BOUZAN NOTE!!/ 自閉症 ・ 発達障害児者 の教育・支援フレームワーク
生活デザイン思考の自閉症・発達障害教育・支援等について徒然に書きとめます…
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将来を見越した柔軟な就労イメージづくり
自閉症&就労支援 等
/
2008-05-10 12:03:40
就労支援、特に発達障害者の就労支援をしていて、
最近一番のハードルは本人と保護者の障害受容です。
あわせて、今、就労事情となかなかマッチしていない部分として、
本人の偏ったイメージの就職観があります。
その多くが字義通り解釈してしまう特性を考慮せず、親や周辺の支援者が偏ったイメージを過度に伝えすぎたことが要因ではないかと私は考えています。
将来は、こんなところに就職して欲しいという親さんの気持ちは今自分自身も子どもが生まれて痛いほどわかります。
しかし、障害者就労の重要なポイントのジョブマッチンの観点からすると、それはかけ離れています。
・椅子で長時間仕事を続けるのが難しい方に、もしくは情報整理や整理統合が難しい方に、保護者の思いだけで「ホワイトカラーでなければならいない」というイメージをつけたことから、なかなか本人にあった就職先へのアプローチに時間がかかる例。
・特別支援学校の高等部の現場実習、職場見学でも同じで、偏った職場、だいたいいつも同じのマンネリ化した内容から「自分もそうなるんだ」というインプットをする例。
どの例もジョブマッチングしてればOKですが、多くの場合そうではない。
偏った情報と、偏った押し付けイメージによる就職の自己決定(要望)が本当に適切な自己決定といえるでしょうか。
今、我が就労支援チーム内で、私と職場のスタッフと協働で実践していることは、本人たちにいくつかの経験と情報提示によって、利用者と一緒に自分の特性を踏まえた上で、様々な仕事のメリット、デメリットを整理し、自己決定、自己選択の支援をしています。(具体的な部分に関しては、いずれ整理して形に発表する機会があると思います。)まだ少ない事例ですが、かなり良い効果をうみ、私の地域でのモデルになっていければと思っています。
これは、高機能の方だけでなく、知的障害をともなう自閉症の方にも念頭においておく視点で、偏った経験ではなく、幅広い事例を通しての本人理解とか、本人の選択を支援いていく必要があります。
最後に繰り返しています。
保護者や支援者の思いを偏って伝えすぎるがあまり、イメージをつくりすぎ、先の世界を経験できなくなっていることを是非覚えておいてください。
偏ったイメージではなく、将来を見越した柔軟なイメージのための情報提供、そして事例(幅広い経験)を通した理解を導くことが大切です。
コメント (
4
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なによりの褒め言葉
2008年度 個...
»
コメント
親の立場ですが、難しいですね。
(
ちひろ
)
2008-05-12 12:14:48
>最近一番のハードルは本人と保護者の障害受容です。
我が家には、三人の発達障害の子がいます。
三人とも障害の種類、重さに違いはあるものの、IQ100程度の高機能の子どもたちです。
長女は、この春養護学校を卒業しました。
精神2級の手帳を取得して老人ホームに就職しました。高機能ですが自閉は重いです。
私は娘は工場でしか働けないだろうと思っていましたし、養護学校で紹介していただく仕事場も工場でした。
でも娘は、周囲の子どもたちの影響もあってか中学の頃から福祉の職場で働く事にこだわりを持っていました。何度か老人ホームで職場体験をさせていただきましたが老人との会話でパニックになる事が多く難しいと思いながらも、何か老人ホームで娘が出来る仕事がないものかと考えていたところウチへ来て見ますかとある老人ホームから声がかかりました。
そこは特別養護老人ホームで、仕事は掃除と洗濯です。働き始めて一月になりますが、娘はやりがいをもって元気に毎日通勤しています。
一度、老人とのトラブルでパニックになり大変な事もありましたが、介護長さんが丁寧に娘に説明してくださり一緒に謝ってくださって事無きを得ました。
長男は、少人数制の定時制高校に通っています。
次女は、中学の特別支援学級に在籍しています。
まだ、この2人の就職はどうなるかわかりません。
難しいなと思っています。
コメント感謝です
(
BOUZAN
)
2008-05-12 17:53:04
ありがとうございます。
とても参考になるお話でした。
彼らの就労支援って、様々なことが相互に関係しながら進めていく必要があるし、今回お話した自己決定の支援だけでもだめですね。
たとえ丁寧に自己決定できても、
ジョブマッチングとかナチュラルサポート(周囲の方のさりげない支援)がないとうまくいきませんね。
ちひろさんのお話では、老人ホームでのナチュラルサポートによってうまくいっているんですね。
就労支援は本当に難しいです。
でも、だから一歩一歩丁寧に積み重ねるものですね。
是非、個々にあった道をあせらず、ゆっくりと見つけてください。
未知の世界
(
はるご
)
2008-05-13 16:21:44
望山さん、お久しぶりです。
お父さんぶり、板についてきたでしょうか?
時々覗かせていただいています。読み逃げでごめんなさい。
サポートブックについてなど、とても勉強になりました。
ありがとうございます。
トモゾーも中学2年になりました。
就労の事は先がよく見えなくて・・・。
学校のシステムも、親として自分がすべきことも。
うちの地域は『マンネリ化』でしょうか。
選択の余地は殆どなく、何か先は決まっているという空気があります。
ある施設の保護者から、「あなたも今のうちから一緒に活動しておきましょうよ。どうせ、いずれはこっちの人になるのだから。」と言われたことがあります。
多分、随分多くの人が同じ道を辿るのでしょう。
それが本人に合っているのならそれでも良いと思いますが、選択肢があまりにも乏しすぎて・・・。
今からできることはなんなのか、あまりにも漠然としていて悩みます。
何が本人に向いているのか、それを模索していきたいとは思っていますが、今ひとつピンときません。
いろいろ経験させて、それをひとつひとつ見ていくしかないのかなあ。
今のところ、好きなのは木工。
PCは使えるけど、画像を貼り付けたりベタな文章を打つだけの簡単なWordぐらい。
作業学習では単純なパーツ組立てを集中しているようです。
でも、実際に何が本人に向いているのかはよくわからない。
本人の希望は「ラーメン屋さん」とか「飛行機のパイロット」とか言っています。
・・・うーん、今ひとつ、現実味がありません・・・。
ああ、今の時点、こんなんでいいんでしょうか・・・。(焦)
学校とは関係なく、職場体験を早い時期に独自に考えていこうかと思っています。
受入側で
(
crvmain
)
2008-06-14 21:14:25
民間企業で雇用する側でいつも感じているのが、「周りで見る評価と本人の受け止めかたの違い」です。「もっとできる」との評価も「本人には辛そうな」ことが多いと感じています。
また能力については、「企業では、職域のなかで与えられた仕事に対する能力に賃金を払うことしか出来ません」学校や就労支援機関での本人把握(アセスメント)がどこまでできるか?適合する職場に求人があるか?どちらが欠けても妥協は仕方の無いことなのではないのでしょうか。
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三人とも障害の種類、重さに違いはあるものの、IQ100程度の高機能の子どもたちです。
長女は、この春養護学校を卒業しました。
精神2級の手帳を取得して老人ホームに就職しました。高機能ですが自閉は重いです。
私は娘は工場でしか働けないだろうと思っていましたし、養護学校で紹介していただく仕事場も工場でした。
でも娘は、周囲の子どもたちの影響もあってか中学の頃から福祉の職場で働く事にこだわりを持っていました。何度か老人ホームで職場体験をさせていただきましたが老人との会話でパニックになる事が多く難しいと思いながらも、何か老人ホームで娘が出来る仕事がないものかと考えていたところウチへ来て見ますかとある老人ホームから声がかかりました。
そこは特別養護老人ホームで、仕事は掃除と洗濯です。働き始めて一月になりますが、娘はやりがいをもって元気に毎日通勤しています。
一度、老人とのトラブルでパニックになり大変な事もありましたが、介護長さんが丁寧に娘に説明してくださり一緒に謝ってくださって事無きを得ました。
長男は、少人数制の定時制高校に通っています。
次女は、中学の特別支援学級に在籍しています。
まだ、この2人の就職はどうなるかわかりません。
難しいなと思っています。
とても参考になるお話でした。
彼らの就労支援って、様々なことが相互に関係しながら進めていく必要があるし、今回お話した自己決定の支援だけでもだめですね。
たとえ丁寧に自己決定できても、
ジョブマッチングとかナチュラルサポート(周囲の方のさりげない支援)がないとうまくいきませんね。
ちひろさんのお話では、老人ホームでのナチュラルサポートによってうまくいっているんですね。
就労支援は本当に難しいです。
でも、だから一歩一歩丁寧に積み重ねるものですね。
是非、個々にあった道をあせらず、ゆっくりと見つけてください。
お父さんぶり、板についてきたでしょうか?
時々覗かせていただいています。読み逃げでごめんなさい。
サポートブックについてなど、とても勉強になりました。
ありがとうございます。
トモゾーも中学2年になりました。
就労の事は先がよく見えなくて・・・。
学校のシステムも、親として自分がすべきことも。
うちの地域は『マンネリ化』でしょうか。
選択の余地は殆どなく、何か先は決まっているという空気があります。
ある施設の保護者から、「あなたも今のうちから一緒に活動しておきましょうよ。どうせ、いずれはこっちの人になるのだから。」と言われたことがあります。
多分、随分多くの人が同じ道を辿るのでしょう。
それが本人に合っているのならそれでも良いと思いますが、選択肢があまりにも乏しすぎて・・・。
今からできることはなんなのか、あまりにも漠然としていて悩みます。
何が本人に向いているのか、それを模索していきたいとは思っていますが、今ひとつピンときません。
いろいろ経験させて、それをひとつひとつ見ていくしかないのかなあ。
今のところ、好きなのは木工。
PCは使えるけど、画像を貼り付けたりベタな文章を打つだけの簡単なWordぐらい。
作業学習では単純なパーツ組立てを集中しているようです。
でも、実際に何が本人に向いているのかはよくわからない。
本人の希望は「ラーメン屋さん」とか「飛行機のパイロット」とか言っています。
・・・うーん、今ひとつ、現実味がありません・・・。
ああ、今の時点、こんなんでいいんでしょうか・・・。(焦)
学校とは関係なく、職場体験を早い時期に独自に考えていこうかと思っています。
また能力については、「企業では、職域のなかで与えられた仕事に対する能力に賃金を払うことしか出来ません」学校や就労支援機関での本人把握(アセスメント)がどこまでできるか?適合する職場に求人があるか?どちらが欠けても妥協は仕方の無いことなのではないのでしょうか。