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沖縄から東京へ!流転の写真日記

【Oct_05】谷﨑潤一郎『お國と五平』

2017-10-07 | ACT!
板橋ビューネ2017_7度『お國と五平』@サブテレニアン


明日が楽日です。

谷﨑潤一郎の戯曲『お國と五平』を伊藤全記さんの硬質な演出で。

7度の山口真由さんがネガティブな「友之丞」を、
中山茉莉さんが欲のままに生きる奥方「お國」を、
820製作所の加藤好昭さんが実直な家来「五平」を、
それぞれ演じるのだけど、

役者の本性が剥き出しになったような三つ巴の様相で、
もはやこれ以外の『お國と五平』はあり得ない…と思える完成度。

終盤の友之丞のセリフが秀逸。

「世の中というのは恨めしいモノじゃ。
拙者は人妻に思いを寄せて身を誤ったが、
五平は同じ事をして、それが忠義だと人に言われる」。


大義を以て行えば、道理も引っ込む…というパラドクス。
そもそも、この友之丞、生まれつき女々しい気性を持った男…という設定。

「男らしゅう、男らしゅう」と盛んに五平は切腹を迫るのだが、
これも蓋然的な身の処し方を押しつけている。

時代劇として得心すれば済む話だろうが、
これがもしジェンダーな境遇であれば、
「男らしゅう」の一言が、身を切る思いで受け止めるものに。

大義を傘に友之丞を悪人に仕立てるお國と五平は、
自らの不義を隠蔽し「国難解散」とまで言いくるめる現政権のよう。

結局、白黒を分ける見立ては、
世間を味方にするか否かの人気取り=ポピュリズムでしかないのか。

真理とは何なのか、迫真の演技に一考を迫られる好演でありました。
いよいよ、明日1400スタートで終演となります。
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