バウムクーヘン トゥルム （ユーハイム）

先週末の我が家のおやつ、ユーハイムのバームクーヘンです。
ユーハイムのバームクーヘンといえば、定番中の定番。日本中のおそらく殆んどのデパートにあるであろう、ユーハイム。あまりに定番すぎて何を今更... というイメージですが、我が家はここのバームクーヘンが好きで時々おやつに食べています。派手さは無いのですが、安心できる美味しさ。いつでも手に入って美味しいというのが、嬉しいです。あまりにもポピュラーで関東にいる時はすっかり関東のお菓子やさんのようなイメージでしたが、神戸の会社なんですよね。考えてみると、関東でよく見かけるお店は神戸のお店が多い。モロゾフ（よく渋谷の東急でパイを買った）、エコルセが有名な本高砂屋、ゴーフルの風月堂、ケーニヒスクローネ、アンテノール、ゴンチャロフなど等。（有名なアンリシャルパンティエは芦屋です）
さすが洋菓子の街だと神戸に来て改めて思います。



今やすっかり日本のお菓子として定着したバームクーヘン。ドイツ語で「木のお菓子」という意味だそうです。焼きあがった層が木の年輪を連想させるから、というのが定説だそうです。
これを始めて日本で作ったのが、ユーハイムの創始者、カール ユーハイム、というのはご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。ユーハイムのホームページによると、カールは中国・青島で菓子店に勤めていたそうですが、第一次世界大戦が勃発し日本に強制連行されてしまったそうです。その後ユーハイム夫妻は日本を永住の地と定め、横浜に菓子店を開店。お店は順調ですべてがうまくいっていた矢先の1923年、関東大震災が起こり店は一瞬にして灰と化してしまいました。避難船に乗ってやっとの事でたどり着いたのが神戸。そして多額の借金をして三宮にお店を開いたそうです。

順調に業績を伸ばして行きますが、やがて第二次世界大戦が勃発。カールは日本で病気で亡くなりました。残された家族は連合軍の命により、ドイツへ強制送還されてしまったそうです。しかし戦争から戻った職人たちがユーハイムを再興したのが始まりとか。（その後、妻のエリーゼを再び日本に迎え、エリーゼは日本で亡くなったそうです。）ずっと神戸にいるオットによると、その後のユーハイムの発展の過程でも色々な事があったとか無かったとか... 長い長い歴史がある会社なのですね。
夫妻が築いた礎は、今なおかけがえのない財産だそうです。創始者ユーハイム夫妻の「体のためになるから美味しい」という言葉が企業理念になっているそうです。

ところでバームクーヘンといえば、はしからちまちまとはがして食べる...って話、よく聞きますよね。かくいう私も、そうやって食べるのも好きです。でもこれは小ぶりの細長いタイプ。「バウムクーヘン トゥルム」 という商品です。これはさくっとフォークで切って、ぱくっと食べる方がいいかも。＾。＾

ユーハイム