの悲しく儚げな旋律が静かに歌っていく。
 演奏は、どの曲もヒラリーさんのヴァイオリンが究極的な美しい音色で、しっとりと情感を込めていて、とても素敵だった。

 ヒラリーさんの演奏は、以前よりも大らかになり、豊かさと優しさが感じられるようになった。一皮むけたというか・・・大人の演奏になったというか。それが明らかに以前よりも良くなっている、成長していると感じさせるところが大したものである。やはり子供の時から世界のトップ・アーティストであり続けただけのことはある。

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【お勧めCDのご紹介】
 本文でも紹介した、ヒラリーさんとスマイスさんによる『27の小品』です。現代の作曲家達に委嘱された27曲のヴァイオリン用アンコール・ピース。すべての曲が作風が違うので、どこから聴いても新鮮に感じます。
27の小品
ハーン(ヒラリー),スマイス(コリー)
ユニバーサル ミュージック



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