ULTIMATE MUZIK!FES '06 at キネマ倶楽部
鶯谷って山手線の外回りも内回りもちょうど一緒くらいなんやね。
10年ぶりくらいに降りたけど、全然雰囲気は変わっとらんかった。
会場の前には「本日、出演を予定していたNATSUMENは急遽活動休止の為、A×S×E and the Atanmi Rainbow Bridgeが出演します」と書いた貼紙があった。やっぱり噂は本当やったんや。苗場でNATSUMENを見れなかったのが本当に悔やまれるな。
会場のキネマ倶楽部ってところは初めて来たんだけど、いいところやねぇ。
入口がビルの6階にあってそのフロアには椅子ありの2階席。上に登れば関係者席、下に降りればライブフロアって感じになってる。構造的には昔あったパワーステーションと一緒かな。でも、それよか全然広くて、古くて雰囲気がめちゃめちゃいい。ステージの横には踊り場になっててそこから出演者が階段を降りて出てくる。美輪明宏とかがめちゃめちゃはまりそうな雰囲気。
◆A×S×E and the Atanmi Rainbow Bridge
まずはA×S×Eさんが出てきて「活動休止になってしまって今日はすいません」みたいなことをもごもごと言ってからメンバーが登場。
ステージ向かって左から、オンボタンダウンのボーカル(椅子に座ってコーラス)その後ろにパニックスマイルの女性(キーボード)、その前に男性(ファンキーコーラス)、中央にA×S×E、その横に種田のガニ股スタンスでベースを弾く男、ドラムはオンボタンダウンの人?、右端にホーン隊。2人はNATSUMENにいた人だけど、もう一人はいたかな?いなかったかな?
「今日のために作ってきました」と言って演った曲は、いきなりはねるビート。そんでもってA×S×Eさんが普通に歌ってるよ! しかもメンバーと歌のかけあいをし、すごく可愛いメロディーへ展開。最後はお客さんも手拍子! と、いきなりビックリな変わりかた(笑)。
2曲目はイントロの女性コーラスが印象的な曲。あの声と牧歌的なメロディだけで泣けてしまった。なんかみんなで肩組んで歌い出すような感じ。そこにA×S×Eさんがジャキジャキーンなギターで切り込んできて、ちょっとボートを思わせるような感じになって……。
次は鴬谷のことを歌っているような曲。激烈なジャキジャキギターではじまり、メロディアスにA×S×Eさんが歌い上げ、ファンキーなコーラスがシャウト!
最後はあの蝉の泣き声にピアノとホーンがからんでくるイントロが印象的。そのまま浜田真理子さんが歌いだしそうな曲だった。
「ありがとうございました!」と言って終了。20分くらいだったかなぁ。NATSUMENと比較するもんじゃないし、これはこれで楽しめた。
NATSUMENはホーン隊が入る前のメンバーが大好きだったので、今回の活動休止はすんなりというかまぁしゃあないかって感じだったけど、「あの日のライブが前メンバーでの最後のライブでした」っていう報告を聞いた時はめちゃめちゃショックやったなぁ。
だから、あの頃のテンションでA×S×E and the Atanmi Rainbow Bridgeのライブを見たら、「ありゃ?」って思ったんやないかな。
◆SHUREN the FIRE
北海道の人なんだとか。生ピアノ生フルートの構成で、ハードボイルドでせつないところがすごくよかった。
◆こだま和文 FROM DUB STATION
最初に演った『レクイエム・ダブ』ってやつにいきなりガツンとやられる。こだまさんのトランペットはホントたまらんものがある。
「ほとんどはうそだ」「手紙の半分はうそだ。でも手紙をもらうと嬉しい」「人を思いやる気持ちは大切だ」とこだまさんが言ってたのは『クール・レター』っていう曲やったかな? ポエトリー・リーディングとかっていまいちイイとは思わんけど、こだまさんの言葉はビンビンに響くなぁ。「おっさんの言うことは聞くな~! でも、聞いてくれると嬉しい~!」だって(笑)。「ナポリタンの具はたまねぎとマッシュルームとハムだ。マッシュルームが無かったらどんなキノコでもいい」って言ってた曲もよかったわ。
あと、「繰り返される諸行無常~!」って言った時には会場が盛り上がったなぁ。ナンバーガール at 赤坂ブリッツにこだまさんがゲストで出た日のことを思い出したりして。
ライブ終了後、会場から盛大な拍手が。こだまさんはみんなから愛されてるんやね。
出店でオムハヤシを食べる。ヒゲづらの3人、グラマラスな女性ともにみんな感じよかったなぁ。お客さんのさばきとか気配りとか普通に感じよくて素晴らしかった。こんな人ばっかりだったらもっと暮らしやすくなるのにな。
◆向井秀徳アコースティック&エレクトリック
見るのは約1年ぶり。
一曲目の『バイオレント・ジョーク』は前よりもっとキリキリしたギターで最高にしびれた。
約半年ぶりの長丁場イベントで、来る予定だった淳子も採算もいないし、調子もよろしくないので、最後のそかべを見るのをあきらめて、向井君の2曲目で帰った。
帰りは来た時と反対で新宿を経由して山手線で帰る。
田端や高田馬場を通るたびに、921プレイリストからながれてくる曲が外の景色とシンクロしてたまらない気分になった。もう、一ヶ月経ったというのにね。
ようやく音源聴いて いつか観れるといいなと
思ってたんだけどね。
ホント フジで観ておけばよかったよね。